亘理
わたり
Watari
城郭の天守を模した悠里館の駅
2面2線ホームと回送列車や貨物列車が待ち合わせを行う中線を持つ駅。特急ひたち停車駅に選ばれている。2023年現在、夕方に品川行き1本、夜に仙台行き1本が停車する。なおこれらは岩沼駅にも停車する。
2002年に「町のシンボルでもある巨大なお城の駅舎」という選定理由で東北の駅百選に選ばれているが、お城は駅舎ではなく「悠里館(ゆうりかん)」という図書館と郷土資料館を兼ね備えた施設である。駅舎は悠里館との一体感を見せるための改装がされている。また橋上駅ではなく地上駅。
路線
常磐線
日暮里起点
335.2km
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業日 1897年(明治30年)11月10日
運営形態 業務委託駅
設置場所 | 改札窓口 |
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旬の郷土料理で迎えるお城の駅。亘理駅と悠里館、はらこめしが描かれている。お城のように見える当駅だが大部分は図書館と郷土資料館が入る悠里館で占められており、亘理駅は小さな地上駅でしかない。はらこめしは宮城県の郷土料理。鮭の身を煮込んでその煮汁でお米を炊き、イクラと鮭の身を盛りつけたもの。亘理町が発祥の地と言われている。
駅名標
駅名標2
駅名標3
縦型駅名標
名所案内。臥牛(かぎゅう)城跡、称名寺の椎木(天然記念物)、秘仏黒本尊、荒浜鳥の海 海水浴・釣り場・潮干狩によい
ホーム。回送列車や貨物が待避するための中線を持つ。中線では折り返す事ができ、震災による影響で当駅と浜吉田駅間で運転を再開する前は、1番線ホームを中線まで仮設拡張して仙台方面に折り返した
2番線ホームにある待合室
のりば案内。1番線は下り(仙台方面)、2番線は上り(原ノ町方面)
2番線ホームに隣接する形で立地している悠里館の看板。お城のように見える当駅は悠里館のおかげで立派に見える
駅舎の中。自動改札機の置かれた有人駅。みどりの窓口は2024年1月31日をもって閉鎖
駅前。周辺は亘理町中心部。宮城県道122号、しらかし通り
みちのく潮風トレイル。つまりウォーキングコース。みちのく潮風トレイルとは青森県八戸市から福島県相馬市までの湾岸線を中心に設定されるトレイルコース。亘理町の見どころは田沢磨崖仏、三十三間堂官衛遺跡、鹿島天足和気神社など
亘理駅の駅名由来。「わたり」とは大和民族が南西から東北へ進出していく道筋で、川の渡し場やその付近の土地に名付けた一般的な地名
西口前の公衆トイレ。当駅はホーム上にトイレがない
ようこそ、亘理駅へ。2021年4月1日〜9月30日開催の観光キャンペーン「東北デスティネーションキャンペーン」
駅の東側には天守閣風の「悠里館(ゆうりかん)」。1階に亘理町立郷土資料館、2階に亘理町立図書館、最上階5階は展望スペース
駅の東西は連絡通路で移動できる。ここから悠里館に入ることも可能
東口、悠里館側の駅前ロータリー。亘理町役場まで徒歩約15分
2022年3月23日より東口と東口エレベーターが供用開始した。2番線ホームに接しており、町役場側からのアクセスが向上した
東口改札。簡易Suica改札機と乗車駅証明書発行機が置かれている無人の改札
駅の看板。お城の雰囲気に合わせたものとなっている
亘理町郷土資料館
わたりちょうきょうどしりょうかん
亘理駅東口
亘理駅に隣接する悠里館の1階にある資料館。亘理町の歴史の移り変わりや昔の生活について知ることができる。入館料は無料。また悠里館最上階の5階は見晴らしの良い展望スペースが設けられている。
亘理町の「わたりん」
悠里館の屋根に据えられている鯱。建物を火災や災害から守り、幸を呼ぶ守り神
展示室
伊達成実霊屋(だてしげざねおたまや)の模型。町内にある大雄寺には亘理伊達家の歴代墓所があり、中には成実の木像が安置されている
阿武隈川での鮭漁に使用された「一人乗り」という舟
1995年まで武田酒造の屋根瓦の上に掲げられていた看板。武田酒造とは江戸時代初めから続く造酒屋、現在は株式会社となっている
1964年製のカラーテレビ。普及し始めた頃は非常に高価で当時の値段は24万円。会社の給料は1万2000円だったらしい
展望スペースからの眺め。亘理駅側
山側
海側
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