安房勝山

あわかつやま

Awa-katsuyama

江見駅に続いて郵便局と一体化した駅

所在地

千葉県安房郡鋸南町

1日平均乗車人員

JR東日本(2018年)約290人

Train line

内房線

上り
木更津・千葉方面

下り
館山・安房鴨川方面

普通

どんな駅?

JR東日本


内房線(蘇我起点)70.8km


開業日 1917年(大正6年)8月1日

 

鋸南町(きょなんまち)に位置する駅。町役場最寄り駅となる鋸南町の中心駅。

 

1面1線の棒線駅。2014年3月15日まで2番線が存在していた1面2線ホームであった。駅舎とホームは跨線橋で結ばれていたが、駅舎側の旧1番線が撤去されると駅舎とホームを結ぶ通路が新設されて旧2番線が現在の1番線となった。

 

老朽化の進んだ安房勝山駅と勝山郵便局の新築を兼ねて2024年7月61日より安房勝山駅郵便局が設置された新しい駅舎となる。ただし同じ内房線の江見駅郵便局と違ってこちらは乗車券や定期券などの販売は行なっていない。

 

旧駅舎は内房線定番の水色の屋根の木造駅舎。駅舎は立て替えられ島式ホームは棒線化されるなど以前に比べて様変わりしている駅。

 

駅周辺

 

鋸山や道の駅保田小学校など鋸南町の主な名所は保田駅側に集まっている。

 

その他

 

鋸南町(きょなんまち)に位置する駅。鋸南町とは鋸山の南に位置していることが地名の由来となっている。

 

当駅のある鋸南町は水仙の日本三大群生地の一つとして知られる水仙の名所。江戸時代に船で江戸から運ばれてから広まり、毎年800万本が出荷されている。

 

浮世絵で有名な「見返り美人図」を描いた作者の菱川師宣(ひしかわもろのぶ)は現在の鋸南町の出身。道の駅きょなんに菱川師宣記念館がある。

Gallery

駅名標。鋸南町は勝山町と保田町が合併することにより新設

縦型駅名標

1面1線ホーム。名所案内は勝山海水浴場、菱川師宣記念館、田子台遺跡、浮島、源頼朝上陸地と書かれている

棒線化前の名残が残っている。以前は1面2線島式ホーム、列車交換が可能であった

ホームにあった待合室。現在撤去済み

旧待合室の中

ホームから旧駅舎へ。駅舎側の線路が撤去されているため、房総の島式ホームによくある跨線橋での移動がない

ちょっとの階段があるが、スロープが設けられていてバリアフリー対応

旧駅舎の中。2020年4月1日より無人化。そして4年後、駅舎が生まれ変わる

改札内にあった旧トイレ。多機能トイレはない

ホームから駅舎へ

ホームから見える駅の看板

駅舎の中。木材の温かみがあり落ち着いた雰囲気。江見駅郵便局より「駅」としての雰囲気が強い

簡易Suica改札機と乗車駅証明書発行機。奥羽本線に導入された入出場両用機が設置された。これ1台でICカード乗車券の入場出場が行える

多目的トイレ。駅舎建て替えに伴い従来のトイレは撤去され、男女共用のこれ一つになった。ウォシュレットあり

安房勝山駅郵便局。平日のみ営業。当駅のSuicaチャージ機はこの中にあるため、営業時間外はチャージが行えない。同じ内房線の江見駅郵便局と違ってこちらはきっぷの販売は行わない

駅前を進むと国道127号線。鋸南町役場まで徒歩約7分

南房総鋸南町へようこそ。をくづれ水仙郷、江月水仙ロード、元名海水浴場、保田海水浴場、鱚ヶ浦(きすがうら)海水浴場、大六海水浴場など

観光案内所

安房勝山駅の文字

旧駅舎

旧駅の看板

Spot

大黒山展望台

だいこくやまてんぼうだい

安房勝山駅から約850m


勝山海岸上にそびえる大黒山の頂上に設けられた城の形をした展望台。かつての勝山城をイメージした模擬天守で鋸南町30周年を記念し建設されたとある。山は平たい海岸の中にこんもりとあるような感じ。標高75mの高さから東京湾や町並みを眺めることができるほか天候に恵まれれば富士山や伊豆七島も確認可能。山の上展望台まで登るには約10〜15分を要するため、ちょっとしたハイキング気分になれる。

