柏駅

Column

いい線いってるアーバンパークライン

 

 

東武アーバンパークラインとは埼玉県さいたま市の大宮駅から千葉県船橋市の船橋駅までを結ぶ約62kmの路線である。

 

東武アー・・・なんだって?

 

アーバンパークラインってなんだよw

 

この路線を知らない人がこの名前を聞くと多分9割の人がそう思うだろう。そう、東武アーバンパークラインはまぎれもなく東武鉄道公認の愛称である。

 

ただしあくまでも愛称なので、正式な路線名は東武野田線である。このアーバンパークラインという愛称は2014年4月1日からつけられた。旅客案内も全てアーバンパークラインに統一された。

 

 

名前の由来だが大宮から春日部へ、柏から船橋と都市(アーバン)を結んでいること。沿線に公園(パーク)が多いこと。だからアーバンパークラインなのだ。

 

なぜ愛称をつけたのか、アーバンパークラインは東京都心の北東を囲むように位置しており、都心から郊外に伸びる通勤路線との多くの接点を持っている。JRに例えるならば武蔵野線に近い性質がある。この性質から沿線は都心のベッドタウンとしての開発が進み、今後も利用客が増えていくと東武鉄道は予測。アーバンパークラインという愛称を路線のイメージアップ戦略のためにつけた。

 

・・・が、やはり呼び名が長いのか定着しないようだ。とあるネット調査で390人を対象に調べたところ、野田線と呼ぶ人は74.7%、アーバンパークラインと呼ぶ人は25.3%という結果が出た。半分以上は野田線と読んでいる。

 

ただ若い世代がアーバンパークラインと呼ぶ人が多いようだ。かっこいいからという理由らしい。かっこいいか?

 

 

愛称でさんざん言われようともアーバンパークラインは年々確実に利用客を増やしている。やはり都心から伸びる路線との接点が多いため、都心に通勤する人にとって沿線は良いベッドタウンなのだ。

 

2020年3月のダイヤ改正でアーバンパークラインは大きく変化する。「船橋」〜「運河」間で急行運転を開始することで速達性の向上。これまで「船橋」〜「柏」間は普通(各駅停車)しかなく移動に30分かかっていたが、急行の新設により同区間が最短19分で結ばれるようになった。「大宮」〜「柏」間で平日夜に限り有料特急のアーバンパークライナーの運行を開始、さらに終電を最大34分繰り下げた。

 

 

沿線の開発、鉄道の利便性向上でアーバンパークラインは今後も発展していくことが予想される。いつか愛称が浸透することを願いながら。

 

グリーン車がない緑

 

 

常磐線には豪華な設備のグリーン車がある、が全ての車両にはついていない。

 

これはどういうことかと言うと、「上野」〜「取手」の常磐快速線には特急を除くと2種類の電車が走っている。ひとつが「上野」〜「取手」間の快速線を走る緑色の快速列車、もうひとつが快速線に加えて取手より先の土浦方面に運行される青色の普通(「上野」〜「取手」間快速)列車だ。普通列車にグリーン車はついているが、快速列車にグリーンはない。

 

 

なぜかというと緑色の快速列車は走行距離が短い近距離電車のため、長距離向けの快適性を重視したグリーン車がないのだ。

 

 

一方青色の普通列車は走行距離が長い中距離列車なため、グリーン車が連結されている。

 

この2種類の電車が同じ線路を走っているためにグリーン車があったりなかったりする。そのためグリーン券を買っても次に来る電車がグリーン車なしだったら次のグリーン車ありの電車まで待たなくてはならないという事態が発生する。早く行きたいのに快適さのために1本パスするのは気持ちのいいものではないだろう。ましてや事前にお金を払っているのだから。

 

そもそもなぜ2種類の電車が走っているのか?それは「取手」〜「藤代」間で電車の電化方式が異なり、電化方式に対応した電車を走らせているからである。

 

「上野」〜「取手」間は直流区間、「取手」から先の藤代方面は交流区間に分かれている。電車はそれぞれの電化方式に対応したものでないと走らせることができない。直流電車なら直流区間、交流電車なら交流区間といったように。

 

電車は基本的にどちらかの区間しか走れないようになっているが、中には直流交流の両方を走ることができる交直流電車というものが存在する。それが常磐線を走る青い電車(E531系)である。異なる電化の区間を走行できることから比較的長い距離の運行に使われているためグリーン車が連結されている。

 

 

一方常磐線の緑色の電車(E231系)は直流電車なため「上野」〜「取手」間の直流区間しか走れない。そのため近距離の運行となり、乗車時間が短いためにグリーン車が連結されていないのだ。

 

つまり常磐線普通列車グリーン車の有無は電化方式の違いによる列車の違いである。

 

だったら最初から全部交直流電車のE531にすればいいのでは?と、思うだろう。聞いた話だと交直流電車は製造コストが非常に高価だという。そのためJRが多く製造できず、低コストの直流電車を混ぜて車両を増やしていると考えられる。

 

以上の事から常磐快速線にはグリーン車の有無が車両によって異なる。理由がわかった所で次は、次に来る電車にグリーン車がついているかないのかの見分け方について解説する。

 

見分け方は簡単である。ズバリ、発車標を見るだけ。

 

 

次に来る電車にグリーン車がついていれば発車標にグリーンマーク(四つ葉のクローバー)が表記されている。このマークがない電車にはグリーン車がついていない。

 

たったこれだけで判別が可能である。常磐線のグリーン車を利用する時は発車標の確認を忘れずに。

 

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