E657系

常磐線特急「ひたち」「ときわ」として運行されている交直流電車。交直流電車なため直流電化と交流電化に対応する。前身にあたる651系とE653系と違って付属編成がない10両編成。5号車はグリーン車となっている。

 

2012年3月から「スーパーひたち」「フレッシュひたち」として営業運転を開始。2015年3月のダイヤ改正から「ひたち」「ときわ」に改称され、座席上に指定席の発売状況を確認できる座席情報ランプが設置された。

Gallery

普通車の車内

普通車の座席は霞ヶ浦のおおらかなうねりをイメージした模様

座席上にある座席情報ランプ。赤色は空席、黄色は座席指定を受けた乗客がもうすぐ来る、緑は指定席発売済

普通車6号車1A・1D席の横は車椅子スペースがある車椅子対応座席

車椅子対応座席にある車椅子固定ベルト

普通車6号車は上野方面運行時、2A・2D座席は座席前が車椅子対応座席、2B・2C座席は座席前が車椅子スペースとなり、テーブルがない。補完として、フックとドリンクホルダーが2つある

普通車6号車2A・2B・2C・2D座席は上野方面運行時、座席前にテーブルがない補完として両端の肘掛けから収納式のテーブルを出すことができる

収納式のテーブルを開く

普通車6号車2A・2B・2C・2D座席はひじ掛けに収納式のテーブル、車椅子対応座席1A・1D座席は車椅子から座席への移動を容易にする跳ね上げ式の肘掛けのためコンセントが設置できず、肘掛けの下にコンセントがある

座席最前列(最後尾)の折り畳み式のテーブル

座席後ろのテーブルに比べると大きい

座席後ろにある折り畳み式テーブル

座席後ろのテーブルを開く

座席後ろにある網ポケットとドリンクホルダー

座席の肘掛けにコンセントがある

収納式のフック

旅客案内表示器・次は偕楽園

旅客案内表示器・自由席

瓶・缶・ペットボトル、くずかご

新聞・雑誌

洋式トイレ内

洗面台

5号車はグリーン車

5号車のトイレは多機能トイレ

多機能トイレ内

グリーン車の車内

グリーン車の座席は偕楽園の梅の花をイメージした模様

グリーン車最前列(最後尾)のテーブルとフットレスト

座席後ろのテーブルに比べると大きい

グリーン車8A・8D席の横は車椅子スペースがある車椅子対応座席

グリーン車はいわき方面運行時、7A・7D座席は座席前が車椅子対応座席、7B・7C座席は座席前が車椅子スペースとなり、テーブルがない。補完として、フックとドリンクホルダーが2つある

7A・7B・7C・7D座席はいわき方面運行時、座席前にテーブルがない補完として中央の肘掛けから収納式のテーブルを出すことができる

座席後ろのテーブル

グリーン車のテーブルは普通車と比べてずっしりとしている

座席後ろの網ポケット、ドリンクホルダー。そして普通車にないフットレスト

フットレスト

品川行き

品川行き・〇号表記なし

上野行き

品川行き・英語

品川行き英語・〇号表記なし

上野行き・英語

土浦行き

勝田行き

高萩行き

土浦行き・英語

勝田行き・英語

高萩行き・英語

いわき行き

仙台行き

特急ひたち勝田行き。特急ひたちの勝田行きは定期運行にない

いわき行き・英語

仙台行き・英語

 

原ノ町行き

快速いわき行き・自由席

快速仙台行き・自由席

原ノ町行き・英語

快速仙台行き・指定席

快速

臨時特急

臨時特急・指定席

特急・指定席

次は偕楽園

回送

臨時快速原ノ町行き自由席・再現

刀剣乱舞-花丸-ラッピング

いばらきPRラッピング

東北DC(ディスティネーションキャンペーン)ラッピング

東北DCラッピング2

茨城デスティネーションキャンペーンラッピング

E653系リバイバルカラー・緑(グリーンレイク)

