湯本

ゆもと

Yumoto

(フラガールと湯けむりに出逢える町)

スパリゾートハワイアンズ最寄り駅

所在地

福島県いわき市

1日平均乗車人員

JR東日本(2021年)約1,450人

Train line

常磐線

上り
日立・水戸方面

下り
いわき・原ノ町方面

普通

どんな駅?

JR東日本


常磐線(日暮里起点)201.5km


開業日 1897年(明治30年)2月25日

 

2面3線ホームを持つ。当駅には全ての特急ひたちが停車するために3番線(水戸方面)の定期列車は1日1本のみ。

 

駅舎側1番線下り(いわき方面)ホームには無料で入れる足湯が設けられている。当駅の床暖房として利用している温泉を再利用したもの。

 

発車メロディーは「シャボン玉」。作詞家「野口雨情」が痔の湯治のためにいわき湯本温泉を訪れ、そのまま3年半をこの地で暮らした事のゆえんである。オルゴール調で旅情を誘うメロディー。

 

駅周辺

 

いわき市湯元温泉の最寄り駅で、駅周辺は温泉街。西側には東北地方で最も集客力のあるリゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」が立地。駅前から無料の送迎バスが発着している。

Stamp

設置場所 改札窓口

常磐線唯一の温泉観光の駅。湯本駅周辺のいわき市湯本地区は駅前から山側に向かって温泉街が広がっている。明治時代初期に常磐炭田の採掘が始まると坑内から温泉が多く涌き出て、石炭産業が斜陽化するとこれを利用して「いわき湯本温泉」という観光業に転換を遂げた経歴がある。因みに湯量は毎分5トンと世界屈指の量。道後温泉・有馬温泉と並んで日本三大古泉と呼ばれる名湯である。

設置場所 改札窓口

常磐線唯一の温泉観光の駅。塩屋崎灯台、スパリゾートハワイアンズのフラガール、さはこの湯が描かれている。さはこの湯は当駅から徒歩約9分、平安時代から湧くとされる最古の温泉のひとつ。日帰りの温泉施設である。建物は江戸末期の建物様式を再現した情緒あふれるもの。

設置場所 改札窓口

湯本駅マスコットキャラクタールアナちゃん・オアフくん。ルアナはハワイ語でリラックス、一緒に楽しむという意味。オアフはハワイ諸島のオアフ島が由来。いわき市はスパリゾートハワイアンズ誕生と共にフラ文化が生まれ、日本のフラ文化発祥の地「フラシティいわき」として街づくりを行っている。鳥なのはいわき市の鳥かもめか?福島県の鳥キビタキか?

Gallery

駅名標。特有のフォントに縁取り、カッコ書きでフラガールと湯けむりに出逢える町と、副駅名も書かれている

駅名標2。副駅名は2015年3月29日の駅舎リニューアルと同時に導入。副駅名は一般公募399通より選定されたもの。いわき湯本温泉郷の玄関口であることをアピールし、街のイメージアップなどに繋げる

2025年4月1日〜6月30日に観光キャンペーン「ふくしまプレデスティネーションキャンペーン」を開催。これに伴い駅名標に装飾が行われた。しあわせの風ふくしまロゴマークと、フラダンス、足湯

 

縦型駅名標

縦型駅名標2

柱にある駅名標は地元の湯本第一中学校生徒が手作りしたものがある。木製で一つ一つデザインが異なり目を楽しませる。こちらは南国

足湯。駅舎リニューアルと同時に、地域との連携を重視して設置したもの

化石発掘

フラガール

温泉

ベンチに座る女性

温泉につかる「フラおじさん」

恐竜

温泉神社

ムコナくん

ムコナくんとアンコウ

ホーム。旅情誘う発車メロディーは「シャボン玉」。誰しもが一度は耳にしたはず

2・3番線ホーム中程にある待合室

1番線下り(いわき方面)ホームにあるトイレ

「ようこそ湯の里へ」と書かれた碑。いわき常磐ロータリークラブ 一九八〇 二月二十三日

いわき湯本温泉記。往古より温泉が湧出していた事は明らかで、別名「三箱(さはこ)の御湯」。「あかずして別るる人の住む里は さはこのみゆる山のあなたか」と捨遺(しゅうい)和歌集に詠まれている

