養老渓谷
ようろうけいこく
YORO-KEIKOKU
温泉や紅葉などを楽しめる行楽地「養老渓谷」
1面1線の棒線駅で有人駅。里山トロッコは当駅を始発・終着としている。紅葉の名所として知られる養老渓谷への利用客が多いため、棒線駅でありながら五井方面からの当駅折り返しがある。
当駅の駅舎は国の登録有形文化財に登録されている。
駅名にある養老渓谷とは当駅南部に広がる紅葉狩り、温泉を中心とした行楽地。紅葉シーズンになると養老渓谷へ向かう利用客で賑わい混雑する。駅前は多少開発されているが小湊鉄道の手によりあえて駅前の舗装を剥がし、草木を植える逆開発が行われている。
路線
小湊鉄道線
五井起点
34.9km
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業日 1928年(昭和3年)5月16日
運営形態 有人駅
※2021年7月現在の配線図です。
設置場所 | 改札外 |
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駅からハイキング。JR東日本が開催する参加費無料、予約不要のウォーキングイベントの事。各駅の受付でコースマップを受け取ったら個人で自由に散策を楽しむ。駅がスタートとゴール地点を兼ねており歩くコースの距離は10km前後。JRの企画だがJRの駅以外でも開かれる。
設置場所 | 改札外 |
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駅スタンプラリー 養老渓谷駅。ホームから見た養老渓谷駅の駅舎がリアルに描かれる。かつての養老渓谷駅は2面3線ホームで交換設備もあったが、島式ホームは廃止され現在は駅舎側の1面1線ホームとなっている。観光利用が多く1面1線でも当駅折り返しがある。
設置場所 | 改札外 |
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周遊指定地 養老渓谷。養老渓谷は大多喜町から市原市を流れる養老川によって形成された渓谷。県道81号線の養老渓谷温泉街を中心にハイキングコースの中瀬遊歩道や粟又の滝があり観光地となっている。紅葉の名所とされ秋には多くの人出があり、小湊鉄道も満員御礼。
駅名標
縦型駅名標
ホーム。1面1線だが当駅発着あり、里山トロッコ終着駅。正面に使用停止された1面2線島式ホームあり
葉桜。小湊鉄道線沿線の桜の時期は3月中旬〜4月中旬とされている
ねずみ年に設置されたらしい「キハチュー」の銅像
いちはらアート×ミックスの作品のひとつ。タイトルは「私の月はいつも旅行中 -7つの月を探す旅 最終駅-」
夜になると光り輝く。五井駅、上総村上駅、海士有木駅、上総三又駅にも同じアーティストの作品がある
味のある木の看板。五井方面のりばとしか書かれてないが、1つのホームで両方向の列車が発着する。また右の看板の上に小さく千葉とある
駅舎の中。観光地の養老渓谷最寄り駅であるため時期によってはかなりの乗降があり、有人駅
普通運賃表。まだ幕張豊砂駅がない頃。千葉駅まで1520円、舞浜駅まで1960円、成田空港駅まで2270円と同じ千葉県内とは思えないほど高額
いちはらアート×ミックスの作品のひとつ、タイトルは「鉄道上の集団記憶」。黒い壁についた落書きの傷が光る
駅前。駅南側は千葉県立養老渓谷奥清澄自然公園の区域。観音橋まで徒歩約30分、中瀬遊歩道まで徒歩約40分、粟又の滝まで徒歩約1時間35分
モミジの木に施された電飾。駅のイルミネーションは小湊鉄道線冬の風物詩である
冬季に行われる駅前イルミネーション
駅の看板
養老渓谷という観光地を抱える当駅のトイレは綺麗。多機能トイレもある
養老渓谷足湯。大人140円、小湊鉄道線もしくは養老渓谷駅駐車場利用者は無料。養老渓谷温泉から運んで来た茶褐色の黒湯を使用。足ふきタオルも100円で販売している模様
土休日に営業を行う駅横の売店。軽食を販売している
鮎の塩焼き
里山ジェラート。無香料で無着色、地元農家のフルーツを使用
山菜焼きそば
駅前にある「あさひや」。お食事とお土産
小湊鉄道が行う「逆開発」。養老渓谷を駅前に進出させたとのこと。駅前のアスファルトを剥がし、姿を現した土をならして木や花を植える。10年後、駅前は雑木が生い茂る森になる。散策道には使い古した鉄道の枕木を埋めた