リバイバルカラー・緑のシンボルマークは霞ケ浦と帆曳舟

E653系リバイバルカラー・赤(スカーレットブロッサム)

リバイバルカラー・赤のシンボルマークは梅と好文亭

E653系リバイバルカラー・黄(イエロージョンキル)

イエロージョンキル・黄のシンボルマークはひたち海浜公園の水仙

E653系リバイバルカラー・青(ブルーオーシャン)

ブルーオーシャン・青のシンボルマークは塩屋崎海岸と灯台

E653系リバイバルカラー・橙(オレンジパーシモン)

オレンジパーシモン・橙のシンボルマークは袋田の滝と紅葉

「金町」〜「松戸」間、複々線区間を走る

 

撮影地ガイド

 

松戸駅から約1km。松戸駅東口から金町駅方面に向かって線路沿いを歩き、戸定が丘歴史公園へ。公園への道は上り坂になっており坂を上りきったら公園には入らず線路沿いに出る下り坂へ。坂の下には跨線橋があるのでそこから撮影する。常磐線快速と各駅停車の車両が対象。

 

跨線橋の上から撮る、踊り場から撮る2パターンが撮影可能。踊り場から各駅停車を撮るのは離れていて難しいかもしれない。


「金町」〜「松戸」間2

「北小金」〜「南柏」間、E233系と並走

 

撮影地ガイド

 

北小金駅から約500m。北口から南柏方面に向かって歩くと跨線橋がある。そして跨線橋に上り緩行線側にある踊り場から常磐線を撮影する。快速線緩行線共に撮影できる有名撮影地のようだ。武蔵野線からの臨時列車がこの区間を通ることがしばしばある。


「北小金」〜「南柏」間、葉桜

「南柏」〜「柏」間

 

撮影地ガイド

 

柏駅から約1km。東口を出たら線路に沿って南柏方面に歩き、少しすると県道51号線が常磐線の下をくぐる場所がある。ここで線路はくぐらずに線路の真横に出る道があるのでそちらに進むと撮影地。金網越しの撮影となり、緩行線の上り線が一番手前に来る。


「取手」〜「藤代」間

 

撮影地ガイド

 

取手駅から約2.5km。取手駅東口から線路沿いに藤代駅方面に向かってしばらく歩く。Googlemapを見て「昌松寺」「普門院」付近に常磐線を跨ぐ跨線橋があるので跨線橋の上または下で撮影する。通称「トリフジ」。

 

有名撮影地なようでネタがあると人が集まる。田園地帯なためキャパは広い。


取手以北は畑などの自然が目立つようになる

「龍ケ崎市」〜「牛久」間

 

撮影地ガイド

 

龍ケ崎市駅から約2km。西口を出て牛久方面に歩き北西にある鶴舞橋交差点へ。そこから国道6号線を北に行き、牛久沼東交差点に着いたら歩道橋を上り東の県道243号線へ。すぐの場所に常磐線を跨ぐ場所があるのでそこから撮影する。隣のスクラップ屋が写らないように注意。


筑波山をバックに走る

 

撮影地ガイド

 

高浜駅から約1km。駅から直線に歩き県道118号線へ、恋瀬川を渡り石岡消防署方面に向かう。消防署の裏側は筑波山が見える田園地帯が広がるのでそこを走る電車を撮る。筑波山が背景に加わり茨城県と常磐線らしさのある一枚になる。

 

筑波山を撮るために天候や気候により見え具合が変わる。広大な田園地帯なのでキャパの心配はほぼ皆無。


「赤塚」〜「偕楽園」間、梅の花

「赤塚」〜「偕楽園」間、梅の花満開

 

撮影地ガイド

 

偕楽園駅のすぐ近くにある常磐線を跨ぐ跨線橋の上から撮影する。偕楽園の梅の花と電車を絡めて撮影できる場所。梅の花の見頃は2月下旬〜3月上旬で合わせて臨時列車も運行されるため人が多く集まる。501系が水戸以西に来ることは少ない。