鶴の伝説。二人の旅人が、ここさはこの里を訪れると傷ついた丹頂鶴が降りてきて、湯気立ち上る泉に浸かっていました。かわいそうに思った二人が傷口を洗ってあげると鶴は元気に飛び立っていきました。(2に続く)

(2)数日後、巻物を手にした高貴な美しい女性が訪ねてきました。巻物には「このさはこの御湯を二人で開いて天寿を全うし、子孫の繁栄をはかるべし」と記してありました。それを受け、二人は湯本温泉を開くことを決心したのでした。これが湯本温泉郷の始まりと言い伝えられています。

1番線ホームに無料で入れる足湯と手湯がある。当駅待合スペースには温泉熱を利用した床暖房設備が設置されており、暖房で利用した温泉を足湯として再利用したもの。当駅でタオルの販売や貸出はしていない

足湯でインターホンを押すことによって飲み物を注文しここまで持ってきてもらうことができる。アルコールもある。以前はカジキメンチがメニューにあったらしい。うろ覚えだが足湯からの注文は廃止されていたような

2025年11月2日(日)に開催されていた湯本駅キッズフェスタ2025の一環でアヒル湯が実施されていた

 

足湯のサイン。JR東日本水戸支社のムコナくんが足湯に浸かっている

改札。みどりの窓口は2022年3月31日に廃止。スパリゾートハワイアンズの玄関口なんだけどなぁ

みどりの窓口があった頃の改札。主要駅に負けず劣らずの佇まい

他の駅とみどりの窓口のフォントが異なっている

ようこそ湯本駅へ。いわき湯本温泉の湯量は毎分5トンと、全国でも類を見ない量

湯本駅マスコットキャラクター、ルアナちゃん・オアフくんの七夕

駅と言われなければ温泉施設と錯覚するほどの駅構内。改札の横は休憩スペースとニューデイズ。2階には土産物屋の湯本美食ホテルとギャラリー。ここの湯本美食ホテルは2020年8月31日に閉店した

2階のフリースペース。学生に多く利用されているような気がした

「フラ女将」という撮影パネル。着物を着てフラダンスを踊るいわき湯本温泉の旅館の女将たち

スピーカーからはハワイアンな音楽が流れている

駅周辺はいわき湯本温泉の温泉街として知られている「いわき湯本温泉郷」。駅前からスパリゾートハワイアンズへの無料送迎バスが出ている

駅前にあるYUMOTOという文字のモニュメント

ようこそ湯本温泉郷へ。近辺の鉄道駅とインターチェンジ周辺の名所を紹介している

駅前に源泉掛け流しの足湯広場「愛湯(あいとう)物語」。ドラマや情報番組のロケでよく使用されているらしい

2025年11月2日(日)に湯本駅キッズフェスタ2025が開催。JR東日本水戸支社のキャラクタームコナくんも来ていた

普段の湯本駅からは想像もつかないぐらいの人が集まり、キッズフェスタは大盛況のようだった

駅の看板。一度新しくなったもの。フラシティいわきのロゴを茶色とピンクの配色でレトロ彫にデザイン

湯本駅の文字。左のは以前駅舎に掲げられていたものである

夜の湯本駅

跨線橋を渡って駅の反対側は県道20号。いわき市石炭・化石館ほるる、21世紀の森公園

Spot

スパリゾートハワイアンズ

いわき市石炭・化石館 ほるる

温泉神社

いわき市考古資料館

 

 

 

 

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Column

いわき湯本温泉 さはこの湯

 

 

湯本駅周辺はいわき湯本温泉郷と呼ばれる常磐線沿線唯一の温泉街が広がっていて、愛媛県の道後温泉、兵庫県の有馬温泉と並び日本三大古泉と呼ばれる名湯である。世界的に見ても屈指の毎分5.5トンもの湯量を誇り、お肌はもちろん健康にも良い成分がたっぷり含まれているのだ。

