偕楽園
かいらくえん
Kairakuen
偕楽園へのアクセスを担う臨時駅
「偕楽園」とは茨城県水戸市の梅の景勝地であり、都市公園としては世界第2位の面積を持つ。そして当駅は園内の梅が見ごろを迎えると営業を開始する臨時駅。
複線区間にあるが下り側にしかホームがなく当駅に上野方面の上り列車は停車できない。そのため停車する列車は下り方面に限られ、土休日の下り9時頃〜15頃までの列車が停車する。特急も臨時停車を行う。
営業キロの設定がなく赤塚方面から来た場合は水戸駅まで、水戸方面から来た場合は赤塚駅までの計算となっていたが、2023年2月11日からは偕楽園駅の営業キロが設定され当駅は日暮里駅から113.5km。これにより偕楽園駅の乗車券や特急券が購入できるようになり山手線内から偕楽園駅までの料金が実質値下げとなった。
路線
常磐線
日暮里起点
113.4km
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業日 1925年(大正14年)2月2日
運営形態 臨時駅
※2021年7月現在の配線図です。
設置場所 | 改札窓口 |
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梅の香り漂う駅。偕楽園駅は臨時駅のためかスタンプがなかったが、2023年度から設置。ひたち・ときわのE657の外観が2022年12月下旬より運行開始した653系リバイバルカラーになっている。5色のうちテーマカラー「紅」はシンボルマークに偕楽園の梅と好文亭が採用されている。
駅名標
2024年度の営業から梅の花の装飾が入った
縦型駅名標
ホーム。常磐線の下り方面にあるので上り列車は停車できない
窓口
のぼり
歓迎 偕楽園へようこそ 水戸の梅まつり
2023年度
2023年2月11日から偕楽園駅の営業キロが設定された
簡易Suica改札機
駅前。偕楽園を満喫しよう
普段はロープで閉鎖されている
当駅がリニューアルした際に「水戸の六名木」が植えられた
駅の看板
駅の看板2
偕楽園
かいらくえん
偕楽園駅前
水戸駅から約900m
3000本、100種類もの梅の木が植えられた庭園で金沢の兼六園、岡山の後楽園と並び日本三大名園の一つに選ばれている場所。梅の見頃は例年2月下旬〜3月中旬頃である。「偕楽園」という名前は領民と偕(とも)に楽しむ場、という事が由来。隣接する千波湖周辺を含めた「偕楽園公園」の面積は約300ヘクタールあり、都市公園としてはニューヨークのセントラルパークに次ぎ世界第2位の面積を誇る。
たくさんの梅の木と花を眺めよう
2020年訪問時
2022年3月3日現在の偕楽園。まだまだ咲き始め
2022年3月12日現在の偕楽園。多くの梅が見頃を迎えている
2023年3月4日現在の偕楽園。8割見頃
2023年3月19日現在の偕楽園。見頃を過ぎている
2024年3月9日現在の偕楽園。見頃を過ぎ始めているが、遅咲きの梅は見頃を迎えている
2024年3月9日現在の偕楽園2
梅の花、2024年3月9日
梅の花2、2024年3月9日
梅の花3、2024年3月9日
梅の花4、2024年3月9日
偕楽園内を歩く
満開だ
香りも良い
二名匠碑(にめいしょうのひ)。水戸が生んだ彫金術「水戸彫り」の名工、「海野美盛(うんのびせい)」「萩谷勝平(はぎたにかつひら)」両氏の技を称えるもの
菁莪遺徳碑(せいがいとくのひ)。水戸藩士「原 市之進(はら いちのしん)」が幕末に際し国事に活躍した功績とその徳をたたえたもの
トサミズキ
御幸(みゆき)の松。昭和天皇・皇后両陛下が1974年に本県で開催された第29回国民体育大会にご臨席された際、偕楽園に立ち寄った事の栄誉を永く記念するために植樹したもの
