姉ケ崎

あねがさき

Anegasaki

神の姉弟が待ち合わせをしていたら、姉が先にやってきた

所在地

千葉県市原市

1日平均乗車人員

JR東日本(2021年)約8,050人

Train line

内房線

上り
千葉・東京方面

下り
木更津・館山方面

総武快速

京葉線

普通

どんな駅?

2面4線ホーム。特急さざなみ停車駅。1番線は下り(安房鴨川方面)、2番線は上下兼用、3・4番線は上り(千葉方面)。五井寄りに片渡り線があり、2番線は下り列車のみ当駅折り返しが可能。普通列車に限らず京葉線や総武快速線も折り返せる。4番線は木更津駅から回送されてきた普通列車が夜間留置され、翌朝の当駅始発普通千葉行きになる。

 

内房線千葉寄りの区間は都心のベッドタウンの性質が強く利用客も多め。その傾向から朝夕に千葉方面から姉ヶ崎行きが設定されているが中途半端と感じる人も少なくない。かつて総武線快速にも姉ヶ崎行きがあったらしい。

 

当駅は総武線快速停車駅ではなかったが、1978年3月1日より快速停車駅に昇格する。

 

駅のトイレというのは普通改札内にあるものだが、当駅は駅の構造上の問題なのか改札内になく改札の外にある。

 

地名である姉崎は神の姉弟がこの地で待ち合わせをし、姉が先にやってきたという神話が元になっている。

JR東日本
 

路線

内房線

蘇我起点
15.1km

 

 

駅構造 地上駅(橋上駅)

 

ホーム 2面4線

 

開業日 1912年(明治45年)3月28日

 

運営形態 業務委託駅

 

Track wiring

姉ケ崎

※2021年7月現在の配線図です。

Stamp

設置場所 改札窓口

いちじく、大根、姉ヶ崎川橋梁を渡る255系。いちじくと大根は市原市の特産品。姉崎いちじくというブランドがあり昭和4年頃、姉崎町(現市原市)が広島県からいちじくを導入し栽培を開始、このいちじく園が戦後の市原市のいちじく栽培の振興の基を成す。姉崎だいこんは寒く冷え込む姉崎地区の中で育ち、大根は自身が凍らないよう糖度を増す。そのため甘みのしっかりしただいこん。姉ヶ崎川橋梁は当駅と長浦駅の間の椎津川の橋。鉄道橋として国内初の構造形式の橋梁。

Gallery

駅名標

駅名標2

縦型駅名標。地名は「姉崎(あねさき)」。市原市の前身、姉崎町、さらに前身は姉ヶ崎村である。当駅開業は姉崎町の時代

ホーム。下り列車に限られるが2番線に入れば上り方面に折り返す事ができる。有効長も15両あるため総武線や京葉線も万が一の時には折り返せる。花火大会やロッキンといったイベントに伴う臨時列車の折り返しもある

1・2番線下りの案内。2番線は上下兼用だが定期列車の上り側の使用頻度が少ないためかここでは上りの表記がない。3番線は見つからなかった

改札。内房線の他の駅と比較して改札外コンコースが広いような気がする。みどりの窓口は2023年6月15日に営業終了した

変わった形のベンチ

バスのりば

この辺りでは珍しく、トイレが改札内になく改札外にある。改札内にいてトイレしたかったら電車のですればいい(京葉線はないけど)。壁面デザインは中学校との共同制作

トイレリニューアル前。2023年6月15日に市原市市制施行60周年記念事業の一環としてトイレ改修が行われた

市制施行60周年。市原市は2023年5月1日に市制施行60周年を迎えた。水引をモチーフとしたデザイン

東口側にあるステンドグラス。タイトル不明

西口ロータリー。京葉工業地域側の出入口。特に目立った場所はない

東口はそこそこ発展しており、西口と比較して商業施設多め。しかし西口同様目立った場所はない

東口にある姉崎門前市キャラクター「あねぼん」の銅造。姉崎の「あね」と妙経寺の梵鐘の「ぼん」で「あねぼん」。お腹をなでると願い事(特に恋愛)が成就するという。男の子で身長180cm

東口にある世界に誇る姉崎だいこんの像。市原市で作られているブランド野菜。ずみずしい食感と芯まで白いといわれる白さが特徴。下のプレートに姉崎だいこんに乗った萌えキャラデザインの女の子が描かれている

姉ケ崎駅の文字。駅名標やJR東日本公式サイトでは姉"ケ"崎だがこちらは姉"ヶ"崎。当駅に関わらずケとヶの表記は曖昧になりがち

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Column

房総中途半端三銃士

 

 

房総中途半端三銃士を連れてきたよ。

 

房総中途半端三銃士?

 

 

総武本線、四街道行き。
3駅で終点です。

 

 

内房線、姉ヶ崎行き。
せめて木更津まで行けって?

 

 

外房線、誉田行き。
鎌取駅利用客多すぎなので仕方ない。

 

 

房総各線の千葉駅寄りの区間は東京都心や千葉市に通勤通学する利用客が多いため、これらの区間列車が朝夜に設定されている。いずれも千葉始発、終点に着くと折り返しで千葉行きになるのが特徴である。

 

 

四街道行きは3駅で終点となる列車で房総各線の区間列車では最短。平日土休日共に夕方1本のみ設定され珍しい行き先となっている。途中駅の都賀駅と終点の四街道駅の利用客がかなり多いために設定されている。

 

 

姉ヶ崎行きは朝夕に設定される。姉ヶ崎駅は内房内でも東京のベッドタウン色が強めな市原市の南端に位置しているためか当駅は折り返しできる構造になっている。今はないが、総武快速線直通列車からも姉ヶ崎行きがあったようだ。

 

 

誉田行きも同様に朝夕に設定される。こちらは外房線だけでなく京葉線からの列車にも平日夕1本ある。これは誉田駅までの利用客が多いのではなく鎌取駅の利用客が多いために運行されている。

 

鎌取駅の1日の乗車客数は2021年現在約16800人と外房線内ではトップクラス。対して誉田駅は約5800人と半分以下、ではなぜ誉田駅まで運行されるのだろう。

 

それは鎌取駅が駅の構造上折り返しできないためである。そのため折り返しができる誉田駅まで運転されているのだ。因みに京葉線からの直通列車にも誉田行きがある。

 

以上が房総中途半端三銃士の面々である。いずれも微妙な所までしか行かないので、これらの行き先の駅の先のユーザーにとっては憎く感じてしまうだろう。設定本数が1〜2本程度になっているのが幸いか。

 

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