所在地
千葉県我孫子市
1日平均乗車人員
JR東日本(2006年)約730人
我孫子市に位置する無人駅。北側約1km地点の所に常磐線「天王台駅」があるため、利用客は本数の多いそちらに流れていくという傾向がみられる。こちらは日中毎時2本運行だが、あちらは5本運行と2倍以上も違う。
成田線我孫子支線は単線なため上下線の列車交換は駅で行う。中でも当駅は列車交換の頻度が多い。当駅は2面2線のホームだが片側には柵が設けられているため、1面1線のホームが2つ並んでいるようなものである。
成田線
(上り) |
(下り) |
約1km
ホームは2つあり上りと下りで分けられている
構内踏切。無理な横断は避けよう
駅の北側は住宅街で常磐線「天王台駅」に近い
駅の看板
水神山古墳
すいじんやまこふん
東我孫子駅から約1.5km
天王台駅から約1.5km
4世紀終わり頃に築造された全長約69mの前方後円古墳。我孫子市内で最大の古墳と考えられている。手賀沼を見下ろす標高20mほどの台地上に位置している。発掘調査によりガラス製の管玉・小玉や刀子などが発掘されており、千葉県指定史跡に指定されている。
詳しくは常磐線「天王台駅」のページで解説する。
JR東日本 | ||
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駅構造 | 地上駅 | |
ホーム |
2面2線 |
|
開業日 |
1950年(昭和25年) 10月12日 |
|
運営形態 | 無人駅 | |
路線 | ||
成田線 | ||
キロ程 |
3.4km |
|
我孫子 |
湖北 |
|
年度別1日平均乗車人員 | ||
1990年 | 590 | |
1995年 | 680 | |
2000年 | 720 | |
2005年 | 710 | |
2006年 | 730 |
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柏市・我孫子市・白井市・印西市にまたがる手賀沼、風光明媚な場所として湖畔には公園や道の駅等の施設が立地する行楽地だ。ウォーキングやサイクリング客も多い。
実はこの手賀沼、信じられないような話だがディズニーランドを開発するという構想があったのだ。その名も手賀沼ディズニーランド。
手賀沼湖畔はその水辺と豊かな自然環境から明治〜大正にかけて多くの文化人が居宅や別荘を構えていた。この理由から景観保護運動が展開され、1953年(昭和10年)には千葉県初となる県立公園に指定。このことから東京近郊の行楽地としての発展が期待されていた。
しばらく目立った動きはなかったが1959年、後楽園・上野動物園・船橋ヘルスセンターを合わせたような大型の遊園地を我孫子市の手賀沼湖畔に建設すると発表が出る。1960年には「ロサンゼルス郊外のディズニーランドの規模を参考として事業を進める」として手賀沼ディズニーランドを開発する「全日本観光開発株式会社」が発足した。
この時点で計画されていたディズニーランドは現在のものとは違い、単なる遊園地ではなく温泉やスポーツ施設を含む複合施設だったようだ。なおこの計画は我孫子市と柏市は乗り気だった。
用地は現在の我孫子市の手賀沼水面を約7万坪埋め立て、現在の柏市の山林を約10万坪切り開いて遊園地を整備する。1962年には手賀沼公園で遊園地の起工式を行い、1964年の完成を目指して計画が勧められたのだった。
順調に思える計画だったが全日本観光開発株式会社の経営悪化に伴い手賀沼を開発する資金はなくなっていた。さらに高度経済成長期による常磐線沿線と周辺自治体の宅地化、人口増加により手賀沼の水質が悪化してしまう。
水質悪化の原因は下水である。雨水と汚水をひとつの導管で処理する安上がりかつ手頃な合流式を採用していたが、雨が降ると処理能力を超えてしまい下水を未処理のまま流さざるを得なかった。これが原因で手賀沼は瞬く間に汚染され「日本一汚い湖沼」と呼ばれるまでに悪化してしまったのだった。
会社の経営悪化に加え、汚染された手賀沼にディズニーランドを建設するのはふさわしくないとしてこの計画はお蔵入りになった・・・・・。
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