水戸駅

Spot

弘道館

こうどうかん

水戸駅から約600m


1841年に水戸藩第9代藩主「徳川斉昭(とくがわなりあき)」の手によって創設された藩校。敷地面積は約10.5ヘクタールと藩校としては日本最大である。儒学・礼儀・歴史などの学問、剣術・槍術・柔術などの武芸が両立され多彩な科目が教えられていた。平成27年4月に日本遺産に指定されている。

藩主の来館や特別行事の際に開門する正門。学生や諸役人は右側にある通用門から出入りしていた

水戸藩の改革派と保守派で争う弘道館戦争で生じた弾痕。正門の柱にくっきりと残っている

通行を監視する番人が入る番所。正門・正庁・至善堂と同じ創建当時の建物で、当時の学生はこの横の門から出入りしていた

正庁の玄関

徳川斉昭公・七郎麻呂(慶喜公)像

来館者控えの間である諸役会所。掛け軸に書かれた「尊攘(そんじょう)」とは君主を尊び、外敵を斥けようとする思想のこと

正庁 正席の間。正庁は弘道館における中心的な建物で、ここに藩主が隣席して文武の試験が行われた

藩主の休息所であり諸公子の勉学所である至善堂(しぜんどう) 御座の間

江戸時代以降、衣服や調度などの保管や運搬に用いられた「長持」

弘道館に備え付けられていた消火用ポンプ「雲龍水」。安政4年(1857)の銘がある

農人形。徳川斉昭は食事のたびに最初の一箸を初穂として、農人形に備えてから食事をしたと伝えられる

弘道館の鬼瓦。ハートの模様が用いられており、ハートは日本では「猪目」という模様で魔よけや火災除けの意味を持つ

梅の花咲く散策路

文明夫人の歌碑。「天さかる ひなにはあれと さくら花 雲の上まて さき匂はなん」

井戸と梅の花

臥竜梅(がりゅうばい)

サンシュユ。開花時期は3〜4月と梅とほぼ同じ

至善堂の外観。国指定重要文化財に指定され、至善堂とは「人間は最高善に達し、かつその状態を維持することを理想とするべきである」という意味がある

正庁の前に広がる対試場。武術の試験などがここで行われていた

正庁と梅

梅と正門

弘道館公園。こちらは有料エリア外

「弘道館全図」をもとに部分的に復元整備された土塁や通路

「神儒一致(しんじゅいっち)」「文武一致」の建学精神に基づいて、鹿島神社と併設された孔子廟(こうしびょう)。通常は非公開

孔子廟では学問の祖である孔子を祀っている

鯱(しゃちほこ)の一種である鬼\頭(きぎんとう)。想像上の神魚であり、頭から噴出する水は火災除けの意味が込められている

孔子廟正門。戟門(げきもん)とも言う

鬼龍子(きりゅうし)。猫に似ていて霊獣の「すう虞(ぐ)」を象ったものと言われる。すう虞とは虎に似た霊で生物を食せず至信の徳があるとされる

弘道館内の学生に時間を教えるための「学生警鐘」

鹿島神社の鳥居

水戸市指定文化財の鹿島神社。武甕槌命(たけみかづちのみこと)を祀る

建学精神を刻む弘道館記碑が収められている八卦堂(はっけどう)。中は通常非公開。一度1945年の空襲で全焼したが1953年に復元された

常陸太田市の真弓山から切り出された寒水石(大理石)で作られた弘道館記碑。高さ318p・幅191p・厚さ55p

要石歌碑。「行く末も 踏みなたがへそ 蜻島(あきつしま) 大和の道ぞ 要なりける」

鹿島神社の神輿

鹿島神社の社務所でひょうたんランプ展が開催された

ランプの穴から差す光が綺麗

芸術性が高い

馬場跡・調練場跡。軍事練習場の跡地で現在は茨城県三の丸庁舎と茨城県立図書館が建つ

復元された北柵御門。弘道館の北側の門にあたり、教職や役人だけが通行を許された

水戸城三の丸の土塁と堀が確認できる

水戸城跡

みとじょうあと

水戸駅から約800m


徳川御三家の一つである水戸徳川家の居城が存在していた場所。水戸駅の北側にある丘陵に築城され、北の那珂川、南の千波湖を天然の堀とし東から「下の丸」「本丸」「二の丸」「三の丸」の4つの区画で構成される。現在は教育施設が立地する文教地区となっているが平成から復元整備事業が進められている。

水戸城二の丸展示館。無料で入れる

教育施設の充実と水戸城周辺の景観向上を図る目的で整備や発掘調査を行った結果、様々な遺物や遺構が確認された

2021年6月27日より一般公開が開始された二の丸角櫓(にのまるすみやぐら)。中に入れる

二の丸角櫓の中は資料館になっている

板東市で発見された水戸城大手門の門扉。大手門復元の数少ない歴史資料として活用された

竹を小さく切り出し、先端を尖らせた「竹釘」。日本の古建築になくてはならない部材

江戸時代に一般的に使用されていた「和釘」。洋釘と比較して木材の接合に強い

天然記念物の水戸城跡の大シイ。樹齢約400年と推定され、戦国時代から自生していたと考えられている

二中見晴らし台

那珂川やひたちなか市が見える

水郡線が走っている

偕楽園

かいらくえん

水戸駅から約900m

偕楽園駅前


3000本、100種類もの梅の木が植えられた庭園で金沢の兼六園、岡山の後楽園と並び日本三大名園の一つに選ばれている場所。梅の見頃は例年2月下旬〜3月中旬頃である。「偕楽園」という名前は領民と偕(とも)に楽しむ場、という事が由来。隣接する千波湖周辺を含めた「偕楽園公園」の面積は約300ヘクタールあり、都市公園としてはニューヨークのセントラルパークに次ぎ世界第2位の面積を誇る。

