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太海
ふとみ
Futomi
仁右衛門島は千葉県唯一の有人島
JR東日本
内房線(蘇我起点)116km
開業日 1924年(大正13年)7月25日
鴨川市に位置する駅。駅舎側1番線は上り(千葉方面)ホーム、跨線橋を渡った先が2番線下り(安房鴨川方面)ホーム。
現在の駅舎は2022年12月14日より供用を開始したもので、旧駅舎は老朽化のため取り壊されている。新駅舎のコンセプトは「駅から海を眺められる環境を活かし、自然を感じ取ることができる駅」。2023年グッドデザイン賞を受賞した駅舎で、現在必要な運転設備規模にサイズを集約したバックヤード、太平洋を望む立地を生かした快適な駅舎を実現した点などが評価された。
グッドデザイン賞審査委員はこうコメントする。「ノスタルジーな木造駅舎の保存を訴える声は多いが実際は相当な困難を伴う。利用者と地域の人に失望ではなく夢と希望を提供しなければならないという鉄道会社(JR東日本)としての力強い回答だと感じる。利用者と地域の人にも強いメッセージとして届いただろう。」
旧駅舎にはトイレがあったが新駅舎にトイレは設置されなかった。
2面2線の相対式ホームを有していたが2024年3月16日より跨線橋の先にある2番線(安房鴨川方面)を使用停止し、1面1線となった。
駅周辺
駅周辺にある仁右衛門島は千葉県唯一の無人島。手漕ぎの舟に乗って島に渡り島の散策や磯遊びなどを楽しむことのできる観光地となっている。
当駅と隣の安房鴨川駅周辺は鴨川温泉郷が広がっていて源泉名は「鴨川温泉なぎさの湯」。僅かに硫黄が香る硫黄泉。安房鴨川駅に現在は撤去されてしまったがこの温泉を用いた足湯があったらしい。
駅名標
縦型駅名標
名所案内。当駅は太海フラワーセンター、仁右衛門島(波太島)、太海海岸、一戦場運動公園
ホーム。建て替え前の旧駅舎の部分だけ屋根がある
2番線ホームにある待合室
ホームに観光案内版。名勝仁右衛門島 当駅より船渡場まで徒歩約12分、船渡約5分。南房総鴨川太海フラワーセンター 当駅より徒歩約7分
2024年3月16日より2番線が使用停止され1面1線の棒線駅に。跨線橋が閉鎖された
2番線使用停止に伴い閉鎖された待合所
2番線の線路と跨線橋が撤去されたホーム
かつてあったトイレ。駅舎リニューアル後はトイレがなくなった
かつてあったトイレの看板
ホームから駅舎へ。駅舎は周辺の風を取り込み風が抜けやすい形状を採用しており、待合室等の温熱環境を改善している
駅舎の中。無人駅。簡易Suica改札機、乗車駅証明書発行機。無人駅のまま建て替えられたため、旧駅舎にあった駅事務室はなくなっている
2026年2月21日訪問時、入出場兼用タイプの簡易Suica改札機に置き換えられていた
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駅舎横。塩害に強いチタン亜鉛合金板に覆われた駅舎。天井や壁に杉の無垢材を使っており、木の香りとぬくもりがある
FUTOMI STATION!OPEN!内房線太海駅は千葉県の中でも数少ない、駅広場から海を眺めることができる駅です。
かつての駅舎の中。木造駅舎で有人駅だった時。2019年7月1日より無人化
仁右衛門島の渡し船の運行状況
駅前の坂を下ると県道247号線。仁右衛門島船乗り場まで徒歩約10分。国道沿いにセブンイレブン
鴨川市案内図、鴨川歴史の小径。江見海岸、道の駅鴨川オーシャンパーク、太海フラワー磯釣りセンター、仁右衛門島、波太(太海)地区の漁村風景
駅前の坂。鴨川をアートで盛り上げるプロジェクト「KamogawArt Project」の一環で作成されたウォールアートの一つ。タイトルは「駅前にはギョジンが」
太海駅の文字
2023年度グッドデザイン賞受賞。現在必要な運転設備規模にサイズを集約しつつ、太平洋を望む立地を生かした快適な駅舎を実現した
駅舎を正面から眺める
近隣トイレのご案内。当駅は駅舎リニューアル後にトイレがなくなった。駅前に仮設トイレ、太海公民館(250m)、太海海岸観光トイレ(400m)、太海フラワー磯釣りセンター内のトイレ(600m)
トイレがなく苦情があったのか、はたまた地元の人か市が設置したのか駅前に仮設トイレがある
