富岡

とみおか

Tomioka

震災後、当駅と浪江駅の間の運転再開まで約9年

所在地

福島県双葉郡富岡町

1日平均乗車人員

JR東日本(2018年)約230人

Train line

常磐線

上り
いわき・水戸方面

下り
原ノ町・仙台方面

普通

どんな駅?

富岡町に位置する駅。東日本大震災により発生した津波の影響で駅舎及び駅周辺の建物は流失してしまった。その後は駅舎が新しく建て替えられたり、ホテルや商業施設が建設されるなど徐々に復興の兆しを見せた。

 

2面3線ホーム。特急ひたち停車駅。現在の駅舎は2017年10月に供用開始したもの。また前の富岡駅があった場所から100m北に移動し津波対策が施された。ホームは全壊前同様2面3線が維持されたが、特急通過待ちや上下線の行き違いはなさそうだ。

JR東日本
 

路線

常磐線

日暮里起点
247.8km

 

 

駅構造 地上駅

 

ホーム 2面3線

 

開業日 1898年(明治31年)8月23日

 

運営形態 無人駅

 

Time table

Gallery

駅名標

常磐線全線開通前の駅名標

縦型駅名標

消失した駅舎やホームは新しく建て直された

待合室

ホーム上のトイレ

跨線橋から海側を見る

新しい駅舎の中。簡易Suica改札機が設置されていないが、訪問当時はSuica利用エリア外だったためICカード乗車券が使用不可だった

2020年3月14日のダイヤ改正で常磐線が全線開通すると同時に、「いわき」〜「浪江」間がSuicaの首都圏エリアに編入、ICカード乗車券が使えるようになった

歓迎 ようこそ富岡町へ

常磐線全線開通前、Jヴィレッジ駅開業前の路線図

常磐線全線開通前、Jヴィレッジ駅開業後の路線図。この時Jヴィレッジ駅は臨時駅だった

2020年3月14日のダイヤ改正で常磐線は全線開通。同時に当駅は無人化され話せる指定席券売機が設置された

空間線量率を示す装置

平成29年度 新「ほっと」スペース創出事業の取り組みの一環として、福島県産の木材を使用したパンフレット台2つを設置

整備された駅前。常磐線全線開通前は駅前から出発する列車代行バスで不通区間を結んでいた

平成29年度 新「ほっと」スペース創出事業の取り組みの一環として、福島県産の木材を使用したベンチを設置。幅広い年齢層がゆとりをもって座れる寸法と重量感、風の抵抗を受けにくい隙間を設けた設計

駅舎に併設された「さくらステーションKINONE(きのね)」。売店と飲食店を兼ね備える

さくらステーションKINONEが富岡町観光案内所に変わった

かわいい

桜の写真

猫のベンチが設置

駅前のトイレの壁に富岡町のシンボルマークとサクラ

 

富岡町ガイドマップ。富岡漁港、太田公園、特定廃棄物埋立情報館リプルンふくしまなど

駅の看板

Spot

東京電力廃炉資料館

とうきょうでんりょくはいろしりょうかん

富岡駅から約1km


2011年の東日本大震災により発生した福島第一原子力発電所の事故内容、廃炉事業等について理解を深めてもらうために開館した東京電力の広報施設。入館料は無料。一部は写真撮影可能。2022年時点ではコロナウイルスの影響で終日時間の定められた1時間程のツアー形式になっていたが、2024年4月1日から日祝に限り自由見学となった。

燃料集合体実物レプリカ。燃料ペレットをシルコニウム合金製の管に納めたものを燃料棒といい、それらを束ねたものを燃料集合体を呼ぶ

燃料ペレット。燃料となる二酸化ウランを粉末状にし、約1cmの円柱状に成形し高温で焼き固めたもの

福島第一原子力発電所の作業員数。2024年4月28日時点は4240人/日(月平均)

