富浦

とみうら

Tomiura

所在地

千葉県南房総市

 

1日平均乗車人員

JR東日本(2022年)約170人

 

 

Train line

内房線

上り
木更津・千葉方面

下り
館山・安房鴨川方面

普通

南房総市に位置し市の中心となる駅。駅舎から跨線橋を渡った先がホーム。南房総市は館山市を取り囲むように位置しているため、岩井駅と富浦駅は南房総市、那古船形駅・館山駅・九重駅は館山市、千倉駅からは再び南房総市になる。

 

南房総市が合併してできる前は富浦町という「びわ」の生産量日本一を誇る町だった。現在は南房総市として千葉県のびわの名産地を担っている。

Stamp

房総の味覚、房総ビワの駅。スタンプの状態は悪め。2006年まで存在した富浦町(現南房総市)はビワの産地として日本一の生産量を誇っていた。南房総で生産される「房州ビワ」はみずみずしく大粒であることが特徴。初夏の味覚として明治42年から皇室へ毎年献上されている。

E257系。背景には道の駅とみうらが描かれている。当駅から徒歩約17分のとんがり屋根が印象的な南房総市の道の駅。市の特産品であるびわを使った商品を販売するショップ、びわソフトやびわカレーなどが食べられるカフェレストランがある。

 

Gallery

駅名標

縦型駅名標

東京から122.8km。描かれているのは「びわ」

名所案内。当駅は富浦海水浴場、大房岬自然公園、房州枇杷の生産地、妙福寺と袈裟掛(けさがけ)の松、里見公園、県立大房岬少年自然の家

ホーム。有効長11両、折り返し可能、特急待避。できることは隣の岩井駅と同じ

待合室

駅舎の中。一部の時間だけ有人駅。券売機、簡易Suica改札機、乗車証明書発行機

インターホンと券売機。インターホンに当駅の駅員配置時間が書かれており、13時15分〜14時20分。わずか1時間5分。この駅員配置時間に当駅を発着する列車は2024年現在、木更津行きと上総一ノ宮行きのそれぞれ1本だけ

駅舎内の待合室。ジグザグ状のベンチ、結構お洒落な待合室。多くの人数が座れそう

待合室の展示物

駅前を正面に歩くと国道127号線。原岡海水浴場まで徒歩約8分、道の駅とみうら枇杷倶楽部まで徒歩約17分、南房総市役所まで徒歩約7分

駅舎に「びわ」の絵。当駅のある南房総市はびわの名産地

南房総・富浦へようこそ

なくなった

トイレは駅舎の外にある

トイレ前のモニュメント。題名は不明

歓迎

駅前にある観光案内所らしき建物

駅の横にある駐輪場は富浦駅と一体化したようなデザイン

冨浦駅の文字

Spot

原岡海水浴場

はらおかかいすいよくじょう

冨浦駅から約1km


木製の原岡桟橋(岡本桟橋)が印象的な海水浴場。天候に恵まれれば富士山が見えるフォトジェニックなスポット。素晴らしい景観から「関東の富士見百景」に選定されている。海水浴場としては遠浅で波が静か、南房総市の中でも古くから人気の高いビーチである。

2023年5月21日訪問時、桟橋は工事中であった

工事中のため立ち入り禁止

写真が掲示されている

海岸

ハマヒルガオ

海水浴場北側にある逢島

大房岬

だいぶさみさき

冨浦駅から約4km


キャンプ場や展望台、遊歩道などがある長さ2kmの岬。館山湾と富浦湾の境目に位置する。自然に富み海水浴、森林浴、登山まで何でも楽しめる。太平洋戦争時には防衛用の砦として使われていたことがあり、今でも砲台跡が残るなどその痕跡を残すようだ。

戦争時に使われた無骨な作りの砦。観測所・発電所・照明所・掩灯所・爆薬庫等を地下に鉄筋コンクリート造りで完成させている。東京湾に侵入する敵艦を神奈川県剣崎砲台と協力して防御するとともに、館山湾を援護した

