北千住

きたせんじゅ

Kita-Senju

5路線が乗り入れ利便性が高い、足立区最大のターミナル駅

所在地

東京都足立区 

1日平均乗車人員

JR東日本(2021年)約169,000人
東京メトロ(2020年)約219,000人
東武鉄道(2020年)約166,000人
首都圏新都市鉄道(2020年)約40,800人

Train line

常磐線快速

上り
上野・東京・
新橋・品川方面

下り
柏・取手・
土浦・成田方面

特別快速

快速

東京メトロ千代田線

A線
西日暮里・大手町・
代々木上原方面

B線
綾瀬・金町・
松戸・我孫子方面

東武スカイツリーライン

上り
曳舟・浅草・
渋谷・中央林間方面

下り
新越谷・春日部・
久喜・南栗橋方面

急行

準急

区間急行

区間準急

普通

東京メトロ日比谷線
東武スカイツリーライン

日比谷線A線
上野・銀座・
中目黒方面

伊勢崎線下り
新越谷・南栗橋方面

普通

つくばエクスプレス

上り
秋葉原方面

下り
守谷・つくば方面

快速

通勤快速

区間快速

普通

どんな駅?

5路線が乗り入れる足立区最大のターミナル駅。交通の便は非常によく駅周辺には高層マンションやビルが立地。その条件から当駅は2018年に1日乗降客数約160万人を記録し、世界6位の利用客を誇る駅になった経歴がある。さらに2015年から2019年にかけ穴場だと思う街ランキングで第1位を獲得した。

 

JR常磐線快速は2面3線ホーム。1番線は上り、2番線は上下兼用、3番線は下り。2番線は快速(普通)列車が上り特別快速との接続、特急の通過待ちに使う。また非常時には折り返しが可能。

 

千代田線は1面2線ホーム。町屋寄りに折り返し用の両渡り線を持つ。早朝に松戸始発北千住行きが設定されており、快速通過駅から松戸始発の上り快速に乗り換えられる。またメトロはこね・メトロえのしま・メトロホームウェイ発着駅である。

 

千代田線は一定の要件を満たすと「北千住」〜「綾瀬」間が安いJR線運賃になる特例が儲けられており、実質当駅は常磐線の各駅停車と快速の乗り換え駅となっている。ただ、その特例が非常に複雑である。

 

東武スカイツリーライン地上ホームは優等列車(半蔵門線直通)、浅草方面、特急が使用する2面4線。1・4番線が急行線、2・3番線が緩行線となっており、「浅草」〜「北千住」間を往復する普通列車の当駅止まりは一度2番線に入って小菅寄りにある折り返し線で折り返し、3番線に入って始発の普通浅草行きになる。下りの特急は1番線奥の専用ホームを使用し、中間改札がある。有効長は10両あるが特急ホームだけ6両。

 

東武スカイツリーライン・日比谷線高架ホームは日比谷線直通系統の普通列車が使用する2面3線。有効長は7両。

 

つくばエクスプレスは1面2線ホーム。青井寄りに両渡り線があり非常時には折り返しが可能。定期列車の折り返しは現在ないが、2021年3月のダイヤ改正まで設定されていたつくば始発普通北千住行きの最終列車に使われていた。優等列車は当駅を境に秋葉原方面が各駅に停車、つくば方面が快速運転を行う。

 

つくばエクスプレス以外は全て改札内で繋がっており、中間改札もない。時間がかかり実用的ではないがJR線ホームから東武線ホームまで改札を出ることなく移動できる。

JR東日本
 

路線

常磐線

日暮里起点
5.2km

 

 

駅構造 地上駅(橋上駅)

 

ホーム 2面3線

 

開業日 1896年(明治29年)12月25日

 

運営形態 直営駅

 
東京メトロ
 

路線

日比谷線

北千住起点
0km

千代田線

北綾瀬起点
4.7km

 

駅構造 高架駅・地下駅

 

ホーム 日比谷線2面3線 千代田線1面2線

 

開業日 1969年(昭和44年)12月20日

 

運営形態 日比谷線は東武鉄道管轄

 
東武鉄道
 

路線

伊勢崎線

浅草起点
7.1km

 

 

駅構造 地上駅・高架駅

 

ホーム 地上2面4線 高架2面4線

 

開業日 1899年(明治32年)8月27日

 
首都圏新都市鉄道
 

路線

つくば
エクスプレス

秋葉原起点
7.5km

 

 

駅構造 高架駅

 

ホーム 1面2線

 

開業日 2005年(平成17年)8月24日

 

Gallery

Track wiring

※2021年7月現在の配線図です。

Stamp

設置事業者 JR東日本
設置場所 JR北千住駅南口改札外
備考 2020年7月8日の駅のスタンプリニューアルに伴い廃止

芭蕉旅立ちの地。俳人「松尾芭蕉」は江戸の深川に住み様々な俳諧活動を展開していたが、住んでいた芭蕉庵の焼失や故郷の実母の死など心痛が重なる。残り少ない人生を考え自分の俳諧の完成を目指すため、宿場町の千住から仲間達に見送られて「奥の細道」の旅に出た。スタンプには「行春や 鳥啼き魚の 目は泪(ゆくはるや とりなきうおの めはなみだ)」と書かれていて、松尾芭蕉が旅立つ時に詠んだ句である。松尾芭蕉旅立ちの場所は京成線「千住大橋駅」から徒歩約5分の足立区立大橋公園であり、記念碑が建っている。

