内郷
うちごう
Uchigo
鉱物資源輸送の拠点だった駅
現在の駅舎は2015年から供用されたもの。出入口にある石造り風の壁は常磐炭鉱などの産業遺構をイメージしている。かつて2番線の外側に内郷機関区が併設され、8線ほどの側線があったようだが国鉄からJRになると合理化され内郷機関区は廃止、線路は撤去され跡地は住宅地となった。
常磐線はもともと首都圏に最も近い炭鉱、常磐炭田から産出される鉱物資源を首都圏へと運ぶ路線だった。そして当駅は炭鉱からの専用鉄道が集中する鉱物資源輸送の拠点駅だった経歴がある。
路線
常磐線
日暮里起点
205km
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業日 1897年(明治30年)2月25日
運営形態 業務委託駅
設置場所 | 改札窓口 |
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浄土式庭園国宝白水阿弥陀堂の駅。白水阿弥陀堂は当駅から徒歩約30分。阿弥陀堂は福島県唯一の国宝建造物、浄土式庭園を含む境内は白水阿弥陀堂境域として国の史跡に指定されている。阿弥陀堂は三方を池と丘陵に囲まれ、平安時代末期に盛んだった浄土式庭園の様を成している。
駅名標
駅名標2
縦型駅名標。旧内郷市の駅。隣接する平市や常磐市などといわき市に新設合併する事により廃止
名所案内。白水阿弥陀堂(国宝)国指定重要文化財、本尊阿弥陀如来及び4仏像あり、白水阿弥陀堂境域(国指定史跡)、野鉱泉
ホーム。改札は1番線上り(水戸方面)ホーム側にある。特急は通過し、特急停車駅に挟まれている
駅舎の中。簡易Suica改札機が置かれた有人駅。駅舎内はよく言えば、コンパクト
常磐線を走る特急と、右はいわき回転やぐら盆踊り大会か?当駅から白水阿弥陀堂まで約2.4km、徒歩約30分と案内されている
駅前ロータリー。駅近くの県道20号は割と車通り多め。駅前の県道にセブンイレブンあり
駅前のトイレ。駅舎と別の建物になっている
いわき市内郷商工会。いわき市の内郷から2本の線が飛び出し、輪を形成している
駅舎の反対側は住宅街。白水阿弥陀堂はこちら側
内郷駅の文字
白水阿弥陀堂
しらみずあみだどう
内郷駅から約2km
「藤原清衡(ふじわらのきよはら)」の娘「徳姫(とくひめ)」が夫「則道(のりみち)」の供養のため、平安時代末期に建立したと伝えられる。阿弥陀堂は福島県唯一の国宝建造物に指定。阿弥陀堂を中心に広がる浄土庭園は四季折々の姿を見せてくれる。
阿弥陀堂を囲む池
カワウ
春もみじ
みろく沢炭砿資料館
みろくさわたんこうしりょうかん
内郷駅から約3km
炭鉱関係用具や資料を収集展示する個人資料館。福島県双葉町から茨城県日立市まで広がる常磐炭田はここ「みろく沢」で最初に発見された。本州最大の炭鉱として多くの坑夫が働き活気が溢れていたが、エネルギーが石炭から石油に代わると多くの炭鉱は次第に閉山した。
採炭現場の復元
資料館の中。無人のようだ
炭鉱にまつわる様々なものが展示されている
湯本駅の古い駅名標があった
スパリゾートハワイアンズの前身である「常磐ハワイアンセンター」開場ポスター。常磐炭鉱で厄介物扱いされていた湧き出る温泉水を利用し、室内を温めることで南国を再現する
石炭を炉の中に入れ約1200度で蒸し焼きにするとできる「コークス」。炭素の塊で高い発熱量と強度を持ち、現代でも製鉄に欠かせない燃料となっている
石炭は植物を起源とする化石エネルギー資源で、かつて黒いダイヤモンドと言われていた
炭鉱の職員住宅
石炭の遊歩道。江戸時代末期から明治時代初期頃まで採掘された石炭は、馬や「たんがら」と呼ばれる背負い篭で運んでいた
石炭等を採掘するために使用する火薬類を保管していた「火薬庫」の跡
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