 

詳しくは偕楽園駅のページで解説する。臨時駅の「偕楽園駅」が営業していない時、水戸駅が最寄りとなる。

茨城県近代美術館

いばらきけんきんだいびじゅつかん

水戸駅から約1.5km


千波湖の湖畔に立地する美術館。茨城県ゆかりの作家と日本・西洋の近代美術作品の展示を行う。約4000点の作品を所蔵し季節やテーマに沿って展示紹介が行われている。入館料は所蔵作品展か企画展の内容により変動する。撮影は可能なものと禁じられているものがある。

流影文(りゅうえいもん)茶碗

青空の彼方へ

27番目の立方体D

卵にスプーン B

常陽史料館

じょうようしりょうかん

水戸駅から約1.5km


平成7年に常陽銀行創立60周年を記念し設立された史料館。入館料は無料。貨幣や銀行に関する資料展示の「貨幣ギャラリー」、随時企画展の行われる「アートスポット」、郷土文化や金融に関する図書資料を観覧できる「史料ライブラリー」で構成される。貨幣ギャラリーは写真撮影できない。

企画展「ぽぽぽ本舗 あみぐるみ展」。こちらはサンゴ礁

ウミウシ

あみぐるみだらけ

ウミウシセーター

水戸市立博物館

みとしりつはくぶつかん

水戸駅から約1.5km


水戸市立中央図書館と併設の博物館。水戸市市制施行90周年を記念して創設され、水戸市の自然・民俗・歴史・美術などの資料を収集・展示している。常設展は無料で観覧できる。

なつかしの看板

偕楽園の好文邸の模型。昭和20年の空襲で焼けているため現在建てられているものは復元されたもの

水戸市に生息する動物。キツネ・イタチ・ハクビシンetc・・・

アンモナイトの化石

アンモナイトの想像図。イカやタコと同じ仲間

偕楽園の斜面にて発見されたマッコウクジラの歯の化石。この化石が発見されたことは遥か昔、水戸周辺が海の底だったことを証明している

水戸芸術館現代美術センター

みとげいじゅつかん

げんだいびじゅつセンター

水戸駅から約2km


水戸市制100周年を記念し1990年に開館した複合文化施設。コンサートホールATM・ACM劇場・現代美術ギャラリーの3つの施設で構成され水戸市の芸術文化活動の拠点を担う。また広場には高さ100mのアートタワーがあり地上86mの高さから水戸市を一望できる。現代美術ギャラリーの常設展はなく、入館料は展覧会の内容により変動。撮影は可か不可に分かれる。

水戸芸術館出入口

ミュージアムショップのクリアファイル

広場

展望塔のアートタワー。水戸芸術館のシンボル

アートタワーの展望室

丸窓からは何が見える?

東方向。太平洋の大洗海岸までは約12km

千波湖

高さ116mの茨城県庁

北方向

万代橋

茨城県立歴史館

いばらきけんりつれきしかん

水戸駅から約3km


茨城県の古代から近現代までの歴史資料を展示する歴史博物館。博物館は旧茨城県立水戸農業高等学校の敷地に立地しており学校本館が現存している他、現在の常総市から移築されてきた旧水海道小学校本館などがある。また敷地内にはイチョウ並木があり見頃を迎えると「歴史館いちょうまつり」が開催される。

正門

昭和46年11月13日、茨城県誕生100年目を記念して今日の茨城の姿を100年後の人たちに伝えようとこのタイムカプセルが作られた

茨城県指定文化財「旧水海道小学校本館」。水海道市(現常総市)から移築され、明治10年代における県下唯一の遺構として注目されている

小学校の中はスリッパに履き替えて見学できる

小学校内

笠間市立友部第二中学校の生徒が職場体験で作成したもの

鉄筆と謄写版(とうしゃばん)。謄写版の上にろうを引いた原紙を置き、鉄筆で文字や絵を書いて印刷原稿を作成する

古い教科書

茨城県立水戸農業高等学校旧本館。歴史館ができる前からこの地にあった古風な建物

双宜庵(そうぎあん)

現存する民家の中で国内最古の建物の一つと言われる旧茂木家住宅

住宅の中は土間なら歩ける

茨城県指定文化財「六地蔵石幢(ろくじぞうせきどう)」

蓮池

蓮の花

水車小屋

歴史館の常設展。一部は撮影できない

縄文時代の土器

縄文人の食料。シカの骨や角が多く出土していることから狩りの対象の中心になっていたことがわかる

100〜50年前の暮らし

70〜60年前頃の暮らし

徳川ミュージアム

とくがわミュージアム

水戸駅から約3.5km


水戸徳川家ゆかりの品々の展示を行う博物館。偕楽園を千波湖の東側に立地する。約3万点に及ぶ史料があり水戸徳川家に伝わる貴重な史料の数々をまとめて見ることができる。

展示室内

金小札緋縅具足(きんこざねひおどしぐそく) 9代斉昭使用

軍配。武将が戦いで指揮をとるための具

刀剣乱舞の「燭台切光忠(しょくだいきりみつただ)」。彼のモデルとなった刀は当館に焼刀のまま保管されている

刀 燭台切光忠の再現作

黒字葵紋金蒔絵印籠(くろじあおいもんきんまきえいんろう)。テレビドラマ「水戸黄門」の印籠は本品がモデル

徳川光圀公(とくがわみつくにこう)像

燭台切光忠のパネル

2021年5月にJRで運行された「特急 燭台切光忠」で配布されたグッズ

水戸黄門で知られる徳川光圀。徳川家康の孫にあたる

徳川家康。戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・戦国大名

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