下総松崎
しもうさまんざき
Shimosa-Manzaki
「まんざき」はこの地特有の訛りと言われている
成田市に位置する難読駅。駅舎側1番線が成田方面ホーム、跨線橋を渡った先が2番線我孫子方面ホーム。なお成田線我孫子支線は成田駅が起点ではあるが、常磐快速線上野方面と直通運転を行うことから旅客上では我孫子方面が上り、成田方面が下りと案内されている。
「まつざき」ではなくなぜ「まんざき」という読み方なのかは明らかになっていない。「松崎(まつざき)」という地名は市原市や印西市などにも存在するが成田市のみ「まんざき」と読むことからこの地特有の訛りではないかと言われている。
駅周辺は成田駅からでは想像できないようなのどかな田んぼの風景が広がる。
路線
成田線
我孫子支線
我孫子起点
27.8km
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業日 1901年(明治34年)8月10日
運営形態 業務委託駅
駅名標。成田市松崎(まんざき)は当駅から少し東。この地特有の訛りで「まんざき」と読む説あり
駅名標2。駅舎に貼り付けられている。訪問当時は錆びも少なく状態が良い
縦型駅名標。下総も知らない人からすれば簡単に読めるものではない
名所案内。当駅は印旛沼、甚兵衛渡(じんへえわたし)、房総風土記の丘、竜角寺
行き先。成田・千葉・佐原方面。我孫子・上野・水戸方面
1番線は1本で行けない千葉・佐原が表記されている
2番線は1本で行けない水戸が表記されている
2面2線ホーム。列車行き違いの頻度は多い
夕暮れ。我孫子支線の中でもローカル色が強い当駅。黄昏のホーム
当駅駅舎の反対側は田園地帯。跨線橋からの景色はなかなかのもの
跨線橋からの夕暮れ
富士山が見えた
2番線ホームにある待合室
1番線ホームのトイレ
駅舎の中。簡易Suica改札機。小さな駅だが盲導鈴が鳴る。有人駅だったが3月12日より駅員が各駅を巡回する形になり、事実上無人化
ツバメの巣。監視カメラの横に巣を作るとはこのツバメ、賢い。駅員か地元の人か鳥害対策もバッチリ
静かな駅前。印旛沼まで徒歩約25分、坂田ヶ池総合公園まで徒歩約15分、房総のむらまで徒歩約35分
駅の看板
関東ふれあいの道。水鳥のみちと古墳をたずねるみち。ここ下総松崎駅は、田園地帯を通り、印旛沼の「甚兵衛渡し」に入る「水鳥のみち」の起点に位置します。
房総のむら
ぼうそうのむら
下総松崎駅から約2.5km
原始から現代までの衣・食・住・技の移り変わりを体験することができる参加体験型の博物館。年間約460種類の実演及び体験を行っている。千葉県内に残る佐原などの古い町並みを参考に、江戸時代から明治時代までの町並みを再現した「商家の町並み」はロケ地として有名な場所になっている。
商家は千葉県内に残る佐原の町並みなどを再現している
風情がある
美しい装飾
いくつかの商家は展示室になっており自由に見学できる
靴を脱いで2階に上がれる場所も
印半纏。商家や職人の家では、仕事着に家の印を染め抜いた半纏を着用していた
房総の和菓子。房総の特産品を材料にした落花煎餅、枇杷羊羹、成田山詣の土産として有名な羊羹、米の集積地である木下の煎餅など
どろめんこ。江戸時代、紙のメンコが普及する前に遊ばれていた子どものおもちゃと考えられている
クリアファイル
ぼうじろーの缶バッジ、ピンバッジ
江戸の花卉「菊」。江戸時代には菊の栽培が庶民に広がり、「菊合わせ」や「菊大会」といった品評会が盛んに行われていた
菊
商家の町並みでは昔の生活様式や技術を直接体験したり、見たりできる。こちらは鍛冶屋
上総国の名主クラスの農家を再現した「上総の農家」
上総の農家に上がる
房総のむらの「ぼうじろー」。房総のむらで作っている野菜についた虫を食べるのが仕事
