印旛日本医大

いんばにほんいだい

Imba Nihon-idai

(松虫姫)

北総線は終点、成田スカイアクセス線は成田空港へ

所在地

千葉県印西市

1日平均乗車人員

北総鉄道・京成電鉄(2019年)約3,130人

Train line

北総線・成田スカイアクセス線

上り
新鎌ヶ谷・東松戸・
京成上野・押上方面

下り
成田空港方面

アクセス特急

特急

普通

どんな駅?

駅名は日本医学大学の付属病院である日本医学大学千葉北総病院があることに因む。副駅名の「松虫姫」とは駅周辺にある「松虫寺」という松虫姫伝承地に基づくもの。

 

1面2線ホーム。普通列車の北総線は全て当駅折り返しとなるため上下線の間に2線折り返し線を成田湯川寄りに備えている。当駅から成田空港方面は成田スカイアクセス線のアクセス特急とスカイライナーのみの運行となる。

 

当駅止まりの普通列車は2番線に到着し回送、成田湯川寄りの折り返し線を用いて1番線に入り始発列車となる。この折り返し線は成田スカイアクセス線開業に合わせて新設され、普通列車のホーム占有時間を減らしアクセス特急の発着やスカイライナーの通過を可能にする。

 

北総鉄道と京成電鉄の駅だが印西牧の原方面は千葉ニュータウン鉄道という京成電鉄の子会社、成田湯川方面は成田高速鉄道アクセスが第三種鉄道事業者として線路を保有している。

Gallery

駅名標。副駅名に松虫姫

縦型駅名標

ホーム

京成線・都営浅草線・京急線方面

スカイライナーは当駅を高速で通過する。当駅には狭い場所があるため注意

ホーム成田湯川寄りにある待合室

待合室の中はかなり広い

ホーム成田湯川寄りの1か所に臨時ライナー乗車口

臨時ライナー整列位置

階段、エスカレーター

北総鉄道の鉄道むすめ「白井まきの」。2022年10月2日デビュー。北総鉄道株式会社 駅務掛

当駅には展望台があり、改札内の階段から入れるようだ。しかし通常は公開されていない

待合スペース

床を見る

改札

券売機が北総線方面と成田スカイアクセス線方面と別々になっている

関東の駅百選選定駅

改札外はドーム状の屋根

駅の出入口

駅周辺は千葉ニュータウン「いには野」

印旛日本医大駅の文字

Spot

松虫寺

まつむしでら

印旛日本医大駅から約1.5km


松虫姫の伝説という言い伝えが伝わるお寺。聖武天皇の第三皇女「松虫姫」が僧の行基と供に薬師堂に来て、一心不乱に祈りを続けた結果、松虫姫の重い病が治癒したというもの。聖武天皇は、僧の行基に命じて七仏薬師を刻み一寺を建立し、姫の名に因んで松虫寺と名付けたという。

仁王門

薬師堂

Station data

北総鉄道・京成電鉄
駅構造 地上駅・橋上駅
ホーム

1面2線

開業日

(北総線)

2000年(平成12年)
7月22日

開業日
(成田スカイ
アクセス線)

2010年(平成22年)
7月17日

運営形態 共同使用駅
路線
北総線
駅番号 HS14
キロ程

32.3km
(京成高砂起点)

印西牧の原
(3.8km)

京成成田空港線
(成田スカイアクセス線)

キロ程

32.3km
(京成高砂起点)

千葉ニュー
タウン中央
(8.5km)

成田湯川
(8.4km)

年度別1日平均乗車人員
2005年 1,120
2010年 京成電鉄成田スカイアクセス線開業
2010年 2,330
2015年 2,620
2017年 2,850
2018年 3,000
2019年 3,130

 

Track wiring

印旛日本医大

※2021年7月現在の配線図です。

番線 路線 行き先 有効長 備考
1 北総線
成田スカイアクセス線
新鎌ヶ谷・京成上野・
押上・都営浅草線・
京急線方面
-
2 成田スカイアクセス線 成田空港方面 - アクセス特急のみ成田空港方面へ

Time table

北総線・成田スカイアクセス線

平日 2022年2月26日〜

 

平日朝に限り特急の運行がある。新たに新鎌ヶ谷行きの区間列車が設定された。

土休日 2020年12月〜

 

土休日ダイヤで特急の設定はない。

土休日 2020年12月現在

 

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Column

幻の成田新幹線〜計画〜

 

 

成田空港が新東京国際空港だった頃、成田線も京成線も成田スカイアクセス線もなかった昔。東京都心と新東京国際空港を結ぶ交通手段として1971年に成田新幹線が計画され、1974年に着工。1976年の開業を目指して工事が始まった。

 

計画ルートは東京駅-千葉ニュータウン中央駅-成田空港駅と約65km。このルートは東京駅から越中島・葛西・原木・鎌ヶ谷・千葉ニュータウン・印旛沼付近・成田市土屋を経由するというものだ。

 

 

東京駅は新宿方面の延伸を想定して、東京駅と有楽町駅の中間あたりの地下に新幹線の施設を建設。しかし後に工事が凍結することになるため一部の通路しか完成しなかった。そしてこの通路は後の京葉線連絡通路になる。あの長すぎる連絡通路である。プラットホームはJR東日本の手によって新たに建設された。

 

京葉線の一部区間は成田新幹線用の検討された用地を活用しているため、現在の京葉線「東京」〜「越中島」間は成田新幹線とほぼ同じルート辿っている。成田新幹線は京葉線のルーツにもなっているのだ。

 

 

千葉ニュータウン中央駅は設置する予定ではなかったが途中駅なしだと採算性に問題があるとして設置されることになった。そのため設置個所は現在の千葉ニュータウン中央駅と同じ位置である。

 

 

現在の千葉ニュータウン中央駅周辺は成田新幹線用の敷地が空き地を利用して太陽光発電所(ソーラーパネル)が10.5kmに渡り設置されている。この敷地は北総鉄道・京成電鉄の千葉ニュータウン中央駅に隣接して成田新幹線の千葉ニュータウン中央駅が設置される予定だった。

 

 

空港第2ビル駅はまだ第2旅客ターミナル駅が完成していなかったため、後の完成を考慮して第2旅客ターミナルに駅が設置できるルートで建設されたのだった。

 

なおこのルートは京成電鉄が「新空港線」と位置づけ「京成成田」〜「成田空港」間の駅の設置を予定していたが、成田新幹線の計画が優先された。このため京成電鉄は成田空港駅を予定していた場所から離れた位置に設置した。しかし後に成田新幹線の計画が白紙になるとJR成田線・京成本線に施設が転用されることになるため成田空港駅は現在の位置に変わる。当初設置された成田空港駅は東成田駅になるのだった。

 

 

続く(成田湯川のページへ)

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