我孫子
あびこ
Abiko
常磐線と成田線が乗り入れる当駅は「から揚げそば」がおいしい
千葉県我孫子市
JR東日本(2021年)約24,800人
常磐線快速
上り
日暮里・上野・
東京・品川方面
下り
取手・土浦・
水戸方面
快速
常磐線各駅停車
上り
柏・新松戸・
代々木上原方面
下り
取手方面
成田線
上り
常磐快速線直通
下り
成田方面
常磐線・常磐線各駅停車・成田線の3路線が乗り入れる駅。名物として弥生軒の「から揚げそば」があり有名。常磐線各駅停車は朝と夕のみ取手方面に運行されるが、2021年3月のダイヤ改正で平日のみの運行になった。
4面7線ホーム。天王台寄りに松戸車両センター我孫子派出所の入出庫線がある。3番線はホームなしの回送や臨時列車用の線路に振られているため欠番。成田線成田方面は2番線となっており、常磐線からの成田線直通列車が15両の場合、成田線我孫子支線のホーム有効長10両をオーバーするため当駅でしばらく停車して前5両を切り離す。成田線からの常磐線直通列車(10両)は4番線に入り、後ろに5両を増結して15両編成にする。
各駅停車は6・7・8番線。下り方面は平日朝夕意外全て当駅止まりとなり、6・7番線でそのまま折り返すか回送される。取手方面に向かう電車は6番線に入る。8番線は上り専用で当駅始発、取手始発の一部が使用する。
2015年3月に東海道線に直通する上野東京ラインが開業すると当駅発着の特急踊り子伊豆急下田行きが土休日に設定された。帰りの我孫子行きもある。常磐線から品川以南に直通する唯一の特急だったが2021年2月をもって廃止になってしまった。
路線
常磐線
日暮里起点
31.3km
成田線
我孫子支線
我孫子起点
0km
駅構造 地上駅(橋上駅)
ホーム 4面7線
開業日 1896年(明治29年)12月25日
運営形態 直営駅
※2021年7月現在の配線図です。
設置場所 | 改札外 |
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備考 | 2020年7月8日の駅のスタンプリニューアルに伴い廃止 |
手賀沼とオオバン。手賀沼は当駅から約10分。手賀沼は4市に跨がって位置しており、観光・行楽地として公園や道の駅など様々な施設がある。主要な場所や施設の大半は柏市と我孫子市にある。オオバンは我孫子市の鳥であり手賀沼で一年中みられる水鳥。色は黒い。
設置場所 | 改札外 |
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手賀沼、オオバン、手賀沼花火大会。リニューアル前と内容はほぼ同じ。スタンプには手賀沼を南北に横断し、我孫子市と柏市を結ぶ全長415mの手賀大橋が描かれる。手賀沼のほぼ中央に位置し、上を県道8号線が通る。周辺には道の駅しょうなんや鳥の博物館などがある。
設置場所 | 改札外 |
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備考 | JR東日本懐かしの駅スタンプラリー(2022・2023)による限定設置 |
野鳥と手賀沼の駅。2022年度のJR東日本懐かしのスタンプラリーで設置されたもの。手賀沼は一年を通して様々な野鳥を観察することができ、コブハクチョウやオオバンなど165種類の野鳥が確認されている千葉県内でも有数の探鳥地。手賀大橋付近には鳥の博物館があるほど。
設置場所 | 改札外 |
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備考 | 常磐線駅キャラスタンプラリー(2022)による限定設置 |
我孫子駅キャラクター「アコちゃん」。我孫子駅開業125周年を記念して誕生。誕生日は12月25日、年齢はひみつ。文武両道で自立・自律ができる。柔道二段、趣味は読書(白樺派のファン)。好きな食べ物は唐揚げそばとうな重。リボンの形をしたうなぎ「うなぽん」と仲良し。
設置場所 | 改札外 |
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我孫子駅キャラクター「アコちゃん」2。アコちゃんは常磐線125周年を記念して開催された「常磐線9駅 駅キャラ総選挙2022」で1位を獲得した。駅キャラスタンプラリーでも彼女のスタンプは設置されたが後にこの常設スタンプが設置された。