偕楽園駅

偕楽園の梅

偕楽園の梅2

偕楽園の梅、2024年3月9日

偕楽園の梅、2024年3月9日。グリーンレイク塗装

「水戸〜「勝田」間、那珂川を渡る

 

撮影地ガイド

 

水戸駅から約3.5km。水戸駅南口を出て、水戸駅の南を流れる桜川に沿って勝田駅方面向かってひたすら歩く。桜川と那珂川が合流する地点まで来たら、那珂川を渡る常磐線を撮影する。このポイントの向かい側にはひたちなか市那珂川グランドがある。

 

E531系は5両編成・10両編成・グリーン車込み10両編成の3パターンを撮影可能。ただグリーン車は2022年3月12日のダイヤ改正より土浦駅で系統分離されたのをきっかけに、日中は土浦以北にグリーン車が来ない。


「東海」〜「大甕」間、久慈川の菜の花

 

撮影地ガイド

 

大甕駅から約4.5km。久慈川を渡る常磐線を川に隣接する菜の花緑地公園から撮影する。一面に広がる黄色い菜の花が春を思わせる常磐線らしからぬ光景。E531系・E501系・E657系が撮影できこの辺りの運行本数も少なくはないため撮影チャンスは多い。


久慈川の菜の花2

「常陸多賀」〜「日立」間、海をバックに走る

 

撮影地ガイド

 

日立駅から約2kmの会瀬鹿嶋神社の表参道は拝殿まで106段の石段となっており一番上まで行って振り替えると海が見える。さらに常磐線が見えるため海をバックに常磐線を撮影可能。茨城県県北地域らしい1枚になる。日立駅のガラス張りの駅舎と合わせて是非とも晴れの日に行きたい。


「常陸多賀」〜「日立」間、晴れ

「磯原」〜「大津港」間

 

撮影地ガイド

 

磯原駅から約3kmの二ツ島高台公園は海を見下ろせる高台にあり、東屋付近の斜面には海に加えて常磐線を俯瞰できる場所がある。そこから撮影すると海と常磐線を撮影可能。この辺りは電車の本数が1時間に1〜2本ぐらいしかなく待ち時間が長くなりがちだが。公園内にはトイレがある。


「磯原」〜「大津港」間、曇り

いわき駅の留置線

「山下」〜「浜吉田」間

 

撮影地ガイド

 

常磐線の「駒ヶ嶺」〜「浜吉田」間は震災の津波で流失し、線路が内陸部に移設され高架になった。常磐線が田園地帯の高架を走るのはありそうでない光景。山下駅から浜吉田方面に向かって少し歩けばこの光景になる。


最北端の乗り入れ先となる仙台駅

Spec

E657系
運用者

東日本旅客鉄道

所属

勝田車両センター

運用開始日

2012年(平成24年)3月3日

運用区間

ひたち「品川」〜「仙台」
ときわ「品川」〜「高萩」

編成 10両
軌間 1,067mm
電気方式

直流1,500V
交流20,000V(50Hz)

設計最高速度 130km
最高速度 130km
起動加速度 2km
減速度 5.2km

  • WC トイレ
  • 多WC 多機能トイレ
  • 車椅子 車椅子対応座席
  • G グリーン車

Column

ときわ上野行き


特急ときわ限定の行き先。ひたちは上野始発があるが上野行きはない。最長は勝田始発で朝のみ運行され、東京方面への通勤列車としての色が強い。特急ときわ・ひたち共に上野発着が基本だったが2015年3月に上野東京ラインが開業すると大半が品川発着になった。

 