柔構造アーム(筋肉ロボット)。把持(はじ)部で切断ツールを持ち干渉物を切断、切断片を把持部で掴み移動させる

原子炉、約4m

燃料デブリ。膨大な熱を発生する燃料を冷やすための設備と電源が津波によって失われ、その結果燃料が過熱し原子炉内の構造物と燃料が溶けてしまった。そして溶けた燃料と原子炉圧力容器内の構造物などが混ざり合い、冷えて固まったものが燃料デブリとなる。原子炉圧力容器内だけでなく、それを覆っている原子炉格納容器の床面にも存在するという

1号機・調査用ロボットPMORPH(ピーモルフ)。原子炉格納容器の内部の格子状の足場上を遠隔操作で走行する。燃料デブリの広がりを調べるために耐放射線性の高いカメラとLEDライト、線量計を一体にしたセンサユニットを装備

2号機・調査装置。内部調査用の直径12cmの穴から導入するため装置の小型化を実現。伸縮式パイプの先端に搭載され、そこからケーブルで釣り下ろす形で使用。パンチルトカメラと俯瞰カメラを持ち、パンチルトカメラは垂直方向120度、水平方向360度の撮影が可能

3号機・調査ロボット。3号機の格納容器内部には床面から約6mの高さまで水が溜まっているため、中を遊泳する形で調査を行う水中遊泳ロボット。「ミニマンボウ」と呼ばれている。カメラとLEDライトを前方と後方に1つずつ搭載し、有線ケーブルによる遠隔操作を行う

化学分析用スマートグラス。廃炉作業で道しるべとなる分析データ、試料数は1年間で約3万件、分析数は約8万件。分析作業を正確かつ迅速に進めるためにシステム化を、画像・音声入力・確認など全てがこのスマートグラスで行える

作業服、ヘルメット、長靴、手袋など

F・CUBE(エフ・キューブ)。福島第一原子力発電所構内の状況を映像で紹介

とみおかアーカイブ・ミュージアム

富岡駅から約2.5km


富岡町の成り立ち、東日本大震災により被災した富岡町の震災遺産を主に展示する。入館料は無料。津波により亡くなった2人の警察官が乗っていたパトカー、津波で全壊した富岡駅や建て替えを余儀なくされた夜ノ森駅かつての姿などを見ることができる。

震災前の富岡駅の写真

震災前の富岡駅模型。郡山市で避難生活を送っていた富岡町の町民が、ふるさとの風景を思い出してほしいという思いで制作した

割れた縦型の駅名標

津波で被災した富岡駅の改札

津波被害を受けた富岡駅前。津波は駅と駅前商店街の風景を大きく変えてしまった

震災当日の富岡駅入場券。神奈川県のビジネスマンが仕事で富岡町に来ていた時のもの。仙台行きの電車に乗っていた時に発災し、ビジネスマンは避難所を転々としながら数日かけて帰宅したという

旧夜ノ森駅の模型

旧夜ノ森駅の駅名標とベンチ。2019年に旧駅舎が解体され駅の品々をJRから譲り受けた

花と緑の駅コンクール内閣総理大臣賞盾。ツツジの花の季節には特急列車が徐行運転するなど、夜ノ森駅は花の駅として親しまれた

かつての夜ノ森駅時刻表

子ども用切符

止まった時計。電気で動いていたこの時計は14時47分で止まっており、これは富岡地区が地震直後に電源を喪失したことを意味する

津波に流されたパトカー。町民の非難にあたっていた2人の警察官が乗っていたもので、沿岸部の住民を助ける際に津波に巻き込まれたと見られる

防護服(タイベックスーツ)。放射性物質の付着を防ぐ目的で作られた。夏場は熱中症対策が重要とのこと

町民の協力で保存された地域資料を収蔵保存するエリア。約5万点の資料が収められている

 

 

lunch

富岡ホテルレストラン『まごころ』(朝食バイキング)

富岡ホテルレストラン『まごころ』(朝食バイキング)

富岡ホテルレストラン『まごころ』(夕食バイキング)

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