東京都心から北東に千葉県と茨城県を結び、太平洋側を北上して福島県・宮城県と続き、東北地方最大の都市である仙台市の仙台駅に至る路線です。総距離は340km以上と極めて長く、駅数も80駅と多いです。一部区間は他路線に直通する形となるため直通先の駅を含めると90駅にもなります。

 

非常に長い路線であるため地域によって運行形態が大きく異なっているのが特徴です。東京都・千葉県・茨城県南部の区間は快速運転を行う通勤路線としての顔、茨城県県央と県北・福島県・宮城県は地域輸送のローカル線、宮城県仙台市寄りの区間は東北本線に直通することで東北地方最大の都市である仙台市へのアクセスを促します。

運行形態・駅一覧

上野東京ライン・常磐線快速・常磐線の関係図。

• 「品川」〜「上野」間の東海道線に直通する列車は「上野東京ライン」として案内される。快速(普通)列車は高萩駅まで直通運転を行っている。

• 「上野」〜「取手」間は快速運転を行う常磐線快速となる。下り(取手方面)は取手止まりが多い。取手より土浦方面に向かう快速は取手駅を越えると列車種別が「普通」になる。
• 「品川」〜「上野」〜「我孫子」間は、成田線「我孫子」〜「成田」間と直通運転を行う列車がある。

• 「取手」〜「土浦」〜「水戸」〜「いわき」〜「原ノ町」〜「仙台」間の各駅に停車する。土浦・水戸・いわき・原ノ町で系統分離されており、これらの駅を跨いで移動するには基本的に乗り換えを要する。
• 取手より上野方面に向かう普通列車は取手駅を越えると列車種別が「快速」になる。

• 一部時間帯のみ運行される、快速より停車駅の少ない種別。品川・新橋・東京・上野・日暮里・北千住・松戸・柏・「取手」〜「土浦」間の各駅に停車する。

• 特急料金を必要とする停車駅の少ない列車。「ときわ」と「ひたち」2種類の特急が運行されており、以下のような違いがある。
  

※車両図鑑・E657系のページに飛びます。

• 「品川」〜「上野」〜「土浦」〜「高萩」間の普通列車には設備の豪華なグリーン車が連結されており、有料のグリーン券を購入することで利用できる。「土浦」〜「高萩」間のグリーン車は一部列車のみ。
• グリーン車のない車両もある。「品川」〜「上野」〜「取手」間で終点、及び成田線と直通運転を行う列車(緑色の列車)にはグリーン車が連結されていない。

• Suicaの利用可能エリアが異なる区間があり「品川」〜「浪江」間は首都圏エリア、「小高」〜「仙台」間は仙台エリアに分類され、エリアを跨いでのSuica利用はできない。
• 浪江駅と小高駅の間にある桃内駅は常磐線内で唯一、ICカード乗車券が利用できない駅となっている。