江戸時代末期の佐倉藩中級武士の家を再現した武家屋敷
統制具足
風土記の丘資料館方面へ。少し森の中を歩く
竪穴式住居
2004年に房総のむらと統合された風土記の丘資料館。圏内の古墳から出土したものや、房総半島の歴史についての展示がある。房総のむら村から入館すれば無料で入れる
資料館内
龍角寺古墳群最大の古墳「浅間山古墳」で見つかった石室の模型。亡くなった人が安らかに眠るために作られ、石は茨城県の筑波山から運んできた
石室内
龍角寺の礎石。建造物の柱を受けて支える石で、古代の宮殿や城柵、寺院の瓦葺き建物に用いられた
岩屋古墳のジオラマ。墳丘一辺78m、高さ13.2mと墳丘が残る方墳としては全国一の規模
石枕。古墳時代中頃、下総地域を中心に石枕を亡くなった人に用いる特徴的な葬送儀礼が行われていた。石枕の周囲には石製の立花を立てるための小さな孔が空いている
縄文土器。様々な文様は世界的にも類を見ない複雑なものとして知られている
火葬暮。奈良・平安時代の日本では遺体を火葬にして遺骨を蔵骨器に納めて埋葬する風習が、天皇・皇族などの間に広まっていた
風土記の丘資料館の勾玉、鹿角製ペンダント、貝のアクセサリー。職員の手作り
安房国の一般的な名主の家を再現した「安房の農家」
漁師の家に見られた災厄除けの「蟹殻掛け」
下総国の一般的な名主の家を再現した「下総の農家」
コスプレの館では忍者や侍などになって房総のむらを回れる
房総のむらはたびたびロケ地として活用されている
房総のむらの管理棟・事務室である千葉県会議事堂
旧学習院初等科正堂。西洋建築のデザインを取り入れながら日本の伝統的木造建築技術で建てられている
旧学習院初等科正堂内は靴を脱いで上がることができる
旧学習院初等科正堂内
旧学習院初等科正堂付近のイチョウ
龍角寺古墳群第101号墳。この辺りは龍角寺古墳群があり114基の古墳が確認されている
龍角寺古墳群を歩く。古墳のある場所には看板が立っている
旧御子神家住宅。農家の住宅として典型的なもの
旧平野家住宅。江戸時代中期の農家としては規模が大きい
ドラムの里
ドラムのさと
下総松崎駅から約2.5km
房総のむらに隣接する自然豊かな栄町の観光拠点。「ドラム」とは栄町のキャラクターのことである。地元の新鮮な食材を使った料理を提供する「農家レストラン ゆめテラス」、テイクアウトの「ゆめキッチン」、地域でとれる新鮮な野菜や加工品などを販売する「龍の市場」がある。
里の名前である栄町のマスコットキャラクター「龍夢(ドラム)」
龍の市場
農家レストラン「ゆめテラス」。2023年11月19日訪問時、ゆめテラスは閉店していた
ゆめテラスの生ソフトクリーム
テイクアウト用の軽食を販売する「ゆめキッチン」。2023年11月19日訪問時、ゆめキッチンは閉店していた
ゆめキッチンのホットサンドとスープ
岩屋古墳
いわやこふん
下総松崎駅から約2.5km
房総のむらとドラムの里付近にある古墳。龍角寺105号墳とも言う。千葉県における最も広い面積の国史跡で、古墳時代終末期の方墳としては全国第1位の規模を誇る。高さは13.2m、一辺の長さは78m。古墳の回りは歩いて散策が可能。上に登れそうな形状だがお墓なので登れない。
西石室の出入口
関東大震災により天井が崩落したと言われる東石室
坂田ヶ池総合公園
さかたがいけそうごうこうえん
下総松崎駅から約1km
約5ヘクタールの坂田ヶ池を中心に広がる約17ヘクタールの公園。房総のむらの南側、成田市の北西の市街化調整区域に位置している。園内にはキャンプ場・全長78mのローラー滑り台・水棲植物園・釣りエリアなどがある。
坂田ヶ池沿い
浮橋
芝生広場
野鳥観察窓
カワウ
渓流の径
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