かつての駅舎。内房線らしさ漂う水色屋根の木造駅舎
かつての駅の看板
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仁右衛門島
にえもんじま
太海駅から約850m
鴨川の海から沖合200mほどの所にある周囲約4kmほどの小さな島。千葉県では最も大きな島で唯一の有人島。源頼朝や日蓮の伝説で知られ、島には松尾芭蕉など著名な方の句碑や歌碑がある。島までは有料の手漕ぎの渡し船に乗って移動し、船の移動も情緒があって大変よい。島では島の散策や磯遊びなどを楽しむ事ができる。島は蓬島(よもぎじま)もしくは波太島(なぶとじま)と呼ばれていたが、平野仁右衛門が一戸だけ住んでいることから仁右衛門島と名付けられ、築300年以上の仁右衛門居宅が島の中央に残っている。
太海漁港の仁右衛門島渡し船のりば。ここから仁右衛門島へ。太海漁港の漁村は昔ながらの漁師町の情緒に溢れている
島には手漕ぎの渡し船に乗って上陸する。のんびりとした感じがたまらなく良い。9〜16時の間で随時運航されるため乗り遅れるという心配はない。気象や波の状況により休業になることがある。また渡し船はモーターボートの時もあったような
仁右衛門島へ向かう渡し船。3分もかからず着いてしまうが、船に乗っている間は大変充実した時間が過ぎていく
入口の施設(エントランス)。ここで入島料を支払う。入島料は2026年現在、大人1350円。島にペット同伴とバーベキューはNG
記念撮影スポット。千葉県唯一の有人島に降り立った記念を残そう
島の散策路入口。順路はまず山に入り、そこから島の半分をぐるりと一周するような形。30分程度あれば十分に散策可能
著名な方の句碑や歌碑が島の至る所にある。芭蕉塚(松尾芭蕉句碑)「海暮れて 鴨の聲(こえ) ほのかに白し」。意味は「冬の海はもう日が暮れようとしている。どこからか聞こえてくる鴨の声がほの白く感じられる」
富安風生(とみやすふうせい)句碑「初渚 ふみて齢を 愛しけり」。意味は「新年に初めて渚を歩き、ここまで長く生きてこられた自分の年齢を愛おしく思う」
岡本眸(おかもとひとみ)句碑。「女手に 井のふたおもき 雪柳」。意味は「女性の力では井戸の蓋が重く感じられる。ふと脇を見ると、重さに相反するかのように白い雪柳の花が軽やかに咲いていた」。で合ってる?
源講修(みなもとこうしゅう)歌碑。「以津(いつ)の世にひらき初(そめ)けむ仙人の壽美可(すみか)に奈(な)らふ古例(これ)の蓬島(よもぎしま)」。意味は「遥か遠い昔から開き初められたような、仙人の住む美しい都にならう、古くからの言い伝えのある蓬島(仁右衛門島)」。で合ってる?建立は1832年と仁右衛門島で一番古い句碑
蓬島弁才天祠・寿老人合祀。平家の時代に宮島から勧請したと伝えられる。仁右衛門島は蓬島(よもぎしま)と呼ばれていた説がある
蓬島弁才天祠・寿老人合祀付近の見晴らしの良い場所。太海漁港を望む。太海漁港は港湾としての正式名称は「浜波太(はなまぶと)漁港」。背後に小山のある丘陵地に漁村が広がる特徴的な景観をしている。かつお節が名産となっている
亀の頭の形をした亀岩。仁右衛門島では様々な奇岩が見られる
北側の景色。青い海と空、房総の山々。美しい景色が仁右衛門島から楽しめる
魚見塚展望台。女神像の暁風もよく見える。太海駅と安房鴨川駅の中央あたりにある絶景スポット
鴨川松島の弁天島。鴨川松島の島の中では大きい島。鴨川漁港から陸続きになっていて歩いて渡ることができる
南側の景色。太海漁港から仁右衛門島まではここまで近い。泳いで渡っても舟に乗っても入島料は同じ。自信があっても泳いで渡るのはやめましょう
島主仁右衛門居宅の表門。仁右衛門島唯一の住人宅の門
三笠宮殿下御来島記念碑 昭和33年4月9日
義宮・常陸宮殿下御来島記念碑 昭和23年3月15日 昭和40年6月27日
皇太子殿下御見学記念碑 昭和23年1月6日
奥庭に続く門。ソテツの木と池がある
島主仁右衛門居宅。鎌倉時代の初代平野仁右衛門から平野家はずっと仁右衛門島に住み続け、島主は38代目まで続いているそう
島主仁右衛門居宅内。上がることはできず縁側から見学。当時の住居は1703年の元禄大地震による津波で流失し、現在の住居はその時の古材を使って再建されたものである。柱はツガ、天井はクワ、障子の腰板には神代スギを使用。再建されたとしても300年以上経過しており、言われるまで気がつかないほどの風情と佇まいである
