所在地
東京都葛飾区
1日平均乗車人員
京成電鉄・北総鉄道(2018年)約95,600人
成田スカイアクセス線と京成本線の2ルートで成田空港を結ぶ
隣の青砥駅と並ぶ京成のジャンクション駅。快速特急まで全ての優等列車が停車する。京成本線、北総線(成田スカイアクセス線)、京成金町線の3路線が利用でき、高砂車検区や乗務員の詰所もある中枢的な駅。
地上は2面4線ホーム。1・2番線が上り、3・4番線が下り。主に当駅始発の上り列車は2番線、北総線・成田スカイアクセス線下りは3番線、京成本線下りは4番線を使う。日中の京成本線経由快速成田空港行きも3番線を使うが、同じ成田空港行きとして発車番線を統一したいものと思われる。
金町線だけ別改札で高架の1面1線ホームになっている。このホームは2010年7月5日に完成したものでダイヤ改正と共に使用開始し、同時に京成本線との直通運転を廃止した。かつての金町線ホームは地上にあり、京成本線や押上線と直通運転を行いラッシュ時は10分間隔で運行されていた。
京成本線
(上り) |
(下り) |
快速特急 | |
特急 | |
通勤特急 | |
快速 | |
普通 | 快速 |
アクセス特急 | 普通 |
北総線直通(ア特) | |
北総線直通(特急) | |
北総線直通(普通) | |
京成金町線
(下り) |
|
北総線・成田スカイアクセス線
(上り) |
(下り) |
京成線直通(ア特) | アクセス特急 |
京成線直通(特急) | 特急 |
京成線直通(普通) | |
普通 | |
京成本線・北総線・成田スカイアクセス線駅名標
京成金町線駅名標
「京成」がつく前の京成金町線駅名標
「けいせい」がつく前の縦型駅名標
京成本線・北総線・成田スカイアクセス線ホーム。京成金町線は別の改札の中にある
北総・成田・金町
3・4番線ホームにある「都そば」
都そばの「天ぷらそば」
京成金町線ホーム
2023年6月26日 曲金駅から高砂駅になり祝110周年
京成本線・北総線・成田スカイアクセス線改札の向かい側に京成金町線改札。スロープ状になっている
南口
高砂南町商友会マップ
駅の看板
京成電鉄・北総鉄道 | ||
---|---|---|
駅構造 | 高架駅・地上駅・橋上駅 | |
ホーム |
3面5線 |
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開業日 |
1912年(大正元年) |
|
運営形態 | 共同使用駅 | |
路線 | ||
京成本線 | ||
駅番号 | KS10 | |
キロ程 |
12.7km |
|
青砥 |
京成小岩 |
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京成金町線 | ||
駅番号 | KS10 | |
キロ程 |
0km |
|
柴又 |
||
京成成田空港線 |
||
駅番号 | KS10 | |
キロ程 |
0km |
|
東松戸 |
||
北総線 | ||
駅番号 | KS10 | |
キロ程 |
0km |
|
新柴又 |
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年度別1日平均乗車人員 | ||
1995年 | 64,500 | |
2000年 | 67,900 | |
2005年 | 68,400 | |
2010年 京成電鉄成田スカイアクセス線開業 | ||
2010年 | 81,400 | |
2015年 | 87,000 | |
2016年 | 89,600 | |
2017年 | 92,800 | |
2018年 | 95,600 |
※2022年6月現在の配線図です。
番線 | 路線 | 行き先 | 有効長 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 京成本線 | 京成上野・押上・ 都営浅草線・京急線方面 |
- | 日中は快速特急・特急・快速・羽田空港行 |
2 | 京成本線 | 京成上野・押上・ 都営浅草線・京急線方面方面 |
- | 当駅始発、普通京成上野行 |
3 | 京成本線 | 京成船橋・京成津田沼・ 成田空港方面 |
- |
日中は快速。 |
北総線・成田スカイアクセス線 | 東松戸・新鎌ヶ谷・ 印旛日本医大・成田空港方面 |
|||
4 | 京成本線 | 京成船橋・京成津田沼・ 成田空港方面 |
- |
快速特急・特急・普通。 |
