土浦

つちうら

Tsuchiura

常磐線都心利用の北端である境界駅

所在地

茨城県土浦市

1日平均乗車人員

JR東日本(2021年)約11,700人

Train line

常磐線

上り
我孫子・上野・
東京・品川方面

下り
石岡・友部・
水戸方面

特別快速

普通

どんな駅?

茨城県南部の中心的都市の役割を担う土浦市に位置する駅。東京都心への通勤通学輸送がほぼ終わりを迎える地点であり、利用客に段差が生じることから上野方面からの半数の列車は当駅で折り返す。また、当駅から水戸方面に車両基地があり、多くの列車の増解結が当駅にて行われる。

 

2面3線ホーム。日中の普通列車は上下線共当駅止まりとなり、上野方面からの列車は3番線、水戸方面からの列車は2番線に発着して対面乗り換えを行う。この際水戸方面の列車は5両編成で運行されている。またホーム有効長15両の駅は上野方面から見て当駅までで、当駅から水戸方面は10両以下でないと運行不可。

 

特急ときわは全て当駅に停車する。ひたちは一部の停車。

 

1987年まで土浦駅と水戸線の岩瀬駅を結ぶ、約40kmの筑波鉄道筑波線が存在していた。筑波山観光拠点となる「筑波駅」があり、シーズン時には上野駅や日立駅から国鉄の列車が乗り入れ賑わいを見せていたようだ。現在は呼び名が同じのTX「つくば駅」があるが所在地がまったく異なる。

JR東日本
 

路線

常磐線

日暮里起点
63.8km

 

 

駅構造 地上駅(橋上駅)

 

ホーム 2面3線

 

開業日 1895年(明治28年)11月4日

 

運営形態 直営駅(管理駅)

 

Track wiring

※2021年7月現在の配線図です。

Time table

Stamp

設置場所 改札窓口

筑波山、土浦花火、霞ケ浦、れんこん、特急ひたち、サイクリング。土浦をこれでもかと詰め込んだスタンプ。土浦全国花火競技大会は毎年11月第1土曜日に開催される。秋に開催する数少ない花火大会で、スターマイン(速射連発花火)の部、10号玉の部、創造花火の部の3部門で競う。

設置場所 改札外
備考 JR東日本懐かしの駅スタンプラリー(2022・2023)による限定設置

筑波研究学園都市の駅。これはTX「つくば駅」周辺の事を指している。つくば市は土浦市に隣接しているが・・・土浦市の事は何故か描かれていない。スタンプには筑波山、そして手間の高い塔は松見公園にある高さ45mの展望台、通称「栓抜き塔」である。つくば駅から徒歩約12分。

設置場所 改札外
備考 土浦・水戸エリア駅キャラスタンプラリー(2023)による限定設置

土浦駅キャラクター「うらっぺ」「うらとん」。うらとんは誕生日11月4日(土浦駅開業日)、サイクリングと霞ヶ浦での釣りが趣味、身長は大きめのレンコン約5.5個分。耳はサイクリング(自転車の車輪)、ほっぺは土浦全国花火競技大会、鼻は生産量日本一のレンコンと、土浦市の特色を表す。ぶたなのは茨城県がぶたで有名である事に因む。うらっぺは土浦市の鳥うぐいす。頭は有名なカレー、ほっぺは市の花桜、お腹はうらとんと同じ花火大会、足も同じくサイクリングとなっている。

設置場所 改札外
備考 JR東日本スーパートレインスタンプラリー(2024)による限定設置

651系「スーパーひたち」。2024年1月12日(金)〜3月4日(月)に開催された「スーパートレインスタンプラリー」で設置。50駅中10駅のスタンプを集め、ゴール店舗で税込600円以上の買い物をするとスーパートレインアクリルスタンドなどがプレゼントされた。50駅全て集めゴール店舗に行くと50駅コンプリート証をプレゼント。

設置場所 改札窓口

RING RING ROAD(りんりんロード)。小さめなスタンプ。つくば霞ヶ浦りんりんロードの事で、JR水戸線の岩瀬駅から旧筑波鉄道の廃線敷、霞ヶ浦を周回する道路、霞ヶ浦西浦の東端からJR鹿島線潮来駅を経由し水郷潮来バスターミナルに至る約180kmのサイクリングコース。完全走破は上級者でも約9時間かかるとされており、立ち寄りスポットも含め1泊2日での走破をおすすめしている。

設置場所 WEBアプリ「TRAIN TRIP」で入手

れんこん。茨城県は全国シェア5割以上を占める日本一のれんこんの産地。霞ヶ浦周辺の豊富な水、温暖な自然条件、野草が堆積してできた肥沃な土壌がれんこんの生育に適す。県内の作付面積は土浦市とかすみがうら市が約半分を占めている。この事から、土浦市のキャラクターつちまるの耳はれんこんの形をしている。