国登録有形文化財 養老渓谷駅本屋。待合室部分全面の側に間口(建物の主要方向の幅)2間の切妻のポーチ(建物の屋根とは別の「ひさし」、建物の外壁から突き出している部分)が当初からついており、駅の入口を強調する洒落たデザインになっている
小湊鉄道カラーの自動販売機
養老渓谷温泉のおやど
房総ふれあいのみち 養老渓谷駅。観音橋を経由し粟又の滝に至る渓谷と滝のみち、上総大久保駅を経由し月崎駅に至る森と橋のみち、大福山展望台を経由し月崎駅に至る見晴らしのみち
駅の看板2。房総里山トロッコのりば。当駅は里山トロッコの始発・終着駅。上総中野駅まで乗り入れないのは無人駅なためか、有効長不足か
石神の菜の花畑
いしがみのなのはなばたけ
養老渓谷駅から約1km
養老渓谷駅近くの菜の花畑。小湊鉄道線の列車が広がる菜の花畑の中を走る人気の撮影スポット。地域の高齢化により休耕田となり荒れ果てていたが、それを見かねた地元の人が「田んぼにもすぐ戻せるように」とボランティアで菜の花を植え始めたのが始まりである。
いちはらアートミックスの一環で設置された作品「空への階段」
里山トロッコが菜の花畑を走る
2022年4月16日現在の石神の菜の花畑。今年はあまり咲かなかった模様
2024年3月24日現在の石神の菜の花畑。3面だけだが土壌改良を行った結果、たくさん咲いた
中瀬遊歩道
なかせゆうほどう
養老渓谷駅から約2.5km
養老温泉街の中、養老川に沿って設けられた1.2kmの散策コース。養老渓谷における紅葉の見どころの一つでもある。遊歩道は整備されているので歩きやすくなっているが、川沿いで滑りやすくぬかるんでいる箇所や飛び石地帯があるため動きやすい靴や服装で行った方がよい。
紅葉の見頃は11月下旬〜12月上旬
養老渓谷の入口である観音橋
養老川と紅葉
遊歩道
飛び石と紅葉
養老渓谷の景勝地「弘文洞跡(こうぶんどうあと)」。養老川の本流と支流の合流地点
弘文洞跡のモミジ
養老渓谷の一部箇所では紅葉のライトアップが行われる
養老渓谷温泉郷にある駐車場のライトアップ
観音橋のライトアップ
立國寺のライトアップ
隠れ湯の宿 川の家のライトアップ
中瀬遊歩道(素掘り二層式トンネル側)のライトアップ
中瀬遊歩道の出入口南側、隠れ湯の宿川の家付近にある全長110mの素掘り2階建ての向山トンネル。昔は上の出入口が使われていたが、道路の利便性向上のため新たに下にトンネルを掘った。その際前に使われていた出入口を埋めなかったのでこのような2階建てのトンネルになった
梅ヶ瀬渓谷
うめがせけいこく
養老渓谷駅から約4km
秋になるともみじが美しいハイキングコース。高さ30m〜50mの浸食崖が続く養老川の支流を歩く。道はほぼ自然のまま整備されていないため、動きやすい格好が推奨である。名前の由来は「日高誠実(ひだかのぶざね)」という幕末〜明治時代の漢学者がここに梅林を作ろうとしたから、とされる。
紅葉、2021年12月12日では見頃を過ぎ始めている
支流に沿って歩くため足場が悪く汚れたりする。動きやすい服装推奨
手掘りの穴が開いている
長い年月をかけて削られてできたのだろう
自然が織りなす芸術である
せせらぎの階段と言うらしい
梅ヶ瀬渓谷の最奥部「日高邸跡」
落葉したモミジ
大福山展望台
だいふくやまてんぼうだい
養老渓谷駅から約5km
市原市で最も高い山、標高292mの大福山の山頂にある展望台。大福山・梅ヶ瀬ハイキングコースの尾根ルート出入口付近に展望台に通じる道がある。鉄塔の上にのぼれば見渡す限りの野山を望むことができるスポットである。
展望台からの景色、どこまでも続く山
山の駅 養老渓谷 喜楽里
やまのえき ようろうけいこく きらり
養老渓谷駅から約4km
以前は養老渓谷観光センターのみの施設名だったが、2020年8月にリニューアルオープンして新たな施設名が加わった。養老渓谷エリアの中間点に位置する観光施設で直売所、レストランを備える。
鮎の塩焼き
敷地内にある遠見の滝
粟又の滝
あわまたのたき
養老渓谷駅から約7km
養老渓谷一の名所。養老川の上流に位置し、100mに渡る緩やかな岩肌に流れ落ちる滝。水しぶきを上げる幻想的な姿を間近で見ることができる。滝の下流から小沢又の滝付近までの全長2kmの遊歩道が整備されており、紅葉の時期には散策にもってこい。
いちぼう茶屋から見おろす粟又の滝
紅葉と粟又の滝
遊歩道
千代の滝
万代の滝
飛び石
あさひや(山菜そば)
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