奥庭の樹齢600年と言われる大蘇鉄。だとすれば1702年の地震の津波に耐え、島主の住宅再建前の時代から存在していることになる。仁右衛門島の御神木みたいな木
鈴木真砂女(すずきまさじょ)句碑。「あるときは 船より高き 卯波(うなみ)かな」。意味は「ある時は船よりももっと高い卯波が飛び込んでくる」。卯波とは5月の卯の花(ウツギ)の咲く頃の荒れた海に立つ波
小枝秀穂女(こえだしゅうほじょ)句碑。「鯛曼陀羅(だいまんだら)の 海をはるかに 髪洗ふ」。角川歳時記の第三版の一部で「夏は汗と埃で頭髪が汚れ、不快な臭気を発するので、たびたび洗うことになる」という意味のようだ
神楽岩。日蓮聖人が青年時代に清澄山の清澄寺で修行中に仁右衛門島に来島し、この神楽岩の所で朝日を拝んだと伝えられる
神楽岩からの景色。砂岩でできた仁右衛門島は千葉県指定の名勝で、新日本百景にも選ばれている
正一位稲荷大明神。本宮伏見稲荷から勧請したもので、家内安全・心盛成就・商売繁盛に御利益ありとのこと
頼朝の隠れ穴。1180年、島主の仁右衛門は石橋山の戦いに敗れ安房に命からがら逃げ込んできた源頼朝をこの地にかくまった。その功績で「平野」の姓と周辺の漁業権を与えられたと伝えられている。源頼朝はその後、現在の千葉市にある千葉常胤を頼って千葉城に入った
馬蹄石。源頼朝が再挙をはかって江見太夫崎に訪れた際に馬の蹄の跡がついた石を見つけた。立派な蹄の跡から良い馬がいるのではないかと探した所黒い毛並みの大きな馬を見つけたので、源頼朝の愛馬として馬は太夫黒(たゆうぐろ)と名付けられた。これはその時の石だと伝えられている。因みに馬が実際に蹴ってこのような穴を開けるのは不可能で、貝の化石のカルシウム分が水で溶けて模様になった、水中で石が回転して削り取られるように丸く穴が空いたと言われる
展望台。仁右衛門島近辺の海は海と岩が織り成す芸術のようである。いつまでも見ていられるような景色
水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)句碑。「巌毎に 怒涛をあけぬ 春の海」「虹立つや 雨雲ひくき 波の列」「鶺鴒も 千鳥も飛ふよ 初あらし」「冬凪きて 岩壁映ゆる 夕焼雲」の4つの句が刻まれている
小出秋光(こいでしゅうこう)句碑。「暖かし わた津みに降る ものヽ声」。暖かい海に人の声が降っているという意味か
青い海と空に囲まれ、レジャーシートでも敷いてお弁当でも食べたくなるような仁右衛門島の芝生。ピクニックも楽しそう
鳥のトンビが岩の上で羽を休めているような形のとんび岩
とんび岩前。とんび岩に見下ろされているような感じ。実際仁右衛門島の上空にはトンビが飛んでいる
磯辺には釣り人の姿あり。島全体が一年を通して絶好の釣りポイント。房総で釣れる魚はほとんど仁右衛門島で釣れるようだ
屏風岩。海風や波から島を守っている巨大な岩
エントランスでは仁右衛門島オリジナルグッズを販売。絵画のような額マグネット
手ぬぐい。トリスウイスキーのアンクルトリス(トリスおじさん)の作者柳原良平先生(2015年死去)によるデザイン。仁右衛門島に行ったところ島の所有者からイラストを描いてほしいと頼まれた。柳原良平先生はかなりの船好きで生涯に渡り船を描き、船旅を楽しんでいたそうだ
ストラップ
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太海フラワーセンター
ふとみフラワーセンター
太海駅から約550m
太海フラワー磯釣りセンターともいう。コンセプトは花と海と動物の楽園。約2000種もの花々が楽しめる植物園や太平洋に面した釣り堀、土産屋とレストランのセントラルハウスなどがある観光名所。仁右衛門島に比較的近い場所に立地しており合わせて観光できるような場所。2018年12月31日から釣り堀以外の施設は休園(事実上閉園)となっている。セントラルハウスと温室棟の老朽化が理由の模様。
四季折々の花が咲き誇る植物園。植物園は開園当初からの主要施設として訪れる人達を魅了し続けた。太海フラワーセンターは1965年10月に江見町(現鴨川市)町営施設として開園したのが始まり
