所在地
千葉県我孫子市
1日平均乗車人員
JR東日本(2021年)約3,310人
我孫子市に位置する駅。湖北とは湖の北にある地域の事を指すが、ここにあるのは…。
当駅のホームには担ぎ台と呼ばれる台が設置されている。かつて多くいた野菜行商の女性達がこの台を利用し、数十キロの荷物を背負ったまま休憩をし電車を待っていた。7台の内3台はそのままに2台は我孫子市のイベント用、もう2台は埼玉県さいたま市の鉄道博物館に寄贈された。
成田線
(上り) |
(下り) |
野鳥と手賀沼の駅。手賀沼は柏市・我孫子市・白井市・印西市にまたがって位置する沼であり、道の駅やサイクリングロードなどが整備される行楽地となっている。距離や利便性を総合的に見て我孫子駅が最もアクセスに適す。その風光明媚な景色からディズニーランドの建設予定地だった経歴がある。
駅名標2
ホーム
かつて盛んだった東京への野菜行商を支えた「担ぎ台」。7台あったが我孫子市が2台を史料として受け取った
鉄道車両の写真
トイレ
改札の外
自動券売機
みどりの窓口
静かな北口
駅前のイルミネーション
もっとに便利に成田線
緩行案内板
駅の看板
JR東日本 | ||
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駅構造 | 地上駅・橋上駅 | |
ホーム |
1面2線 |
|
開業日 |
1901年(明治34年) 4月1日 |
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運営形態 | 直営駅・管理駅 | |
路線 | ||
成田線 | ||
キロ程 |
6.3km |
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東我孫子 |
新木 |
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年度別1日平均乗車人員 | ||
1990年 | 6,550 | |
1995年 | 6,190 | |
2000年 | 5,140 | |
2005年 | 4,620 | |
2010年 | 4,180 | |
2015年 | 4,090 | |
2019年 | 3,990 | |
2020年 | 3,130 | |
2021年 | 3,310 |
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「我孫子」〜「成田」間を結ぶ成田線我孫子支線は全10駅、32.9kmに渡る路線である。
沿線は我孫子市と印西市を中心としたベッドタウン。常磐線快速と直通運転を行っていて乗り換えなしで東京都心まで行けるようになっているが、本数の少なさがネックで日中は毎時2本しか運行されない。それ故に利便性が高いとは言えず、利用客が多い駅でも1日4000人程度。利用客は自家用車や路線バスで運行本数の上回る常磐線や北総線に流れていく傾向がある。
また、沿線に有名観光地があるわけでもない(成田山新勝寺を除く)。一応都心まで直結しているが本数の少なさが目立って何とも言えない微妙な路線になっている。
そんな地味な我孫子支線、実は上野東京ラインみたいな感じで愛称がついていたことがある。その名も「水空(すいくう)ライン」である。
これはとあるバラエティー番組の企画で、2001年の我孫子支線全通100周年を記念して我孫子支線に愛称をつけようというもので決まった。
愛称は市民から募集し最終候補として「成田四季彩線(なりたしきさいせん)」と「水空ライン」の2つに決まり、JR東日本関係者、当時の我孫子市長、沿線自治体の関係者、番組審査員による審議の結果「水空ライン」が選ばれた。
「水空ライン」の由来だが、沿線に手賀沼・利根川・印旛沼といった水域が多いこと、そして成田線が成田空港へのアクセス路線としての役割があるからだろう。(ただし我孫子支線は成田止まりで成田空港方面へ直通しない)
めでたく愛称は決まったが実際に使われることはないに等しく、沿線自治体当局で使われる程度だった。
これは駅における案内表記の更新に費用がかかるために使われなかったと思われる。特に利用客が多いわけでもない路線に費用と手間をかけてまで「水空ライン」と変えるメリットがあるのか?とJR東日本は判断したのだろう。
水空ラインはその活用範囲の狭さから周囲に認知されることはほとんどなく、結局成田線のまま変わることはなかった。現在その愛称を知るものは鉄道好きくらいしかいない・・・?
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