上野発着の特急ときわの特徴として荒川沖・ひたち野うしく・牛久・龍ケ崎市・柏・日暮里に停車する(停車駅は列車ごとに異なる)。柏以外特急ひたちは停車しない。

ときわ土浦行き


2022年1月現在上野始発が夜に2本設定、常磐線特急最短の行き先で上野駅から土浦駅まで約55分。同区間を快速で行くと約1時間10分。2022年3月のダイヤ改正により2本共廃止され、代わりに深夜の勝田行き1本が土浦行きになる。

 

2022年10月現在1本だけ残るときわ土浦行きの停車駅は品川・東京・上野・柏・龍ケ崎市・牛久・ひたち野うしく・荒川沖・土浦。龍ケ崎市より先は各駅停車になっている。

ときわ高萩行き


特急ときわ最北端となる行き先。特急ひたちに比べると停車駅が多く設定されており高萩駅までしか行かないという特徴がある。日中時間帯は30分間隔でときわとひたちが交互に運転されている。

 

特急ときわ下りの大半の行き先は勝田行きで高萩行きは朝と夜のみの少数派。

ひたちいわき行き


特急ひたちの主力の行き先で品川駅から1時間に1本程運行、いわき駅まで約2時間30分。運行本数が多く品川発着なため常磐線はいわき駅まで上野東京ラインの愛称がある。普通列車に品川発いわき行きはないが、2007年3月まで上野発いわき行きはあった。

 

ひたちの特徴として上野の次の停車駅が水戸であることが多い。間に柏と土浦が停車駅にあるが特急ひたちが止まる事は少ない。「取手」〜「勝田」間は特急ときわが主力になっている。

ひたち仙台行き


特急ひたちは特急ときわに比べると停車駅が少なく、いわきや仙台方面まで行く長距離速達タイプ。1日3本設定されている仙台行きは品川駅から走行距離約374km、所有時間約4時間40分という長大なもの。

 

いわきから先の停車駅は広野・富岡・大野・双葉・浪江・原ノ町・相馬・亘理・岩沼・仙台であり、亘理と岩沼は一部が停車する。2022年現在品川始発が2本、上野始発が1本となっている。

ひたち原ノ町行き


定期列車ではない。2022年3月に福島県で発生した震度6強の地震で東北新幹線が脱線し、復旧までの間常磐線は代替として特急ひたちの一部区間を特急から快速として運行する。ある列車は「品川」〜「原ノ町」間を特急として運行し、「原ノ町」〜「仙台」間を快速として運行した。

快速いわき行き


2021年2月13日に発生した地震の影響で東北新幹線の一部区間が運転見合わせとなり、代行輸送として常磐線の特急ひたち号の延長運転が行われた。「品川」〜「いわき」間を特急ひたちとし、「いわき」〜「仙台」間を自由席の快速列車として運行した。

 

普段指定席しかない特急ひたちにおいて珍しい自由席となった。快速運転区間の停車駅はいわき・原ノ町・相馬・岩沼・仙台で特急より少なかったりする。

刀剣乱舞-花丸-ラッピング


2019年2月16日〜3月24日にかけて開催された刀剣乱舞-花丸-スタンプラリーに合わせてE657系3編成にラッピングが行われた。またスタンプ設置駅では駅名標やサインなどが刀剣乱舞仕様に彩られ、オリジナルキャンペーン告知の駅構内放送が刀剣男子になった。

東北DCラッピング


東北DCとは東北6県の自治体や観光関係者とJR6社などが一体となって行う大型の観光キャンペーン。JR東日本水戸支社も様々な企画を行い、その一つとしてE657系4編成に東北6県の魅力ある観光素材をラッピングした。運行期間は2021年3月16日〜9月下旬。

E653系リバイバルカラー


2023年10月1日〜12月31日まで開催される茨城デスティネーションキャンペーンを記念してE653系のカラーリングをE657系で再現。緑・紅・黄・青・橙の5色で2022年12月26日より緑(グリーンレイク)塗装から営業運転が始まった。塗装は郡山総合車両センターで行われた。