 

そしてこのいわき湯本温泉の代表的な施設がスパリゾートハワイアンズである。温泉を引いた大型レジャー施設で、ハワイをテーマに一年中常夏ムードで温水プールや温泉、フラガールのショーを楽しむ事ができる。いわき湯本温泉のみならず福島県を代表的するスポットの一つだろう。

 

 

しかしスパリゾートハワイアンズは温泉よりもテーマパークとしての側面が強い。普通の温泉もあり一人で入る事もできるが基本的には数人で訪れるような場所で、料金も安いとは言い難い。アクセス面も鉄道利用なら湯本駅から無料バスに乗る必要がある。こうした面からスパリゾートハワイアンズは一人で手頃に温泉に入るには少々不向きかもしれない。

 

でも温泉に入りたい!!駅前に手頃な温泉はないの!?

 

 

あるんだな、それが。

 

 

湯本駅から徒歩約10分「いわき湯本温泉 さはこの湯」。千年以上の歴史があるという温泉だ。

 

見て欲しい、この情緒ある和風な建物を。駅から徒歩圏内な上に入浴料金が大人一人300円(2025年現在)という超リーズナブルでいわき湯本温泉が楽しめる日帰り温泉施設だ。手頃なため地元の人もよく来るらしい。

 

バスタオルとかあるのか気になると思うが、バスタオルは別途料金で貸し出ししているため持っていく必要はない。ただしシャンプーとボディーソープは大浴室にないので受付で販売しているものを買う必要がある。

 

 

とりあえずタオルを150円でレンタル(2025年現在)。300円の入浴料金を合わせて450円を払う。や、安い・・・。

 

 

大浴室に向かう。うたせ湯のある岩風呂「宝の湯」と木の香り漂う檜風呂「幸福の湯」の2つの大浴場があり、どちらに入れるかは男女日替わりになっている。自分が訪問した時は宝の湯のほうだった。

 

ここから先は文面のみでお楽しみください。

 

 

更衣室に入ると割と人はいた。部屋は少し狭い感じがする。お昼時だから空いてるかなーって思ったらそうでもない。

 

更衣室にはカギ付きのロッカー、洗面台、2つのドライヤー、トイレがある。ロッカーは小さめで大きな荷物を入れるのは難しそうだ。かといって更衣室の外にロッカーがあるわけでもない。

 

温泉に入るぞと心躍らせながら服を脱ぎ、大浴場へと入る。

 

入ったとたん感じる硫黄臭、卵が腐ったような臭いである。いわき湯本温泉は硫黄水なためだ、これぞ温泉だろう。

 

大浴室は全体的にコンパクトだ。人は結構いてシャワーも2か所ぐらいしか空いていなかった。

 

シャワーで身体の汚れを軽く落としてから無色透明な湯船に浸かる。

 

 

・・・・・熱い!!

 

 

お湯は熱く長湯するには向いてなさそうだ。しかしせっかく来たのだ、肩までしっかり浸かろう。いわき湯本温泉の効能を身体の隅々まで浸透させるのだ。皮膚病・婦人病・高血圧症などに効果があるらしい。

 

 

およそ10分後、更衣室に戻る。

 

 

・・・・・頭がぼーっとする。少しのぼせてしまったようだ。そのぐらいお湯が熱いので入りすぎ注意。更衣室では扇風機で体を冷やしている人が見受けられた。

 

 

温泉上がりは火照った身体にピッタリのコーヒー牛乳(170円)をキューっとキメる。やっぱコレだわ、たまんねぇ〜。

 

 

身体も心もポカポカになってさはこの湯を後にする。合計620円しか使ってないのに非常に充実した温泉が楽しめた。てなわけで超オススメです、「いわき湯本温泉 さはこの湯」。

 

まとめ

  • 湯本駅から徒歩約10分
  • 入浴料大人一人300円
  • タオルレンタル150円
  • 大浴室にシャンプー等はない
  • 人が多めな上に熱い温泉で難しい長湯
  • 2つの大浴室は男女日替わり

 

 

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