砦は結構奥まで続いている

弁財天の洞窟。伝説によると「人々を苦しめていた海賊が役(えん)の行者に捕らえられてこの洞窟に閉じ込められ、慈覚大師に助けられて金の竜となって天に昇り、抜け出した跡が洞窟になった」と記されている

弁財天の洞窟周辺

開放感のある海岸園地

岬の下に広がる磯

雀島

行者の窟(いわや)。西暦701年、伊豆の大島に島流しとなった役(えん)の小角(行者)は毎夜大房岬に飛んできて窟を堀り、不動明王の像を祀ったと伝えられる。その後、付近を荒らしていた海賊を小角が撃退していたことから人々は感謝し、不動明王を熱心に信仰した

大房不動滝。結城の戦いに敗れて安房の国に逃れてきた里見義実(さとみよしざね)がこの滝で身を清め、不動尊に武運を祈願していた

第1展望台

第1展望台から見る景色

展望塔

展望塔から見る景色

増間島(ますまじま)。昔、房州増間村に大雨が降り水神様を祀った川の中の島が流され、村人達が探しに出たところそっくりな島を大房岬で発見する。引いて帰ろうとしたが動かなかったので増間島と名付けて帰ったという

大房岬から見える冨浦漁港。5〜9月にかけては大房岬を中心とした素もぐり漁が行われ、多くのサザエやアワビが水揚げされている

道の駅とみうら 枇杷倶楽部

みちのえきとみうら びわくらぶ

冨浦駅から約1.5km


国道127号線にある道の駅。開設当初、南房総市富浦町は日本一のびわ生産地だったことからその名前がついた。ショップでは特産の房州ビワを使ったびわジャムやびわゼリーなどのオリジナル商品の販売、カフェレストランでは房州びわを使用したびわカレーやオリジナルドリンクを提供する。

びわを使用したお土産がたくさんある

びわソフト

びわピューレを使用したびわカレー

びわのモニュメント

道の駅おおつの里 花倶楽部

みちのえきおおつのさと はなくらぶ

冨浦駅から約4km


南房総の代表的な花や果物を多く栽培する道の駅。温室内で雨を心配することなく花の観賞や花つみ、フルーツ狩りを楽しめる。「おおつ」とは房州地方では大きな沢(山間の広く浅い谷)という意味があり、富浦では一番大きい尺が4kmほどの長さで広がりその中間部に当道の駅がある。

総面積4000坪の大型ハウス

ストレリチアの花。当道の駅ではほとんど市販されていない貴重な黄色のストレチアを栽培している

金魚草

Station data

JR東日本
駅構造 地上駅
ホーム

1面2線

開業日

1918年(大正7年)

8月10日

運営形態 業務委託駅
路線
内房線
キロ程

79.8km
(蘇我起点)

岩井
(6.1km)

那古船形
(2.3km)

年度別1日平均乗車人員
1990年 550
1995年 490
2000年 380
2005年 330
2010年 270
2015年 240
2019年 190
2020年 140
2021年 150
2022年 170

 

 

←NEXT→

Column

東京から〇〇km

 

千葉県は東京都に隣接しているが故に観光地や施設などは東京都心から○○分、○○kmなどと表されることが多い。

 

そうした性質からか、千葉県房総地区の一部駅には東京から○○kmと書かれた看板がホーム上に設置されている。どこを基準として何kmなのかは不明だが、この看板はこの駅が東京から何kmの場所に位置しているかがわかるだけでなく、看板に描かれた絵でその駅周辺の特色が理解できるようになっているのだ。

 

ここではこの看板を東京から近い順に見て詳しく解説していく。

 

総武本線・成田線「佐倉駅」
東京から55.3km

佐倉武家屋敷。佐倉市を代表する観光スポットの一つでかつて佐倉藩士が住んでいた武家屋敷を復元したもの。城下町佐倉の面影を残す3軒の武家屋敷を見学できる。

 

成田線「成田駅」
東京から68.4km

成田山新勝寺。不動明王を信仰する中心地であり関東屈指の寺院。成田空港に近いこともあって季節問わず多くの参拝客が訪れる。隣接する成田山公園は梅や紅葉の名所である。

 

