浜金谷

はまかなや

Hama-kanaya

千葉県の名所「鋸山」の最寄り駅、フェリーで神奈川県へ船旅

所在地

千葉県富津市

1日平均乗車人員

JR東日本(2022年)約220人

Train line

内房線

上り
木更津・千葉方面

下り
館山・安房鴨川方面

普通

どんな駅?

千葉県の駅の中で最も西に位置する駅。駅舎から跨線橋を渡った先がホーム。当駅周辺は地獄のぞきで有名な鋸山、千葉県と神奈川県を結ぶ東京湾フェリーがあり、見処は多め。

 

当駅から徒歩8分ほどの場所には鋸山のふもとにある山麓駅と山頂にある山頂駅を結ぶ「鋸山ロープウェー」が立地し、自力で山を登らなくとも4分程で鋸山山頂に行ける。夏季は運行時間が長くなる。

JR東日本
 

路線

内房線

蘇我起点
64km

 

 

駅構造 地上駅

 

ホーム 1面2線

 

開業日 1916年(大正5年)10月11日

 

運営形態 業務委託駅

 

Stamp

設置場所 改札窓口

鋸山と海釣りの駅。スタンプに描かれる鋸山ロープウェーは鋸山ふもとの山麓駅と山頂の山頂駅を約4分で結ぶ。鋸山は標高約329mの山で断崖絶壁の地獄のぞきや鋸山大仏などがある千葉県を代表する観光地の一つ。他県の山に比べると低く、手軽にハイキングが楽しめる。

Gallery

駅名標。浜金谷とは通称。地名は金谷

縦型駅名標

東京から107.0km。描かれているのは鋸山

名所案内。当駅は金谷海水浴場、鋸山、釣場、鋸山金谷温泉

ホーム。待合室を除けば屋根なし。かつて1・2番線とも上下発着可能で折り返しもできたようだが信号機使用停止、停止位置目標の撤去により不可能になっている

内房線お馴染みの島式ホームと白い待合室

跨線橋から見る鋸山。石切りの跡が確認できるため、これが鋸山だとすぐわかる

東京湾フェリーと鋸山ロープウェーの運行情報

灯篭。鋸山がかつての石切り場であったのかを示しているのか

改札内のトイレ。鋸山登山するならばここでしっかり用を足しておくこと

のりばご案内。佐貫町・保田・岩井とあまり見ない行き先を案内で見かけるとこの地域ならでは、って感じがする

駅舎の中。有人駅、簡易Suica改札機、券売機。内房線に多いタイプの木造駅舎。観光名所の玄関口を担う駅なため利用客は少し多め

みどりの窓口の看板。2023年7月31日に当駅のみどりの窓口は廃止。当駅周辺には鋸山や東京湾フェリーといったスポットがあるためか、房総末端区間の中間駅にしては長くもった

駅前。鋸山ロープウェー山麓駅まで徒歩約10分、東京湾フェリー金谷港のりばまで徒歩約7分

ヘッドマーク的な?

たくさんの看板が立っている。鋸山金谷温泉旅館案内、鋸山ロープウェー、フェリーのりば案内

関東ふれあいのみち 東京湾を望むみち。浜金谷駅から鋸山登山道、石切場跡、鋸山山頂、鋸山ダムを経由し保田駅に至る

鋸山金谷温泉郷 観光案内所。たぶんやってない

 

内房線の複線化を促進しましょう!東京湾口道路の早期実現を!外房線末端区間は部分的に複線化されているが内房線末端区間は全て単線。東京湾口道路とは富津市の富津岬から浦賀水道を横断し、神奈川県横須賀市に至る道路構想

文字がかすれた看板。「いらっしゃいませ鋸山金谷温泉郷」と書かれている

駅の看板

かつての駅の看板

Spot

鋸山・日本寺

のこぎりやま・にほんじ

浜金谷駅から約400m


鋸南町と富津市の間に位置する標高329.4mの山。千葉県人気の観光地。かつては良質石材の産地として採石が行われ、採石跡の山肌がノコギリの歯に見えることから鋸山の名がついた。自力で登山するのはもちろんロープウェーで山頂に行くことができる。地獄のぞきなどのある日本寺境内に入るには入場料が必要。

鋸山のふもと山麓駅から山頂駅まで4分ほどで移動できる鋸山ロープウェー

鋸山のふもとにある鋸山ロープウェー「山麓駅」

鋸山の山頂にある鋸山ロープウェー「山頂駅」

山頂駅で食べることのできる、竹炭を使用した真っ黒な地獄アイス。味はバニラ

山頂駅で食べることのできる真っ黒な地獄まん。もんじゃが中に入っている

山頂駅にある石切り資料コーナーでは鋸山で行われていた石切りの歴史について知ることができる

鋸山ロープウェークリアファイル

ピンバッジ、缶バッジ

鋸山山頂・標高329m

山頂駅から見る景色

東京湾の向こうは神奈川県

房総半島を眺める

山頂からの景色は国土交通省認定の「関東の富士見100景」に選ばれている

東京湾フェリー金谷港

浜金谷駅

鋸山からせり出す落差100mの地獄のぞき。かつての石切り職人が遊び心で採石を行った結果、このような崖になったとのこと

地獄のぞきを下から見上げる

本当の名前は薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)という日本寺大仏。高さ31mの日本一大きい大仏で岩を彫刻してつくられている

