高萩
たかはぎ
Takahagi
特急ときわ、普通列車グリーン車の北限となる駅
高萩市唯一の鉄道駅。常磐線の境界駅の一つであり、水戸方面からの下り普通列車は当駅折り返しが設定されている。また上り普通列車はほとんどが水戸止まり。当駅を境に運行本数は水戸方面が1時間に2〜3本、いわき方面が1時間に1本ほどになる。
1面2線ホーム、2番線の外側に留置線群、南中郷寄りに2本の留置線を持つ。基本的に折り返し列車は回送されることなく1番線か2番線に入線し、そのまま始発列車になる。普通列車は上野東京ライン、グリーン車、水戸線直通を含めて当駅が北限。
2023年現在朝に当駅始発の普通上野行き1本と品川行き2本が設定され、この辺りでは数少ない東京都心まで行く普通列車。グリーン車つきの10両編成で運行されている。高萩駅から品川駅までの所有時間は土浦駅での連結作業を含めると3時間以上は要する。夜には品川始発の普通高萩行きも1本ある。
特急ときわ運行の北限となる駅。品川方面から運行されている特急ときわの大半は勝田駅発着だが、ごく一部当駅を始発・終着とする特急ときわが運行されている。特急ひたちはそれなりの本数が停車する。
路線
常磐線
日暮里起点
162.5km
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業日 1897年(明治30年)2月25日
運営形態 直営駅
※2021年7月現在の配線図です。
設置場所 | 改札窓口 |
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華やかな紅葉と花貫渓谷。花貫ダムと花貫渓谷の汐見滝吊り橋が描かれている。どちらも遠いが花貫渓谷は紅葉の時期に高萩駅からシャトルバスが運行される。花貫ダムは花貫川の治水などを目的としたダム。山間部下流の開けた場所にあり、堤体の上からは海が見える「海の見えるダム」。
設置場所 | 改札窓口 |
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備考 | 廃止 |
花貫渓谷ハイキングの駅。花貫渓谷は花貫川沿いにある高萩市の紅葉の名所。花貫川が周囲の岩を侵食して作られた渓谷で、花貫ダムから小滝沢キャンプ場までの間を指す。渓流にかかる全長約60mの汐見滝吊り橋がシンボルであり、そこから眺める紅葉と花貫川の清流が美しい。
設置場所 | WEBアプリ「TRAIN TRIP」で入手 |
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詳細がないので定かではないが、キャンプだと思われる。茨城県は100か所以上ものキャンプ場があるキャンプ大国。中でも高萩市はアウトドアの聖地と呼ばれるほど。ダム湖や川のほとりの静かな環境を活かしたキャンプ場が多くある。
駅名標
駅名標2
駅名標3
茨城デスティネーションキャンペーン開催に伴い地域の特色を生かした駅名標になった。当駅は花貫渓谷とさくら宇宙公園
縦型駅名標
縦型駅名標2
ホーム
いくつもの留置線。夜間滞泊が行われているようだ
待合室
掲示スペース
駅舎の中
駅前。高萩市中心市街地の東側
「長久保赤水(なかくぼ せきすい)」の銅像。現在の高萩市出身の地理学者、漢学者
改正日本輿地路程全図(かいせいにほんよちろていぜんず)。長久保赤水が作った、初めて緯線と方角線の入った日本地図
改正日本輿地路程全図の一部。関東地方だ
高萩市観光案内
駅前の公衆トイレと駅の反対側に行ける跨線橋
跨線橋を渡って東口。20分ほど歩くと海岸に出る
ロータリー中心のモニュメント
つどいの木
東口の公衆トイレ
高萩マップ
高萩市の歴史
駅の看板
花貫ダム
はなぬきダム
高萩駅から約7.5km
花貫川に建設された高さ45.3mの重力式コンクリートダム。用途は治水・上水道・工業用水。ダム湖に名前はない。太平洋から10km圏内、山間部下流で開けた場所にありダムの上から海を眺めることができる。これは日本では数少ない貴重なダム。
堤体。上は歩ける
下流
堤体中央部辺りから太平洋が見える
ダム湖。名前はない
ダムの下には花貫さくら公園がある。バーベキューやキャンプができる桜の名所
イチョウが見頃を迎えている
紅葉も美しい
紅葉2
サザンカだと思われる
たくさん咲いている
花貫渓谷
はなぬきけいこく
高萩駅から約11km
花貫ダム上流から小滝沢キャンプ場にかけて位置する紅葉の名所。紅葉の見頃は11月中旬〜11月下旬。汐見滝付近に架かる全長60mの汐見滝吊り橋は、紅葉を間近に感じることができる花貫渓谷の代表的な場所である。紅葉まつり期間中は高萩駅からシャトルバスが運行されている。
紅葉まつり期間中は出店がある
花貫渓谷産のきのこを使った「きのこごはん」
きのこけんちん汁
あゆの塩焼き
2022年11月19日訪問時、紅葉は見頃を迎えている
乙女滝
不動滝
真っ赤な紅葉
花貫渓谷訪問記念
黄葉
汐見滝吊り橋。意外と揺れる?
高萩市キャラクターの「はぎまろ」
汐見滝
汐見滝吊り橋付近
紅葉まつり期間中は道路に交通規制がかかるため、車を気にすることなく紅葉が楽しめる
赤と黄色のコントラスト
赤と黄色のコントラスト2
赤と黄色のコントラスト3
黄葉と滝
散策路
高萩市歴史民俗資料館
たかはぎしれきしみんぞくしりょうかん
高萩駅から約1km
高萩市立図書館と併設する形で立地。現在の高萩市出身の地理学者「長久保赤水」の資料をはじめとし、市内から出土した土器や古い生活用品などを展示している。入館料は無料。
展示室
長久保赤水の改正日本輿地路程全図。天文学を駆使し、地名などの情報を集め伊能忠敬より42年早く日本地図を完成させた。北海道は当時未開拓だったため書かれていない。
大耳の男の埴輪。高萩駅近くの住宅建設の時人骨などとともに出土した
高萩駅周辺には古墳が多くあったようだが市街地化に伴いほとんど消滅している
古い生活用品の展示
卓上型蓄音機。レコードから針に伝わる振動を振動版に与えて音に変換し、ホーンを通して再生する
おはち。昔は大きな釜でご飯を炊いたのでいったんおはちにご飯を移すことが必要だった
イヂコ。わらを使った保湿機で、この中におはちを入れておくと朝炊いたご飯がお昼でも温かいまま食べられた
さくら宇宙公園
さくらうちゅうこうえん
高萩駅から約3km
正式名称は高萩市衛星通信記念公園。国内初のテレビ衛星中継を行った場所として、記念に造られた公園。国立天文台のパラボラアンテナがシンボル。園内には300本にもなるソメイヨシノが植えられており、春は桜の名所として有名。
2023年4月9日時点の園内。桜の見頃は過ぎている
茨城第2アンテナ。電波を効率よく送信・受信するいわば電波の出入口。このアンテナはアポロ計画による人類初の月面着陸のお茶の間に届けた
広場
2023年4月9日時点の桜
葉桜
葉桜2
国立天文台水沢VLBI観測所。国立天文台が保有する電波望遠鏡
宇宙電波館。一部時間のみ開館する展示館
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