北総線・成田スカイアクセス線 | 東松戸・新鎌ヶ谷・ 印旛日本医大・成田空港方面 |
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5 | 金町線 | 柴又・京成金町方面 | - | 1〜4番線とは別改札 |
北総線・成田スカイアクセス線
平日 2021年3月27日〜
夜に急行と特急が運行される。急行は平日夜下り限定。
土休日 2021年3月27日〜
土休日ダイヤだと急行と特急の運行はない。
京成金町線
土休日 2021年3月27日〜
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東京都葛飾区の「京成高砂駅」から千葉県印西市の「印旛日本医大駅」を結ぶ北総線。京成高砂駅からは都心部の上野や都営浅草線に直通し、乗り換えなしで行けるため利便性はよい路線だ。
しかしこの北総線、都心に直結しているのはいいのだがとにかく運賃が高すぎることで有名である。
初乗りは「京成高砂」〜「新柴又」間で210円、「印西牧の原」〜「印旛日本医大」間で310円。全駅を通して「京成高砂」〜「印旛日本医大」間を乗ると840円。同じく1か月の定期券を買うと35780円とべらぼうに高い。ちなみにこれはICカード乗車券ではなくきっぷの運賃である。ちなみに京成高砂駅から京成線に直通すると京成線の運賃が別途加算されるため、運賃はさらに高くなる。
他の路線とも比較してみよう。1km走った時の運賃はJRの東京電車特定区間で140円、北総線は200円。同じく運賃が高めのつくばエクスプレスは170円、東葉高速線は210円。
次に15km走った時の運賃。JRの東京電車特定区間は220円、北総線は650円、つくばエクスプレスは410円、東葉高速線は640円である。15km走っただけでこんなにも差が開いてしまうのだ。JRと比較すると430円もの差が出てしまう。
距離 |
JR |
北総線 |
つくば |
東葉 |
---|---|---|---|---|
1km | 140 | 210 | 170 | 210 |
5km | 160 | 310 | 250 | 300 |
10km | 180 | 520 | 330 | 520 |
15km | 220 | 650 | 420 | 640 |
※2021年11月現在
このように北総線が運賃が高いのは建設費の高騰と沿線の千葉ニュータウンが深く関係しているのだ。北総線は1979年に「北初富」〜「小室」間が開業。後に北初富駅は新京成線の駅になる。
1990年に「京成高砂」〜「新鎌ヶ谷」間が開業。この頃の日本はバブル景気真っ只中。地価が高騰し、建設費が680億円から約2倍の1380億円までに膨れ上がった。
そして白井市、印西市、船橋市にまたがる千葉ニュータウンが造成された。北総線も住人のため2000年には印旛日本医大駅まで延伸。千葉ニュータウンには34万人以上の人口が集まること想定していたがそれを大きく下回り、10万人すらに届かなかった。
建設費の高騰により莫大な借金を抱えてしまった北総鉄道。住人が少ないようでは利益が上がらない。どうすればいい?
それが運賃の値上げだ。北総線の運賃をできるだけ上げて収入を増やし、借金の返済にあてる手段に出た。
千葉ニュータウンの住人が少ないせいで北総線は高額に、しかしこれでは高額な北総線の沿線にある千葉ニュータウンの人気は低迷してしまうという悪循環に陥ってしまうこととなる。
印西市から運賃値下げを要求されたり、さらには住人が主体になって運行を開始した北総線より安い路線バスが登場したりした。このバスは千葉ニュータウン中央駅から新鎌ヶ谷駅まで300円。同区間を北総線で行くと500円である。こんな高い運賃なら利用者側からも不満の声が挙がるのは当然といったところか。
いずれにせよ借金を返済し終わらなければ一生この高い運賃のままだ。運賃が高いからと敬遠してしまうのも良くないかもしれない。北総線が開業してから40年以上たった今でも運賃は高いまま。いつかは借金の返済が終わり、運賃が安くなることを願いたい。
・・・・・と願い続けた結果2022年10月1日、ついに運賃が値下げされる時が本当にやってきた。
累積損失が解消されるのを機に沿線自治体や利用客の声、地域の活性化などを総合的に見て運賃を値下げするということだ。これにより初乗りが210円から190円になった。さらに中距離帯は最大100円の値下げとなった。
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