鵜原
うばら
Ubara
海中展望塔と鵜原理想郷で海を満喫
小さな谷の中にある無人駅。駅舎から跨線橋を渡った先がホーム。駅周辺は海の中を観察できる勝浦海中公園や、リアス式海岸を歩く鵜原理想郷といった海に関するスポットが見どころ。
太平洋に面する勝浦市の海岸は大半がリアス式海岸。狭い湾や入り江が複雑に入り組む地形で、海に対して垂直に切り立った断崖が河川により浸食されることで形成される。断崖絶壁ゆえに陸地は起伏が激しい。ちなみに勝浦市は市域の3分の2を山地が占めている。
路線
外房線
千葉起点
74.5km
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業日 1927年(昭和2年)4月1日
運営形態 無人駅
設置場所 | 鵜原駅前観光案内所 |
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鵜原海水浴場、鵜原理想郷。鵜原駅は無人駅なためスタンプは駅前の観光案内所にある。鵜原海水浴場は鵜原駅から1km圏内であり、高い透明度から関東の沖縄とも言われる。鵜原理想郷は鵜原海水浴場に隣接するハイキングコースで、リアス式海岸の断崖や入り江、青い海が美しい。
駅名標
縦型の駅名標
名所案内。当駅は理想郷、鵜原海水浴場、釣場、海中公園。どれも当駅から近い
ホーム。出入口とホームが上総興津寄りの跨線橋で結ばれる。山間部の小さな谷の中にあり、どことなく漂う秘境駅感
ログハウス風の待合室。山間部にあるためかログハウス。「うばらログキャビン」という愛称がある。中には丸太で作られたベンチがあるが、座り心地が非常に良くない
ホームの隣に変電所が立地する。駅よりでかく、駅より目立つ
改札。簡易Suica改札機、乗車証明書発行機が設置された無人駅。2017年2月に無人化
お疲れさまでした、またのお越しをお待ち申し上げます
歓迎 ようこそ鵜原へ。勝浦海中展望塔、海の博物館、尾名浦のめがね岩
JRご利用ありがとうございます
歓迎 ようこそ!鵜原へ Welcome to Ubara Station!
駅前。そこそこ交通量のある道路。建物が少ないが秘境駅とはまでいかない雰囲気。かつうら海中公園、鵜原理想郷まで徒歩約13分
駅の外にあるトイレ。だいぶ古いがまあ、あるだけ感謝
鵜原駅前観光案内所。駅前にこぢんまりとある。鵜原駅は無人駅なため、防犯上駅のスタンプはここに保管されている
鵜原観光案内図。海の博物館、勝浦海中公園、鵜原理想郷、手弱女平の鐘、鵜原海水浴場、八坂神社
ようこそ!海中公園 理想郷
かつうら海中公園 海中展望塔
かつうらかいちゅうこうえん
かいちゅうてんぼうとう
鵜原駅から約1km
海中展望塔を中心とし入り江、売店、海の博物館等がある場所。南房総国定公園のリアス式海岸一帯に位置する。中心となる海中展望塔は沖合60m、海の上に立つ展望塔で海中8mまで下り、海の中の様子を観察できる自然の水族館。年間を通して約90種の生物が観察できる。悪天候で海中の視界が悪いときは入場料が安くなる。
売店や海中展望塔の料金所
ピンバッジ
沖合に建つ海中展望塔。こちらは有料
水深8mの世界を窓から覗くことができ、海中展望塔の周りには約90種類の魚が集まる
窓から海中を眺める。どんな魚が見られるのかは運次第
魚がいっぱい
波に揺られる
サザエ
太平洋を望む展望テラス
海中展望塔の前に入り江が広がる。こちらは満潮時
干潮時。夏場には磯遊びをしに来る人も多い
海の生物や漁業の歴史などを展示する海の資料館
親潮と黒潮の出会い
標本などを常設展示する海の博物館。周辺海域に生息する海洋生物の調査や研究も行う
海の博物館では東京湾・内房・外房・銚子の4つに分けて房総の海を紹介する
水深20m地点の館山湾を再現。黒潮の影響や地形によって温暖で穏やかな海
九十九里浜の砂の中には様々な生き物が潜んでおり、これらを餌とする渡り鳥がやってくる
夷隅川の河口干潟は外洋に面した場所に形成され、干潟にはカニやゴカイなどが穴を掘って生活しそれらを食べる鳥がやってくる
勝浦の漁師達は海岸の木陰に寄ってくるイワシを捕らえ、岩に掘り込んだ「いけす」に蓄えてマグロ漁の餌に用いていた
傘の直径が最大2mにもなるエチゼンクラゲ。こちらは2002年に勝浦市で発見されたもの
ツチクジラの骨格。千葉県の外房沿岸によく姿を現し、こちらは千葉県和田沖で捕獲された
マッコウクジラの下顎骨。2003年に千葉県南房総市白浜に死亡漂着したもの
鵜原海水浴場
うばらかいすいよくじょう
鵜原駅から約750m
鵜原理想郷の近くにある海水浴場。水の透明度が高いことで知られ「関東の沖縄」とも称される。勝浦市ならではのリアス式海岸に囲まれた景色と遠浅な海、八坂神社の鳥居が特徴で「日本の渚百選」のひとつに数えられている。
鵜原理想郷側
内陸側
鵜原理想郷
うばらりそうきょう
鵜原駅から約1km
大正時代に別荘地としての計画がありその名がついた理想郷。太平洋の荒波に浸食されたリアス式海岸のハイキングコースを散策する。変化に富む入江や青い海の風景が美しく、多くの文人墨客が愛した地とされている。
風化により岩肌が見える
夕暮れ時
手弱女平(たおやめだいら)
手弱女平から太平洋を眺める
ひとつやま
鵜原島
手弱女平からかつうら海中公園を眺める
海中展望塔
「篠田悌二郎(しのだていじろう)」の句碑。「崎山に 千草の平ら 虫の原」
毛戸岬
勝場港
黄昏の丘
黄昏の丘から眺めるリアス式海岸
白鳳岬(はくほうみさき)付近の入り江
尾名浦
おなうら
鵜原駅から約1.5km
海蝕と風化により長い年月をかけてできた奇岩「メガネ岩」がある小さな海岸。勝浦湾の西岸に位置する景勝地であり、海水浴場としての安全は確保されていない。プライベートビーチ感があるが景勝地として景色を楽しむだけにしておいたほうがよさそう。
メガネ岩
勝浦市街地を眺める
砂浜
尾名浦は海水浴場ではなく安全確保がされていない。キャンプやバーベキューも禁止
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