桃内

ももうち

Momouchi

Suica首都圏エリアと仙台エリアの狭間

所在地

福島県南相馬市

1日平均乗車人員

JR東日本(2004年)約40人

Train line

常磐線

上り
いわき・水戸方面

下り
原ノ町・仙台方面

普通

どんな駅?

震災前は2面3線ホームだったが2017年の運転再開後は3番線が廃止されて2面2線ホームとなっている。廃止された3番線は線路が撤去され柵が設けられた。駅前は田んぼばかりで何もないが秘境駅までとはいかない。

 

常磐線は2020年春にSuicaの首都圏エリアが浪江駅まで、仙台エリアが小高駅まで拡大されることになったが、浪江駅と小高駅の間にある当駅はどちらにも所属せず、常磐線で唯一ICカード乗車券が使えない駅になってしまった。

JR東日本
 

路線

常磐線

日暮里起点
273.5km

 

 

駅構造 地上駅

 

ホーム 2面2線

 

開業日 1948年(昭和23年)8月10日

 

運営形態 無人駅

 

Gallery

駅名標

駅名標2

縦型駅名標

ホーム

駅前。民家はほとんどない

駅開業記念碑

桃内駅の文字

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Column

エリアの狭間

 

 

SuicaやPASMOといったICカード乗車券は鉄道における乗車券に対して革命をもたらしたともいえる存在。下車駅までの乗車券の金額を調べることなくICカードに必要な金額分だけチャージすれば運賃を自動計算して差し引いてくれる。ものすごく便利だ。

 

しかしICカード乗車券も万能ではない。それは利用できる「エリア」が設定されていること。

 

 

ICカード乗車券は乗車駅から下車駅までの最安ルートを計算し運賃を差し引く。利用者が改札を通る際ICカードと改札機の間で高速な情報のやり取りを行い計算処理が行われる。スムーズな改札通過のためにはスピードを落とすわけにはいかず、ある程度計算の範囲を決めておく必要がある。それがエリアだ。

 

エリアが広くなりすぎるとその分計算量やデータ量が増えてしまい結果を出すのに時間がかかってしまう。今のようなスムーズな改札通過はできなくなってしまうだろう。特に利用者が多い都市部ではスピードの速さが望まれる。

 

ここからは常磐線のエリアについて話す。常磐線は300km以上もある長い路線のためエリアで分断されている区間がある。「浪江」より南が首都圏エリア、「小高」より北が仙台エリアとなりこのエリアを跨いでのICカード乗車券の利用はできない。もし首都圏エリアで乗車して仙台エリアで下車すると改札機で止められる。こうなってしまうと駅員に処理してもらうほかはない。

 

常磐線はこのように2つのエリアに分断されているがこのどちらにも属さない駅がある。それが桃内駅である。

 

 

桃内駅は浪江駅と小高駅の間にありちょうど首都圏エリアと仙台エリアの間に位置しているのだ。これにより桃内駅は常磐線内で唯一ICカード乗車券が使用出来ない駅となってしまっている。

 

なぜこんなことになってしまったのだろう?桃内駅の利用者が少ないから?震災による常磐線全線復旧に合わせてついでに対応させたのだろうか?境目となる駅を設けるためにあえて1駅だけ対応させなかったのか?いずれにせよ詳細は不明である。

 

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