遺徳之碑(いとくのひ)。茨城県第6代参事「関新平(せきしんぺい)が、明治6年から同8年まで茨城県の参事(知事)を務め、その間仁政を布き人徳を残して去ったことに対し、多数の旧水戸藩士がその遺徳を偲び建碑した
千波湖を中心に景色が一望できる仙奕台(せんえきだい)。「奕」とは囲碁を意味し、四方を眺め吹き上げる涼風を受けながら囲碁や将棋を楽しんだところ
仙奕台から見る景色
仙奕台から見る田鶴鳴梅林、2022年3月14日
仙奕台から見る田鶴鳴梅林、2023年3月4日
仙奕台から見る田鶴鳴梅林、2024年3月9日(ぼやけてしまった)
仙奕台から見る千波湖(せんばこ)。ウォーキング客などで賑わう
左近の桜跡地。昭和38年に植樹され偕楽園で愛されていた桜の木だったが、令和元年9月9日の台風15号で倒木した
二季咲桜。秋から冬にかけてと春の年2回花を咲かせる
二季咲桜の花
偕楽園の名前の由来や創設した理由などが記された「偕楽園記碑」。この公園は余暇を利用して休息し、心身を養うところであることを明らかにしている
孟宗竹林(もうそうちくりん)。緑生い茂る静かな空間
オカメサザ。ササと呼ばれるが竹の仲間、日本で最も小型の竹類
寒竹(がんちく)。鑑賞用・生け垣に植えられる
ツバキ
コブシ
偕楽園の正門にあたる表門。戦災にも焼け残る創建当初の建築物
吐玉泉(とぎょくせん)。この近辺は古くから湧水が多く、地形の高低差を利用して集水し、常陸太田市にある真弓山の大理石を用いた湧水泉を設置した
推定樹齢800年とされる太郎杉
正岡子規の句碑。好文亭から見た南崖の梅の印象を「崖急に 梅ことごとく 斜めなり」と詠んだ
南崖の洞窟。約350年前の第二代藩主「徳川光圀」から第九代藩主「徳川斉昭」時代にかけ、神崎岩と呼ばれる石を採掘した
好文亭の芝前門
好文亭中門
宴会などの催しに使用されていた好文亭(こうぶんてい)。入館料200円を払って中を見学できる
梅と好文亭、2022年3月14日
梅と好文亭、2023年3月4日
羽衣の松。仙奕台の南崖に根を生やし、やや斜めに立ち上がって全ての枝を南崖に垂らす
菊の間。植物に因んだ部屋名に合わせた襖絵が描かれる
桃の間
松の間
紅葉の間
竹の間
梅の間
庭園
萩の間
桜の間
つつじの間
華燈口(かとうぐち)。茶坊主が古歌に囲まれ出番を待つ小部屋
楽寿楼(らくじゅうろう)。遠景を楽しむことで思考を練り、鋭気を養うための部屋
楽寿楼から見る景色
梅の花のコントラスト
梅の花とヒヨドリ
梅の花とヒヨドリ2
仙奕台下
仙奕台下2
仙奕台下、2024年3月9日
仙奕台下2、2024年3月9日
仙奕台下3、2024年3月9日
大明竹(だいみょうちく)。イネ科の観賞用植物、九州南方諸島及び沖縄原産
仙奕台下の紅葉。2023年11月25日時点
南門。水戸城、千波湖から桜川を経て偕楽園に入る水上ルートの入口の門
僊湖暮雪碑(せんこのぼせつひ)。徳川斉昭が中国の瀟湘(しょうしょう)八景になぞらえ水戸藩内の景勝の地八か所を選び「水戸八景」と名づけた
観梅碑(かんばいひ)。「雨やんで 林なおうるおい 煙はさえぎって 湖なかば明らかなり 梅花の香地に満ち 春水の緑城に通ず 百里賢候のあと千秋志士の名 亭台は爽がいにより 延眺情にたえず」
灯篭と梅の花
向学立志の像。旧制水戸高等学校生徒が二冊の本を抱え、向学立志の精神を表現している
暁鐘(ぎょうしょう)。旧制水戸高等学校の寄宿舎であった暁鐘寮に、シンボルとして設置されていたものの復元
梅の花と暁鐘
池と梅の花
水鏡
梅桜橋付近
梅の花と真壁石(まかべいし)灯籠。真壁石灯籠は堅牢さに加え繊細優雅な彫刻に優れ、重量感に溢れている
梅桜橋付近の紅葉。2023年11月25日時点
梅桜橋付近の紅葉2
梅桜橋付近の紅葉3
梅桜橋付近の紅葉4
猩々(しょうじょう)梅林を高台から見下ろす
2024年3月9日現在の猩々梅林