設置事業者 JR東日本
設置場所 JR北千住駅南口改札外

千寿葱(せんじゅねぎ)、おばけ煙突。千寿葱とは江戸時代から受け継がれた固定種で栽培された長ねぎ。普通のねぎと比べて白い部分が太くて長い、水分が多い、巻きが固く煮崩れを起こしにくいという特徴がある。一般にはほとんど流通しない料理人御用達のねぎのようだ。千寿葱は足立区を中心に栽培されていたが都市化の進行に伴い、現在の主な栽培地は葛飾区や埼玉県に移っている。

設置事業者 JR東日本
設置場所 JR北千住駅南口改札外
備考 JR東日本懐かしの駅スタンプラリー(2022)による限定設置

お化け煙突があった千住ネギの名産地。かつて足立区には千住火力発電所があり、お化け煙突と呼ばれる高さ約83mのレンガ造りの煙突が4本あった。煙突はひし形に配置され見る場所によって1本や2本、3本に見えた。その存在感からシンボル的な扱いでアニメや漫画にも多く出ていた。1964年に老朽化などの理由で取り壊され、跡地には帝京科学大学千住キャンパスが立地した。大学の敷地内には煙突の一部を利用したモニュメントが設置されている。

設置事業者 JR東日本
設置場所 JR北千住駅南口改札外
備考 常磐線駅キャラスタンプラリー(2022)による限定設置

北千住駅キャラクター「ねぎっとくん・ねぎらびちゃん」。千住名物の千寿葱を意識したキャラクター。2013年誕生と常磐線内の駅キャラクターの中では古参の部類。うさぎなのはネギの青い部分がうさぎの耳のように見えるからであり、北千住はうさぎが〜という事ではなさそう。

設置事業者 JR東日本
設置場所 JR北千住駅南口改札外
備考 JR東日本懐かしの駅スタンプラリー(2023)による限定設置

荒川と隅田川に囲まれた川の街。背景の煙突は今はなき千住火力発電所のおばけ煙突。当駅は北を荒川、南を隅田川で挟まれた立地。その立地上水運が栄んであり、また日光街道の宿場町であったため昔から交通の要所だった。その特色は今の北千住駅に受け継がれているとも言える。

設置場所 WEBアプリ「TRAIN TRIP」で入手

荒川河川敷。北千住駅付近の荒川の河川敷には軟式野球場のある「荒川日の出町緑地」、チューリップとパンジーの名所として知られる「虹の広場」がある。そしてその付近の荒川を東京メトロ千代田線とJR常磐線、つくばエクスプレス線と東武スカイツリーライン(伊勢崎線)が渡る。

設置事業者 東武鉄道
設置場所 東武鉄道北千住駅中央改札窓口

奥の細道・千住大橋。松尾芭蕉が深川の庵から舟に乗り隅田川を遡上し奥の細道の旅に出発するが、本文には「千じゆと云所にて舟をあがれば」とあり一度千住に上陸している。さらに「行春や鳥啼魚の目は泪」「是を矢立の初として」とあり、出発地が千住であることがわかる。ただし足立区の北千住からなのか荒川区の南千住からなのかは判明しておらず、どちら側から出発したのかという論争が起きているようだ。

設置事業者 つくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道)
設置場所 TX北千住駅南口改札外
備考 ARUKU de TX沿線ウォーキング(2023・2024)による限定設置

しょうぶ沼公園。「ARUKU de(あるくで) TX沿線ウォーキング」開催に伴い設置。北千住駅から六町駅まで約10.1km、所有時間約3時間30分。絶景のロングブリッジを抜けて下町風情が香る足立区エリア、というもの。しょうぶ沼公園は東京メトロ千代田線「北綾瀬駅」のほぼ前にある公園。梅雨の時期に花を咲かせる花菖蒲の名所。約140品種、8100株ある。

設置事業者 東京メトロ
設置場所 東京メトロ千代田線西口駅前広場方面改札内
備考 東京メトロ全駅スタンプラリーのポスターのQRコードを読み取り取得

横山家住宅。QRコードを読み取り取得するデジタルスタンプ。当駅西口から徒歩約7分。足立区登録有形民俗文化財に指定されている商家。江戸時代後期の建造物と言われており、大平洋戦争の火災を逃れ現在も残る。横山家は農家から買い入れた再生紙を日本橋へ売る地漉紙(じすきがみ)問屋を営んでいた。建物は外観のみの公開。

Spot

おばけ煙突モニュメント

おばけえんとつモニュメント

北千住駅から約2km


東京都足立区にはかつて電力需要の増加に対応するための千住火力発電所があった。この発電所には高さ83mの4本の煙突がひし形に配置され、見る角度によって煙突が1本や2本、3本に見えた事から「おばけ煙突」と呼ばれ東京下町のシンボルとして親しまれていた。発電所は老朽化などの理由から1964年に解体され、現在は発電所のあった帝京科学大学におばけ煙突の一部が展示されている。

当時の写真が残されている

縮尺20分の1モデル。これで煙突の見え方を体験できる

正面から見ると3本に見える

隅田川

横山家住宅

よこやまけじゅうたく

北千住駅から約500m


足立区登録有形民俗文化財に指定されている江戸時代後期の建造物。かつて宿場町だった千住宿の面影を残す1855年築。横山家は地漉き紙問屋という現在で言う再生紙を取り扱うお店を営んでいた。建物内は非公開。

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