上総湊
かずさみなと
Kazusa-Minato
内房線末端区間の中でも利用客が多く当駅発着の列車が設定される駅。2021年3月のダイヤ改正からは上総湊発着が増発され、朝の一部普通列車が当駅で館山方面と千葉方面の接続を行う。
1日1本運行される上りの京葉線通勤快速(土休日は快速)の始発駅。下りは帰宅時間帯のバラつきと利用客の少なさの影響か、京葉線の上総湊行きは設定されていない。
2024年3月16日のダイヤ改正で京葉線直通列車が各駅停車に格下げされた。
駅舎から跨線橋を渡った先に1面2線ホームがある駅。1・2番線共に上下発着が可能。千葉方面からの下り列車は209系による当駅折り返しが多い。朝にE131系の館山始発普通上総湊行きが朝1本設定されており、当駅始発普通千葉行きの列車と接続する。また館山始発普通君津行きは当駅で京葉線通勤快速(快速)東京行きに接続する。
釣りと海水浴 山と海の駅。釣りと海水浴 山と海の駅。上総湊駅の西には上総湊港海浜公園、この辺りではタイやスズキなどが釣れる。東に15km程の場所には標高約330mの高宕山があり、野生のニホンザルが生息している。
駅名標
縦型駅名標
名所案内。当駅は湊海水浴場、愛宕山、釣場
ホーム。有効長11両、上下線折り返し可能。下り列車は当駅折り返しがあり、ごく一部の上下線の列車は当駅で対面乗り換えを行う。朝1本だけ当駅始発の京葉線直通東京行きがある
2番線ホームの外側は春になると菜の花が咲き誇る。桜の木もある。かなり遠回りになるが、駅の反対側に回り込み、道路上から桜と菜の花と電車の写真が撮れる
待合室
番線表示
改札内のトイレ
のりば案内
休止中の簡易Suica改札機
駅舎の中。有人駅。簡易Suica改札機入場用1台、出場用2台
春の上総湊駅の写真
絵が飾られている
新型車両デビュー!ワンマン運転が始まります!2021年3月13日のダイヤ改正より投入されたE131系は房総末端区間の運行形態を大きく変えた
駅前から少し先に進むと国道127号線。海に近い当駅だが出入口は山側にしかなく、海側に出るには多少歩く
上総湊周辺案内図。上総湊駅から浜金谷駅までの間は山に近い海、という感じ。内房線の車窓もこの辺から海が見える
観光案内
駅の看板
上総湊港海浜公園
かずさみなとこうかいひんこうえん
上総湊駅から約400m
上総湊駅の裏側に広がる海岸。南側は波が穏やかで透明度が高い遠浅の海水浴場が広がり、北側は5〜6月に花を咲かせるハマヒルガオの保護区域がある。遊歩道や多目的広場、ゲートボール場なども整備されている。
ハマヒルガオ
東京湾観音が見える
高宕山自然動物園
たかごやましぜんどうぶつえん
上総湊駅から約11km
高宕山に生息する、餌付けした野生のニホンザルを100匹近く飼育している動物園。観察はもちろん金網越しに手渡しで餌をあげる体験ができる。令和元年9月の台風15号で被害を受けて以来休園となっていたが、令和4年4月に施設が復旧し営業を再開した。
たくさんのお猿さんがいる。こちらが近づくとまっしぐらに向かってくる
餌はカキやサツマイモ
餌を求める
餌を手渡し
戸面原ダム
とづらはらダム
上総湊駅から約12km
かんがい用に造られた堤高31.5mのアース式ダム。ダム湖である戸面原貯水池はヘラブナ釣りとブラックバス釣りが盛んで貸しボートが行われている。また湖畔には富津市市民の森キャンプ場がある。
洪水吐
ダム湖
JR東日本 | ||
---|---|---|
駅構造 | 地上駅 | |
ホーム |
1面2線 |
|
開業日 |
1915年(大正4年) 1月15日 |
|
運営形態 | 業務委託駅 | |
路線 | ||
内房線 | ||
キロ程 |
55.1km |
|
佐貫町 |
竹岡 |
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年度別1日平均乗車人員 | ||
1990年 | 2,470 | |
1995年 | 1,920 | |
2000年 | 1,480 | |
2005年 | 1,090 | |
2010年 | 910 | |
2015年 | 770 | |
2019年 | 640 | |
2020年 | 470 | |
2021年 | 470 | |
2022年 | 460 |
※2021年7月現在の配線図です。
番線 | 路線 | 行き先 | 有効長 | 備考 |
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1 | 内房線 | 木更津・千葉・東京方面 | 11 | |
2 | 内房線 | 館山・安房鴨川・ 上総一ノ宮方面 |
11 |
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撮り鉄スポットとして人気を集める「上総湊」〜「竹岡」間の湊川橋梁。この撮影地付近を見渡すと不思議な橋脚がある。
それがコチラ。内房線の線路沿いにいくつもの橋脚が建っている。これはなんだろう?
調べてみたところ、これは旧湊川橋梁の橋脚で、昔は湊川橋梁がここにあってこの上を内房線が走っていた。1923年に発生した関東大震災による河床の上昇の影響を受け、1925年に現在の湊川橋梁に付け替えられたのだ。
なぜ橋脚だけ残っているのかは不明。しかし1900年代のものが現在まで残っているのはロマンを感じる話である。
上総湊港から湊川を挟んで対岸にも遺構がある。
草木に覆われているがしっかりと確認できる。
もう一か所、上総湊港付近の県道93号線。
手前のレンガ造りの橋脚が遺構である。現在の内房線である奥のコンクリート橋脚と並ぶと、なんだが時の移り変わりを感じる。しかし何故撤去されないのだろうか?
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