大黒山のふもとにある法福寺。臨済宗 建長寺派の寺院。ここの階段が展望台の出入口

醍醐新兵衛の墓所。漁師たちをまとめ、勝山沖に回遊するツチクジラを集団でしとめる捕鯨業を行っていた

階段を上っていたら猫とエンカウント。あらかわいい

勝山の町並み、勝山漁港、東京湾を見渡す。勝山漁港は江戸時代から明治初期まで捕鯨基地として活用されていた

浮島(右)と大ボッケ(左)。浮島は手つかずの原生林が残る無人島で、島には浮島神社が鎮座する。大ボッケは大きな穴が開いた東京湾の奇勝でメガネ岩とも呼ばれ、12月頃岩穴に沈む夕日がカメラマンの間で有名。浮島近辺は海が深くかつてはツチクジラが回遊し、鋸南町では捕鯨が行われていた

山側を眺める。鋸南町勝山は房総捕鯨発祥の地で、特に江戸時代は捕鯨が盛んだった歴史がある。海が見える大黒山は鯨見台としての役割を持っていた

木々の間から安房勝山駅が顔を覗かせる。郵便局になる前のあの頃の安房勝山駅

鋸山方面を眺める。鋸山の南に位置する鋸南町。鋸山を越えて南に行くと服一枚分暖かくなると言われる

展望台のある大黒山

道の駅きょなん

みちのえききょなん

安房勝山駅から約2km


鋸南町の国道127号沿いにある道の駅。愛称は「見返りの里」。休憩場や物産店のほか見返り美人で有名な「菱川師宣(ひしかわもろのぶ)記念館」、地域の文化活動の拠点となる公民館がある。道の駅としての規模は小さめ。「鋸南麦酒」というクラフトビール醸造所では鋸南町の農産品を活かした地ビールを作っている。そのほか、東京湾と海水浴場に面している事からオーシャンビューが楽しめる。

見返り美人像。鋸南町誕生30周年を記念して建立されたもののようだ

菱川師宣記念館。見返り美人図を描いた菱川師宣は現在の鋸南町出身。この記念館は菱川師宣と浮世絵、その歴史についてなどの展示を行う。館内の写真撮影は禁止

菱川師宣の代表作「見返り美人図」。緋色の着物の女性がふと振り向く(見返る)様子を描いたもの。実物は東京上野の東京国立博物館が所蔵しているが常設展示ではない。切手の図案に採用されている

道の駅の奥にある鋸南町中央公民館。道の駅の施設ではない。多目的ホール、図書室、会議室などで構成された町の文化施設

きょなんビール。鋸南町の季節の農産物を活かしたビール。鋸山の伏流水、鋸南町産のお米「粒すけ」、レモン、生姜などを用いている。ラベルのデザインは鋸山と鋸南町に伝わる巨人伝説のデーデッポ。デーデッポはダイダラボッチみたいなもの。頭の形が鋸南麦酒の工場長に似ている事から眼鏡をかけている

源頼朝上陸地

みなもとのよりともじょうりくち

安房勝山駅から約800m


治承4年(1180)8月、伊豆で兵を集めて戦いを起こした源頼朝は23日、平家方の大庭景親(おおばかげちか)勢との石橋山の戦いに敗れ、現在の神奈川県真鶴町から小船で脱出し安房国へ向かった。翌日の29日にはわずかな供を連れて現在の千葉県鋸南町の竜島に上陸した。上陸したとされる地は竜島海岸・勝山海水浴場の北側に千葉県指定の史跡として上陸の碑と説明板が建てられている。

竜島の村人たちは頼朝を歓迎し、源氏にゆかりのある安房の武将「安西景益(あんざいかげます)」は頼朝を護るため自分の館に招きいれる(続く)

(続き)頼朝は館で房総の有力豪族に使者や手紙を送り、味方を募ることで再起を図ったといわれる

傾城島(手前)と浮島(奥)。カニのハサミのような形をした傾城(けいせい)島は、みさご島ともいう。みさご島は嵐を沈めるため海に身を投げた弟橘媛(オトタチバナヒメ)の亡骸が流れ着いたとされる島。弟橘媛を葬って「みささぎ島」、いつしかなまって「みさご島」になったと言われる

 

 

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