様々な願いが込められた小さなお地蔵様があるお願い地蔵尊

昭和41年に6年の歳月をかけて掘られた百尺観音。その名の通り高さ100尺あり航海、航空、陸上交通の安全を守る

東海千五百羅漢。境内に1500体以上も存在する羅漢像(らかんぞう)は同じ表情のものが存在しないという

登山初心者向けコース「関東ふれあいの道」。初心者向けとはいえ悪路もある

観月台

樋道(といみち)跡。鋸山の急勾配な山頂域から切り出された石材は、「樋道」という石の滑り台を滑らして降ろす。樋道には必ず石段が併設される

ラピュタの壁

石切り場跡(岩舞台)。産業としての採石は江戸時代後期から始まり、最盛期には30軒ほどの石の元締めがあった。ここは昭和60年まで採石が続いていた場所のようだ

安全第一のの文字の上あたりがツルハシで切った跡からチェーンソーの跡に変わっていることから、機械化された昭和33年当時の石切り場がその高さであったことがわかる

当時の石切り場で使われていた機械だろう

石切り場跡(観音洞窟)。鋸山の地質は南方奥に行くほど良質なようで、地層に沿って奥に堀り進められている。階段状の堀り残しは崩落防止とも言われる

下の方では良質な石材を追って横に掘り進み広い空間が作られることもある

岩を切り抜いて作られた道「切り通し」。良質な石材を求めて切り下ると周囲が岩壁で囲まれてしまうため、岩を切り抜き石材の搬出道を作った

東京湾を望む展望台

神奈川方面を眺める

鋸南町方面を眺める

保田駅

浮島

鋸山山頂329.5m

東京湾フェリー

とうきょうわんフェリー

浜金谷駅から約500m


千葉県富津市の金谷港から神奈川県横須賀市の久里浜港まで約40分の船旅が楽しめる。基本的に1時間に1本運航。旅客運賃は2022年現在大人片道900円。金谷港からJR浜金谷駅までは近い。久里浜港からJR(京急)久里浜駅までは約2kmとやや距離があるが、久里浜駅と港を結ぶバスが運行されている。

金谷港

南房総のマーケットプレイス「ザ・フィッシュ」。東京湾フェリーに隣接

金谷鋸山甘夏サイダー。金谷産の甘夏を手摘みし、一個一個丁寧に皮をむいて手づくりした特製の甘夏シロップを使用

 

のこぎり山バウムクーヘン3山。モンドセレクション金賞を10年連続受賞したバウムクーヘン

のこぎり山バウムクーヘン1山。千葉県君津産の「菜の花たまご」と千葉県三芳村産の牛乳を使用している

金谷のこぎり山ビール。その一つである金谷鋸山甘夏エールは、金谷特産の無農薬の甘夏を使った爽やかな味わい

東京湾フェリー 黒船しらはま丸黒ごままんじゅう

鋸山ステッカー

東京湾フェリーのステッカー

恋人の聖地「幸せの鐘」モニュメント

夕暮れ時の「幸せの鐘」

デッキ

100円入れて楽しめる双眼鏡

デッキからの景色

さよなら房総半島

行き違う大きな船を眺める

伊豆大島

東京湾観音

何隻もの船と行き違う

観音崎灯台

東京湾フェリー同士の行き違い

海獺島(あしかしま)灯台

くりはま花の国

久里浜海岸

 

客室内

2階客室外

2階客室内には船内売店があり、軽食や土産物が販売されている。これはいわしバーグと横須賀海軍カリーパン

横須賀海軍カレー

鋸山美術館

のこぎりやまびじゅつかん

浜金谷駅から約400m


金谷ゆかりの資料や作家からの寄贈品の収蔵・展示を行う美術館。建物は鋸山から切り出した房州石を一部に使用し、「石の町・金谷」を体現した石造りである。別館として石蔵を活用した「鋸山資料館」があり、そちらも合わせて見学できる。

2023年1月12日〜11月12日の展覧会は「房総から聞こえる鑿音 長谷川 昂(はせがわ こう)の記憶」。木彫りの展示である

羅浮仙(らふせん)

未完成作品であるが、製作過程を知ることができる資料の一つ。鋸を用いて大まかな構造とボリュームの配分を決定する段階である

龍頭観音

カラスアゲハ

メジロ

アオイソラ

アオバズク

母子

シャボン玉

鋸山資料館。美術館と別料金だが、両館共通パスを購入すれば少し安く両館が見学できる

資料館は2階建て

鋸山資料館館長「のこ のこた」。石切り職人の末裔で、台風で荒れ果てた鋸山を助けるため、鋸山の良さを多くの人に知ってもらうため資料館を運営する

房州石(凝灰岩)。水や火に強く保存性に優れ、加工もしやすい事からかまどや塀、横浜港や靖国神社などに使われていた

石切りの道具。石を切り出す時溝を掘る「刃づる」、溝をさらに深く掘る「両づる」・・・

石を岸壁から剥がすときに使う「矢」

大正時代の石切り職人が来ていた半纏

鋸山登山コースと書かれた古いパンフレット

国登録有形文化財、鈴木家住宅の井戸。1枚の房州石をくり抜いた井戸

呼吸する石

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