総武本線・東金線「成東駅」
東京から76.9km

山武市名産のイチゴ。山武市の国道126号線を中心に20軒ものイチゴ農家があり、関東最大級イチゴ狩りスポットとして知られる。このイチゴ農家が集中する一帯はストロベリーロードと呼ばれている。

 

成田線・鹿島線「佐原駅」
東京から95.3km

佐原の大祭。佐原の町並みで7月と10月に開かれるお祭りで関東三大祭りの一つ。高さ4m、重さ4トンもある巨大な山車(だし)を町内衆が曳きまわすというもの。

 

久留里線「久留里駅」
東京から96.9km

久留里城。室町時代に現在の君津市の山の上に築かれた城。城の完成後に3日1回、計21回雨が降ったことから「雨城」とも呼ばれる。現在の久留里城は再建された模擬天守。山の上にあるため観望に優れている。

 

外房線「御宿駅」
東京から104.6km

御宿海岸の月の沙漠記念像。御宿海岸は童謡「月の沙漠」のモデルになっていることを記念してラクダに乗った王子と姫の像がある。隣接する月の沙漠記念館には様々な展示がある。

 

久留里線「上総亀山駅」
東京から106.5km

亀山湖。亀山ダムの建設に伴いできた人造湖でヘラブナやブラックバスの釣りの名所。紅葉の名所でもあり12月上旬まで楽しむことができる。養老渓谷と並び日本で一番遅い紅葉と言われている。

 

内房線「浜金谷駅」
東京から107.0km

鋸山。鋸南町と富津市の間に位置する標高329.4mの山で千葉県を代表する観光地の一つ。ふもとから山頂までは鋸山ロープウェーで結ばれている。鋸山にいる日本寺の境内には鋸山大仏や断崖絶壁の地獄のぞきなどが存在する。

 

外房線「勝浦駅」
東京から110.1km

かつうらビッグひな祭り。勝浦市の遠見岬神社を中心とした地域で、全国から寄贈されたひな人形を飾るイベント。約3万体のひな人形が勝浦市をひな祭りムードに仕立てる。遠見岬神社の60段の階段を利用したひな壇は圧倒的。

 

内房線「保田駅」
東京から110.5km

水仙。鋸山の南に位置する鋸南町は水仙の日本3大群生地の一つで、水仙は江月地区や大崩地区、佐久間ダムに多く群生する。12月中旬から1月末頃にかけて花を咲かせる。

 

総武本線・成田線「銚子駅」
東京から120.5km

犬吠埼灯台。銚子市を代表する観光スポットで関東最東端の犬吠埼に建つ高さ31mの灯台。灯台の上に上れば美しい海岸線を望むことができる。銚子電気鉄道「犬吠駅」が最寄り。

 

内房線「富浦駅」
東京から122.8km

びわ。現在は南房総市だが、南房総市が発足する前に存在した富浦町は日本一のびわの生産量を誇る町。房州びわはブランド化されていてゼリーやジャム、アイスなどの加工品なども多く販売されている。

 

外房線「安房小湊駅」
東京から123.5km

鯛の浦のタイ。安房小湊駅の前に広がる内浦湾は鯛の浦と呼ばれる海域があり、本来深い場所を住みかとするマダイが浅い場所に群生している珍しい場所。遊覧船に乗って鯛の浦で餌を撒くと海面に群がってくる。

 

内房線「館山駅」
東京から128.9km

菜の花。千葉県を象徴する花であり県の花。春の訪れを感じさせる花であり温暖な気候の南房総は都心よりいち早く春が訪れ、早い所では1月中旬からその黄色い花を咲かせる。

 

外房線・内房線「安房鴨川駅」
東京から132.5km

前原海水浴場。安房鴨川駅最寄りの海水浴場で鴨川市内最大規模。日本の渚百選認定地。海沿いはヤシ並木が続く約1kmの遊歩道が整備されている。北東部には鴨川シーワールドがある。

 

←NEXT→