京成稲毛

けいせいいなげ

Keisei-Inage

海岸線の名残を思わせる駅

所在地

千葉県千葉市

1日平均乗車人員

京成電鉄(2021年)約3,290人

Train line

京成千葉線

上り
京成津田沼・
京成上野方面

下り
京成千葉・
ちはら台方面

上り
新京成線直通

普通

Walk

どんな駅?

「検見川」〜「京成稲毛」間は駅間が2.8kmと千葉線内では最長。かつて検見川寄りに片渡り線があり折り返しができたようだが現在は撤去されている。そのため現在の「京成津田沼」〜「千葉中央」間の途中駅全ては折り返し運転ができない。

 

JR稲毛駅まで徒歩約9分と比較的近い場所にあるため徒歩移動が可能。乗り換え駅には指定されていない。

 

駅周辺は住宅街。かつて駅近くを走る国道14号線付近は海岸線でありリゾート地だった経歴がある。

京成電鉄
 

路線

千葉線

京成津田沼起点
8.1km

 

 

駅構造 地上駅

 

ホーム 2面2線

 

開業日 1921年(大正10年)7月17日

 

Stamp

設置場所 改札外

稲毛浅間神社、稲毛あかり祭「夜灯」、稲毛海浜公園。稲毛浅間神社は当駅から徒歩約6分。古くから安産・子育ての神として崇敬を集める神社。因みにアニメの「俺ガイル」で主人公たちが初詣に訪れた神社が当社とされている。稲毛あかり祭とは毎年11月下旬に開催するお祭り。稲毛の街に地元の人が制作した約9000個の灯篭を灯すというもの。稲毛海浜公園は京葉線「稲毛海岸駅」から徒歩約20分。日本初の人工海浜「いなげの浜」や千葉市花の美術館などかある公園である。

Gallery

駅名標

縦型駅名標

ホーム。構内踏切でホーム間を移動。改札は検見川寄り

1番線上り(京成津田沼方面)ホームにあるトイレ

京成津田沼方面ホーム側の改札。当駅のメインとなる改札。駅員もこちらにいる

千葉中央方面ホーム側の改札。こちらは営業時間が6:30〜21:00と決まっている

駅前は交通量が多い踏切なので注意したい。稲毛浅間神社まで徒歩約6分、稲岸公園まで徒歩約8分、旧神谷伝兵衛稲毛別荘まで徒歩約8分

JR総武線稲毛駅とJR京葉線稲毛海岸駅への案内。稲毛駅は約650m(徒歩約9分)、稲毛海岸駅は南に約1.6km(徒歩約22分)

駅の看板

古いタイプの看板。千葉中央方面ホーム側の改札は臨時改札口扱いの模様

Spot

稲毛浅間神社

いなげせんげんじんじゃ

京成稲毛駅から約300m

JR稲毛駅から約900m


静岡県富士宮市の富士山本宮浅間大社の分霊を奉斎したことが始まりとされる神社。安産子育てのご利益があることで有名。創建当初は近くまで波が打ち寄せる海沿いにあり、現在国道にある一の鳥居は元々海上にあったと伝えられている。

山門

手水舎

国道14号に接する二の鳥居

稲毛浅間神社から国道14号線を挟んだ場所にある一の鳥居。この辺りは昔海が広がっていたとのこと。一の鳥居から二の鳥居までは横断歩道がなく交通量が多いため直接渡るのは危険

神社に隣接する稲毛公園

稲岸公園

いなぎしこうえん

京成稲毛駅から約550m

稲毛海岸駅から約650m

JR稲毛駅から約1km


団地の中にある公園。かつてこの地は干潟で、干潟を利用した日本初の民間飛行練習場があった。これを記念して南端には民間航空発祥之地記念碑が建っている。またその名残としてか公園は帯状の広場のような形状をしている。

広場

川崎製鉄千葉製鉄所において資材原料等の運搬に使用されていたNUS7。ディーゼル機関の発達に伴って蒸気機関車は使われなくなり、NUS7は千葉市に寄贈された

旧神谷伝兵衛稲毛別荘

きゅうかみやでんべえいなげべっそう

京成稲毛駅から約900m

JR稲毛駅から約1km


浅草の神谷バーや茨城の牛久シャトーの創設者である日本のワイン王「神谷伝兵衛」の別荘洋館。かつての稲毛は海水浴や潮干狩り客で賑わう保養地であり、この別荘の眼前には海が広がっていた。和館があったが現在は洋館のみが現存し、関東大震災以前の鉄筋コンクリート建築で価値が高いものとして国の登録有形文化財に登録されている。

吹き抜けのホール

シャンデリアの付け根の天井に葡萄のレリーフ。神谷伝兵衛は生涯に渡り葡萄酒造りに情熱を注いでいたため、当別荘にワイン王ならではの意匠が随所に取り入れられている

1階洋室。客人を迎えたメインの洋室で、当時の日本では憧れの暖炉がある

暖炉

幾何学的な模様の床

飾り枠の装飾

シャンデリア

2階は1階の洋室とは対照的に和室となっている

12畳の主和室と8畳の和室がある

窓際。当時はここから見える景色は一面の海だったという

葡萄の古木の床柱。神谷伝兵衛がフランスから取り寄せたものと言われている

欄間の葡萄の透かし彫り

欄間に巻きつく葡萄のつる

ハチとトンボの透かし彫り。神谷伝兵衛が作った蜂印香竄葡萄酒(はちじるしこうざんぶどうしゅ)、牛久葡萄酒のトレードマークがトンボだったことに因む

障子の漆喰面に施された蒔絵の下飾り

一枚の板からくり抜かれた木瓜窓(もっこうまど)

旧神谷伝兵衛稲毛別荘と同じ敷地内にある千葉市民ギャラリー・いなげ

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