Gallery

駅名標

茨城デスティネーションキャンペーン開催に伴い地域の特色を生かした駅名標になった。当駅は霞ケ浦の帆引き船、れんこん、土浦花火

縦型駅名標

縦型駅名標2

縦型駅名標3

ホーム

当駅を跨いで運行する普通列車のほとんどが当駅にて増解結を行う

普通列車乗車口のご案内

当駅の東にJR貨物のコンテナホーム

待合室

1番線ホームにある駅そばの「土浦華月庵」

土浦華月庵は2・3番線ホームにもあるが、2023年10月28日時点は営業していなかった

土浦華月庵の「かき揚げそば」

土浦華月庵の「柚子胡椒香る白菜肉そば」

土浦駅には落し物がたくさん届きます。駅には人の落し物だけではなくハトの落し物が・・・

イートインスペースもある

2023年10月28日訪問時、イートインスペースはJRの土浦営業統括センターミーティングルームになっていた

鉄道警察隊臨時派出所

改札内のトイレ

おり口・のぼり口

駅構内の至る所にサイクリングのイラスト。筑波山と帆引き船

サイクリングのイラスト2。土浦の花火

サイクリングのイラスト3。霞ヶ浦が描かれている

体験王国いばらき

改札

2023年11月4日(土)に開催された土浦全国花火競技大会で駅構内は大混雑。入場規制が行われた他、簡易Suica改札機が設置された

改札外コンコース

規模が大きかったころのみどりの窓口

みどりの窓口は後に小さくなって改札横に移動した

びゅうプラザ土浦駅(旅行カウンター)の消された跡。当駅のびゅうプラザは2019年3月31日に営業終了した

プレイアトレ土浦

「プレイアトレ土浦」は自転車を押しながら店内を回ることのできるサイクリストのための大型商業施設

土浦市出身の力士「高安晃(たかやすあきら)」のパネル。

E657系のペットボトルキャップアート

土浦駅の「うらとん」「うらっぺ」

床にある立体的に見える案内

西口ペデストリアンデッキ上

中心市街地の西口。駅の正面に市役所が立地する

市立図書館と市民ギャラリーが併設された「アルカス土浦」

土浦市の自慢!

西口出入口

TX土浦延伸を実現する会

プレイアトレ土浦工事中の西口駅舎

東口への通路

自転車組み立てスペース

豪華になった自転車組み立てスペース

土浦市はれんこん生産日本一

霞ケ浦方面の東口

つくば霞ヶ浦りんりんロード全体図ガイドと市街地ガイド。桜川、等覚寺、土浦まちかど館など

東口の公衆トイレ

東口駅舎

駅の看板

Spot・Gourmet

霞ヶ浦

霞ケ浦総合公園

亀城公園

土浦ツェッペリンカレー

道の駅 たまつくり

虹の塔

歩崎観音

かすみがうら市水族館

かすみがうら市歴史博物館

予科棟平和記念館

 

 

lunch

日高屋 土浦西口店(とんこつラーメンやきとり丼セット)

喫茶 蔵(抹茶シフォンケーキ)

 

←NEXT→

Column

JJVSTX

 

 

常磐線における「上野」〜「取手」間は快速運転を行い、東京都心への通勤通学路線の常磐快速線として活躍している。

 

 

「取手」〜「土浦」間とその先は快速ではなく各駅に停車する普通として運行されるようになる。多少ローカル色が強くなるものの都心まで1時間弱で行けるため、都心への繋がりが強い。運行本数も日中毎時4本とそれなりに多くなっている。

 

この性質から茨城県南部は東京のベッドタウンとして栄えており、茨城県の人口の3分の1が集中している。茨城県は東京都には隣接していないが比較的近いため、東京一極集中の影響を受けている。

 

茨城県において常磐線は都心へ直結している大切な足である。他に直結している駅と路線はJR宇都宮線の古河駅しかない・・・2005年まではそれしかなかった。

 

2005年8月、茨城県に新たな都心直結鉄道が開業し、茨城県南部に新たな時代をもたらすことになる。

 

 

それが「つくばエクスプレス」である。明治に建設された常磐線とは違い、建設技術が進歩した平成に建設された路線のため計算された線形、高性能な車両と設備を備えている。

 

つくばエクスプレスは「秋葉原」〜「つくば」間の58.3kmを結び、列車種別の快速はなんとこの距離を最速45分で結んでしまうのだ。

 

 

常磐線の58.3kmは「日暮里」〜「荒川沖」間がだいたい同じ距離に相当する。この距離を常磐線で移動すると約1時間である。常磐線のほうが15分ぐらい遅い。

 

両路線は茨城県南部と東京都心を結ぶ同じ性質の路線のため、このことから利用客がつくばエクスプレスに移る傾向が見られた。このことから2004年の常磐線(快速)の混雑率は185%、開業後の2005年は169%、同じく緩行線は2004年で197%、2005年は179%と減少に転じたのだった。

 

互いの路線は「協調」ではなく「競合」関係なため、利用客を奪われたJR常磐線も黙っておらず対策を打ち出すことにした。

 

 

JRは2005年のダイヤ改正で新型車両のE531系を投入し、最高速度130kmで運転を行う特別快速の運行を開始する。これにより「上野」〜「土浦」間が約1時間、つくばエクスプレスとほぼ同距離である「日暮里」〜「荒川沖」間が約50分で結ばれるようになった。2007年のダイヤ改正では中距離列車が全てE531系に置き換わり、快速区間のE231系と共に運転速度を引き上げ、高萩駅までグリーン車の営業を開始した。

 

この取り組みにより常磐線の利用客は以前ほどではないが回復の傾向が見られ、常磐線は177%ぐらいまで増加した。つくばエクスプレスと同等ぐらいの数値だが、依然としてあちらのほうが利用客が多い。

 

一方でつくばエクスプレス。開業年度の2005年の混雑率は107%、2010年は160%、2019年は171%と年々増加を続けている。 こちらは沿線の宅地化が著しいため、今後も利用客が増えると予想される。

 

 

←NEXT→