和田浦

わだうら

Wadaura

日本で4か所しかない捕鯨基地を有する旧和田町

所在地

千葉県南房総市

1日平均乗車人員

JR東日本(2015年)約90人

Train line

内房線

上り
館山・木更津方面

下り
安房鴨川方面

普通

どんな駅?

JR東日本

 

関東の駅百選選定駅。駅舎側2番線は下り(安房鴨川方面ホーム、跨線橋を渡った先が1番線上り(千葉方面)ホーム

 

。蘇我駅から分岐する外房線と内房線の外周のほぼ中間に位置しており、「和田浦」〜「安房鴨川」間の各駅は外房線経由の方が近い。

 

駅周辺

 

当駅の所在地である南房総市和田町には日本で4か所しかない捕鯨基地(和田漁港)が存在する。くじらが房総半島に近づく6月〜9月にかけて約25頭のくじらが水揚げされるようだ。

 

当駅のホームから見える巨大な骨格のレプリカは「道の駅和田浦WA・O」のシロナガスクジラの骨格標本である。道の駅の入口は当駅の裏側にあるため、大きく迂回する必要がある。

JR東日本
 

路線

内房線

蘇我起点
106.8km

 

 

駅構造 地上駅

 

ホーム 2面2線

 

開業日 1922年(大正11年)12月20日

 

運営形態 無人駅

 

Stamp

設置場所 改札外

2003年「関東の駅百選」新スタンプラリー。和田浦駅は2000年に関東の駅百選に認定されており、選定理由は「捕鯨基地を有する町にあって、くじらをイメージしたふるさとの顔となる駅」。和田浦駅は2003年4月11日〜10月3日のマリンレジャーコースの一駅に組み込まれ他の駅は舞浜駅(京葉線)、国際展示場駅(りんかい線)、片瀬江ノ島駅(小田急江ノ島線)、大磯駅(東海道線)であった。

設置場所 改札外

くじらと駅舎。和田浦駅周辺の和田町地区には日本で4か所しかなく関東唯一の捕鯨基地、和田漁港がある。よってくじらが名物である。くじらの肉は和田浦駅の裏側にある「道の駅和田浦WA・O」で簡単に購入できる。ただ道の駅の出入口は内房線を挟んで国道128号線側にあるため、大きく迂回しなければならない。

Gallery

駅名標

駅名標2。2番線は外房線の駅である茂原が表記されている

縦型駅名標。旧和田浦町。関東唯一の捕鯨基地を有する町であり、現在は南房総市としてその役割を全うする

名所案内。当駅は和田浦海水浴場、捕鯨の基地 和田浦漁港、花嫁街道ハイキングコース、黒滝、向西坊入定窟(こうさいぼうにゅうじょうくぼ)、房州花栽培発祥の地、間宮七郎平(まみやしちろうべい)功労碑、童謡「浜千鳥」の歌碑、元朝(がんちょう)桜と梅の里抱湖園(ほうこえん)

春には菜の花が咲くホーム。1番線上り(館山方面)ホームは道の駅和田浦WA・O!と隣接している

1番線ホームにある待合室

クジラの町・和田浦に因み、2番線下り(安房鴨川方面)ホームにあるツチクジラ頭部骨格、体長10m、重量18t、全国で四ヶ所・関東唯一の小型捕鯨基地・和田浦港で年間(6月〜8月)26頭捕獲されます。

駅舎の中。無人駅。簡易Suica改札機、乗車駅証明書発行機

関東の駅百選認定駅。内房線は当駅と館山駅が関東の駅百選認定駅。選定理由は「捕鯨基地を有する町にあって、鯨をイメージしたふるさとの顔となる駅」

関東の駅百選 認定書。上記の駅(和田浦駅)は愛され親しまれ 人々の心に残る駅として鉄道の日記念 関東の駅百選の一つであることを認定します 平成12年10月14日

くじらに関する展示のある待合室

レイアウトが変わった

かつての内房線の写真

「ウオノゾキ」

捕鯨文化と和田町。和田町とは南房総市になる前のこの辺りの町村。関東唯一の捕鯨基地を有し、年26頭のツチクジラの捕鯨が行われている

花畑。南房総市は旧和田町だった頃から花き栽培が盛ん。和田町出身の間宮七郎平という人物が安房地方初めて花づくりに成功し、半農半漁の生活を営んでいた町民の生活を助けたという

長らく使われていなそうな駅からハイキングの台、無人駅だが常設の駅スタンプ。駅スタンプはインキが薄い

テープの下に「和田町総合観光案内所」と確認できる。駅に観光案内所が併設されていた模様

花嫁街道ハイキングコース。山間集落の上三原部落と海辺の集落との交流の道、古くは塩汲みの道から生活物資の往来、学校への通学路として利用され、かつては花嫁行列もここを通って嫁いでいったことから、近年ハイキングコースとして整備され花嫁街道と呼ばれるようになった

南国感漂う木がある駅前。当駅は山側に出入口が向いており、駅前から海側の国道128号線に出るには回り道して踏切を渡る必要がある。国道沿いにローソンが立地。道の駅和田浦 WA・O!まで徒歩約8分、和田浦海水浴場まで徒歩約7分

駅の看板

花と、みどりと、海の楽園和田町

Spot・Gourmet

くじら料理

和田浦海水浴場

道の駅和田浦 WA・O!

稲荷大明神

小向ダム

抱湖園

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Column

ホントの中間地点

 

 

外房線と内房線はどちらも千葉駅から始まって蘇我駅で分岐し、最終的に終点の安房鴨川駅で合流する形となっている。つまり両路線を利用することで房総半島をぐるっと一周できるのだ。

 

最終的に互いの路線は安房鴨川駅で合流することから一周の中間点は安房鴨川駅・・・ではない。

 

路線上の外房線は千葉駅が起点となっているが、内房線は千葉駅ではなく蘇我駅が起点となっている。内房線は千葉駅から乗ることができるが、「千葉」〜「蘇我」間は外房線に乗り入れて運行している形となる。

 

 

両路線の距離も外房線が千葉駅から安房鴨川駅まで93.3km、内房線が同じく123.2kmとなっている。内房線の場合起点が蘇我駅なので実際の距離は119.4kmである。つまり内房線の方が長く、千葉駅から安房鴨川駅まで行くのに時間がかかる。

 

内房線の方が長く外房線の方が短いということは、両路線の終点である安房鴨川駅は一周の中間点にはならないというわけだ。では実際はどこの駅が一周の中間点になるのだろう。

 

 

それは内房線「和田浦駅」である。両路線の分岐点である蘇我駅から和田浦駅まで内房線周りだと106.8km、外房線周りだと102.1kmとほぼ中間である。

 

つまり内房線「和田浦駅」「江見駅」「太海駅」「安房鴨川駅」の各駅は外房線周りのほうが近いことになるのだ。ただし距離が近いだけであって早く着くとは限らない。

 

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