設置場所 | WEBアプリ「TRAIN TRIP」で入手 |
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日本で最初の鳥の博物館。当駅から徒歩約35分、手賀沼湖畔に立地。1990年、日本で初めて鳥について総合的に研究や展示を行った博物館。テーマは「人と鳥の共存をめざして」。3階展示室の世界の鳥コーナーには268点にも及ぶ世界の鳥の剥製があり、代表的な展示物とされている。
常磐線快速駅名標。難読駅だが、各駅停車は我孫子行きがよく見られるためか読み方が広まっており知っている人は多い、かも
常磐線各駅停車縦型駅名標。大阪府大阪市にも我孫子という地名が存在し、ひらがなだが御堂筋線に「あびこ駅」がある。ひらがななのは難読だから
常磐線快速縦型駅名標
常磐線各駅停車縦型駅名標
1・2・4・5番線快速線ホーム。常磐線の運行上の拠点の一つ。当駅発着、特急通過待ち、10両と15両の増解結。3番線は回送、臨時列車用の線路で欠番
6・7番線各駅停車ホーム。我孫子行きはこのホームで折り返す。取手行きは6番線に発着する。階段はやや天王台寄り
2022年6月20日、常磐線各駅停車6番線ホーム改良工事
2024年5月19日、稼働前のスマートホームドアが設置されていた
8番線にも稼働前のスマートホームドアが設置されていた
2024年6月7日からスマートホームドアの使用を開始。これで各駅停車は全ての駅にホームドアが設置完了となり、当駅は各駅停車最後の設置駅になった。各駅停車は当駅折り返しが大半で停車時間も長めなのでスマートホームドアで十分、だと思う
成田線に直通する列車は当駅で増解結を行うことがある。成田線のホーム有効長が10両分しかないため15両の列車が5両切り離したり、成田線から常磐線に直通する10両の列車が5両増結したり
2番線にあった臨時快速エアポート常磐(じょうばん)号乗車口。常磐線経由初の成田空港連絡列車。成田空港行きのみ指定席で510円必要。停車駅は上野・北千住・松戸・柏・我孫子・空港第2ビル・成田空港。成田駅ではスイッチバックのため運転停車する
各駅停車の停車駅ご案内。天王台と取手に各駅停車がないが、「我孫子」〜「取手」間が1982年に複々線になるまで各駅停車は我孫子駅までの運行だった。察するにこれは40年以上昔のものと思われる。あと柏駅の野田線、馬橋駅の流山線、松戸駅の新京成線、金町駅の京成線がない
トイレ改修に伴い8番線ホームに仮設トイレが設置された
車いすなどでご利用の方は、ボタンを押して係員をお呼び下さい。
1・2番線、4・5番線ホーム中程にある待合室。各駅停車ホームにはない。ガラス面デザインは手賀沼に関するもの。手賀大橋が見える
から揚げそばで有名な弥生軒。つゆのいい匂いが漂ってくる。1・2番線ホームに6号店と8号店の2店舗、4・5番線ホームに5号店の1店舗と計3店舗立地。5・6・8号店とまちまちなのは、元々あった1・2・3・7の売店が閉店したため。4号店については不明
5号店リニューアル前。2019年度に全店舗がリニューアルされた。因みに、営業時間は1・2番線ホームの6号店が一番長い
弥生軒の唐揚げそば。値段は2024年現在490円。かなりのボリュームのためか、食べているのは90%以上が男性(独断と偏見)
1番線下りホームには行き先にいわきまで表記。当駅には特急が停車しないため現状1本で行くことは不可能
2番線の乗車口。基本的に成田線の折り返しだが常磐快速線が使うこともある
2番線の乗車口。常磐線の15両と10両が1枚にまとまっている
8番線は平日の朝夕の時間帯以外封鎖されており、立ち入れない。取手始発の上り、出庫による当駅始発の上り電車が8番線を使用する。使用機会が少ないがスマートホームドアはちゃんと設置されている
成田線「我孫子」〜「成田」120周年。2021年4月1日のこと。記念事業の一環としてE231系5両1編成に前後で異なるヘッドマークを掲出、さらに1990年代後半まで我孫子支線を走行していた車両をイメージした帯色、欲に言う「スカ色」に変更された
改札外。3路線が利用できる駅の割には自動改札機少なめ。みどりの窓口は2024年1月31日に閉鎖。常磐線と成田線を乗り換える客は多いと思うのだが
我孫子駅の「アコちゃん」。大好物はうな重と弥生軒のから揚げそば、リボンは仲良しの「うなぼん」
アコちゃん1
アコちゃん2
アコちゃん3
アコちゃん4