2023年3月4日現在の窈窕(ようちょう)梅林、見頃
2024年3月9日現在の窈窕梅林
桜川
四季の原
月池。奥の建物は「The迎賓館 偕楽園 別邸」という結婚式場
夜の月池
花追橋
大きな広場のある田鶴鳴(たづな)梅林
2023年3月4日現在の田鶴鳴梅林、見頃
2024年3月9日現在の田鶴鳴梅林
田鶴鳴梅林と好文亭
紅梅は 水戸の血の色 咲きにけり
花壇
水仙
東屋
大日本史完成之地の碑。徳川光圀公によって南北朝時代からの日本の歴史を編纂が開始され、以降200年に渡り構成の水戸学学者により完成に至った大日本史完成を称えるもの
水戸光圀公(水戸の黄門さま)を祀る常磐神社
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祭神とする常磐稲荷神社。五穀豊穣・殖産興業・開運招福・火防
樹齢約150年と推定されるクスノキ。過去の台風で倒木の危険性が高まったため、安全を優先して伐採されたが上部に新しく芽を出している
大鳥居付近のイチョウ
東鳥居の紅葉とイチョウ。2023年11月25日時点では見頃
東鳥居の紅葉
東鳥居の紅葉2
東鳥居の紅葉とイチョウ
偕楽橋附近の紅葉
水戸偕楽園で取れた梅の梅干、水戸名物納豆みそ汁、干し芋
クリアファイル、マグネット
梅ソフトクリーム
水戸の彩り団子、梅昆布茶
偕楽園の東にある茨城縣護國神社
鳥居
境内に3000灯の提灯を灯す「みたま祭り」。夏の時期に開かれる
徳川斉昭公・七郎麻呂(慶喜公)像
徳川光圀公(水戸黄門)像
千波湖
千波湖の向こうに見える水戸市街地
千波湖には噴水があり、朝8時〜夜10時の間、毎時00分と30分から10分間噴水が噴き出す
D51型蒸気機関車。昭和16年3月に大宮工場で製作され、昭和23年7月に水戸機関区に配置となり、昭和33年2月に大宮機関区に転出されるまで常磐線の石炭輸送に大きな役割を果たした
D51型蒸気機関車の運転席
駅名標
もみじ山付近の紅葉。2023年11月25日現在
もみじ山付近の紅葉2
もみじ山付近の紅葉3
もみじ山の紅葉。2023年11月25日時点では見頃
もみじ山の紅葉2
もみじ山の紅葉3
もみじ山の紅葉4
もみじ山の紅葉5
もみじ山の紅葉6
夜のもみじ山
夜のもみじ山2
夜のもみじ山3
夜のもみじ山4
夜のもみじ山5
夜のもみじ山6
夜のもみじ山7
夜のもみじ山8
夜のもみじ山9
夜のもみじ山10
夜のもみじ山11
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日本三名園の一つに数えられる「偕楽園」は梅の名所として知られており、本園部分だけで100種3000本の梅が植えられている。ここでポイントなのが3000本のほうではなく100種類の梅があるということ。
多くの梅の花が咲く姿を楽しむのは当然。だが梅の品種を知り、それぞれの特徴を掴むことができれば梅の花の鑑賞はもっと楽しくなるはず。ここでは様々な品種の梅を載せていくので、それぞれ見比べてみよう。
鹿児島紅(かごしまこう)↑
藤牡丹枝垂(ふじぼたんしだれ)↑
冬至(とうじ)↑
一流(いちりゅう)↑
難波紅(なにわこう)↑
内裏(だいり)↑
白滝枝垂(しらたきしだれ)↑
水心境(すいしんきょう)↑
見驚(けんきょう)↑
未開紅(みかいこう)↑
大盃(おおさかずき)↑
虎の尾(とらのお)↑
座論(ざろん)↑
月影(つきかげ)↑
白難波(しろなにわ)↑
満月(まんげつ)↑
月宮殿(げっきゅうでん)↑
旭鶴(あさひづる)↑
梓弓(あずさゆみ)↑
東雲(しののめ)↑
矮生冬至(ちゃぼとうじ)↑
麗懸(てっけん)↑
八重寒紅(やえかんこう)↑
米良(めら)↑
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