温室内。連続して続く温室棟にはハイビスカスやサボテンといった熱帯植物が並ぶ
金魚のような花を咲かせる金魚草。華やかなイメージの裏側に、花が終わるとつける種鞘はドクロのような姿。調べると似ても似つかない姿にびっくり
太海フラワーセンター2階の花と海 展望レストランで波太丼(なぶとどん)を頂く。鴨川市のご当地グルメおらが丼の一種である。地魚、さざえ、とこぶしの刺身を寿司桶に盛り付けた海鮮丼
休園状態にあるフラワーセンターを近くの道路上から眺める。2026年2月21日
なかなか悲惨な状態になっている
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魚見塚展望台
うおみづかてんぼうだい
太海駅から約2km
海抜110m地点に位置する展望スポット。太平洋や鴨川市街地の景色が美しい。この場所はかつて漁師たちが沖合いにくる魚の群れを見張っていたことから「魚見塚(うおみづか)」と言われている。頂上に立つ女神像は鴨川市出身の彫刻家の作品「暁風(ぎょうふう)」。「暁風」の前で恋人同士が誓いをたて、その証として鍵をかけていくと愛が成就すると伝えられていることから「誓いの丘」とも呼ばれている。
鴨川市の市街地を一望する。弧を描く海岸と海沿いのリゾートマンション、ヨットハーバーと小さな漁港を兼ね備えた前原フィッシャリーナ、海に注ぐ加茂川のかもがわマリーンブリッジ
内陸側もよく見える。海の景色とは対称的に、のどかな田園風景と山々が眼下に広がる
安房鴨川駅西口のイオン鴨川店。ここのイオンはフローレ鴨川ショッピングセンターという施設の核店舗である。フローレとはフランス語で小さい花という意味
鴨川シーワールド。さすがに肉眼で細かいところまでは見えないが、カメラなら見えてしまう
手前に鴨川松島、奥に仁右衛門島。鴨川二つの島が一枚に収まる。鴨川松島は展望台の下とも言える立地なので両方回ると良いかも
女神像の前で恋人同士が誓いを立て、鍵をかけていくと愛が成就すると伝えられており「誓いの丘」とも呼ばれる。鍵は鴨川市内の観光施設、土産屋、ホテルなどで販売
魚見塚展望台は夜になるとライトアップ。展望デッキには蓄光タイルが散りばめられており、21時から1時間程度は展望台がホタルのような淡い光に包まれる
夜の鴨川市の市街地を一望する。ただ山の中でライトアップしてるから光に集まってきた虫が凄い・・・
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鴨川松島
かもがわまつしま
太海駅から約1km
鴨川市の沖合にある7つの島(荒島・弁天島・鵜島・雀島・波涛根島・猪貝島・海獺島)の総称。宮城県の松島を彷彿とさせる景観からその名がついた。外房随一の名勝と言われ、新日本百景の一つに選ばれている。7つの島のうち、荒島と弁天島には鴨川漁港から橋が架かっているので渡ることが可能。観光地化はされておらず道路沿いから眺める形となる。素晴らしい景観だがここが鴨川松島だと気付かず素通りに注意。
鴨川灯台のある荒島。またの名を灯台島。防波堤と島が橋で繋がっているのが見える
荒島の隣には厳嶋神社のある弁天島。厳島神社が弁財天を祀っていることが島の名前の由来。鴨川松島を構成する7つの島の中で一番大きい(雀島の方が大きいとも)。噴火活動の末に冷え固まった玄武岩や海岸性植物などの自然が育まれている
雀島の手前は松島海岸となっていて下りることができる。鴨川松島のビューポイント県道247号から坂を下っていく。雀島はてっぺんに草木のある岩山でクロサギの繁殖地となっている
荒島と弁天島へ行ける鴨川漁港。鴨川松島の展望スポットから結構歩く
弁天島に続く橋
弁天橋を渡って弁天島へ
弁天島にある厳島神社。癸巳(みずのとみ)年の本開帳、癸亥年の中開帳がそれぞれ60年に行われる
厳島神社の社殿のある場所は普段は近づけない
隙間から社殿を見る
弁天島から荒島を眺める
鴨川漁港と荒島を結ぶ簡素な橋
荒島へ
草木が生い茂っていて急斜面な所が多い
見晴らしの良い場所に出た。弁天島が見え、釣り人の間ではカンパチ・イシダイ釣りの名所として知られているようだ
鴨川灯台
南房総国定公園鴨川松島
本数は少ないもののバス停がある
絶景のバス停?
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