2021年2月26日、関東初となるスシローのテイクアウト専門店「スシロー To Go」がキオスク跡地を利用してオープンした。販売のみで、ここで寿司などは作っていない
「その定期 券売機でも 買えますよ」「いつの間に チャージ減ってる 定期切れ」我孫子駅の駅員は川柳が好きなのだろうか
レトロな感じのする南口の文字。(手賀沼口)とあるがこの呼び方は全くといっていいほど聞かない。本町・白山・緑・船戸・若松・寿・栄方面
昭和30年代の我孫子駅らしい。南口階段にあったもの。地上駅舎でローカル感がすごい。成田線っぽさがある
成田線開業120周年。我孫子支線を走っていた103系。1973年に我孫子支線が電化されると103系による常磐線と成田線との直通運転が開始された
成田線の歴史
我孫子市の「手賀沼のうなきちさん」。我孫子市マスコットキャラクター。年齢不詳、天然でつかみどころがない性格。人間関係を滑らかにするのが得意。語尾に「うなー」がつく。うなきちさんに触るとなにかとうなぎのぼりになる
手賀沼方面の南口。手賀沼まで徒歩約13分ぐらい。駅前には複合施設の「けやきプラザ」、イトーヨーカドー。手賀沼の観光地にあたる道の駅しょうなんや鳥の博物館、我孫子市役所は駅から離れた手賀大橋付近にある
「もっと便利に成田線」。隣には我孫子駅開設の功労者「飯泉善雄SL型顕彰碑」。成田線我孫子支線は単線かつ本数が少ないので生活には使いにくい。飯泉喜雄は我孫子駅開設に力を尽くした人物。「鉄道なくして町の発展無し」と信じ私財を投じて用地を提供。用地を日本鉄道に無償提供し、誘致を行うことで我孫子駅の設置が決まった
我孫子市ゆかりの文化人。明治29年、日本鉄道土浦線(現JR常磐線)開通により手賀沼を望む丘の上は風光明媚な景勝地、別荘地として注目されるようになり、大正時代から昭和初期にかけて著名な文化人が居を構えたり湖畔に別荘を持つことになる
住宅が集中する北口。国道6号線沿いのイトーヨーカドーあたりはマンションが多く立地する
北口駅舎
駅の看板
弥生軒の唐揚げそば
手賀沼
我孫子市鳥の博物館
道の駅しょうなん
白樺派のカレー
白樺文学館
志賀直哉邸跡
杉村楚人冠記念館
旧村川別荘
日高屋 我孫子南口店(W餃子定食)
松屋 千葉我孫子店(牛生姜焼W定食豚汁セット)
CoCo壱番屋 JR我孫子駅南口店(手仕込とんかつカレープラス旨辛にんにく)
マクドナルド 我孫子駅前店(チキンフィレオセット)
浜屋 我孫子店(濃厚和風中華そば)
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常磐線の「上野」〜「取手」間は東京都への通勤路線でありその内の「綾瀬」〜「取手」間は快速線と緩行線(各駅停車)が並走する複々線区間となっている。
現在は快速と各駅停車がそれぞれ独立した路線になっているが、常磐線の複々線化は1971年に完了したものであり、常磐線は開業当時から複々線ではなかった。緩行線はなく現在でいう快速線しかなかったのだ。
複々線化以前の常磐線は快速がなく同じ線路で「各駅停車」と「普通」と「特急」が運行されていた。
さて次からは重要なことを話します。ここテストに出ますよ。
「各駅停車」と「普通」って何が違うの?
当時の常磐線における「各駅停車」は現在の「上野」〜「取手」間の近距離電車である。欲に言う緑快速のことだ。現在とは違って綾瀬や亀有などの緩行線の駅にも停車する。
そして「普通」は現在の取手以北に向かう中距離電車である。欲に青快速とも呼ばれている。こちらは現在とは違って「三河島」「南千住」と現在の各駅停車の駅を通過、「北千住」「柏」には一部列車が停車する。
つまり「普通」のほうが停車駅が少なくて早いということになる。1971年には複々化され快速線と緩行線で系統分離された。
これにより「各駅停車」は千代田線に直通する緩行線に対してそう呼ぶようになり、快速線を走っていた「各駅停車」は新たに「快速」に変更した。一方で「普通」は呼び名が変わらず、特急を除く一番早い列車種別だった。
「各駅停車」「快速」「普通」が混同する区間で一番早いのが「普通」とは面白い話だ。さすがにややこしすぎたため「普通」は後に「上野」〜「取手」間は快速として案内されるようになり、「普通」と呼ぶのは取手以北の区間になったのだった。
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