里見
さとみ
SATOMI
2面2線ホームの有人駅。里山トロッコ停車駅。駅舎側1番線は下り(上総中野方面)ホーム、構内踏切を渡った先が上り(五井方面)ホーム。「上総牛久」〜「上総中野」間で唯一上下線の列車交換が可能な駅。「里見」〜「上総中野」間は全駅単線でスタフ閉塞区間となり、1列車しか侵入できないようになっている。
上総牛久以南の中心的な駅であり駅員が配置される。平日夜1本に限り五井方面からの里見行きがあり、里見駅に着いた列車は夜間留置され翌朝の里見始発五井行きになる。
当駅の駅舎は国の登録有形文化財に登録されている。
かつて当駅から1kmほど万田野方面に延びる砂利採取線があったが、トラック輸送の発達により使われなくなった。
2023年9月8日に房総半島を襲った台風により「里見」〜「上総中野」間で土砂の流入などが発生。9月8日〜16日まで「里見」〜「上総中野」間が運休となり、不通区間はバスによる代行輸送が実施された。
駅名標
縦型駅名標
ホーム。「上総牛久」〜「上総中野」間で唯一列車交換可能な2面2線。当駅から上総中野方面は全線単線で、行き違いの際は閉塞のためタブレット交換を行う
列車交換のようす
出口の看板
木彫りの像
木彫りの像2
駅舎の中。有人駅。全線単線の「里見」〜「上総中野」間の閉塞扱いを行っている
里山トロッコの写真
小湊鉄道グッズを販売している。ストラップ、靴下、シール、タオルハンカチなど
南総里見八犬伝を意識して設置されたであろう犬の銅像
喜動房(きどうぼう)倶楽部。野菜や物産品の販売を行う
駅前。県道81号「市原天津小湊線」。隣の高滝駅まで徒歩約30分、飯給駅まで徒歩約40分。日中は2時間ぐらい列車が来ないこともあるので歩くのも一興
トイレ
駅の看板
国登録有形文化財 里見駅本屋。大正14年の開業当時の駅舎の一つ。増改築は昭和7年頃に行われているが、待合室の出札口カウンターや手荷物扱い口カウンター、ベンチなどはそのまま
留置線
駅の桜ライトアップ、2024年4月13日
駅の桜ライトアップ2、2024年4月13日
小湊鉄道 | ||
---|---|---|
駅構造 | 地上駅 | |
ホーム |
2面2線 |
|
開業日 |
1925年(大正14年) 2月25日 |
|
運営形態 | 有人駅 | |
路線 | ||
小湊鉄道線 | ||
キロ程 |
25.7km |
|
高滝 |
飯給 |
|
年度別1日平均乗車人員 | ||
2007年 | 30 | |
2010年 | 20 | |
2015年 | 60 | |
2018年 | 60 | |
2019年 | 40 | |
2020年 | 30 | |
番線 | 路線 | 行き先 | 有効長 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 小湊鉄道線 | 上総中野方面 | - | |
2 | 小湊鉄道線 | 上総牛久・五井方面 | - |
※2021年7月現在の配線図です。
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里見駅南西の万田野(まんだの)地区、この辺りの山地には多量の山砂利が埋蔵されていて1925年に小湊鉄道線「五井」〜「里見」間が開業すると、その砂利の採掘権を得ていた小湊鉄道は万田野地区に約1kmの貨物線を敷いた。貨車に積み込んだ砂利を里見駅で機関車に連結し、五井駅まで運搬していたのだ。
この路線は里見砂利山線もしくは万田野線と呼ばれていたようだ。しかしトラック輸送の急速な発達により1963年に廃線になってしまい、その役割を終えることになる。
廃線跡には線路がもうない・・・なんてことはなく、小湊鉄道の一つの企画でなんと廃線跡に本物の線路が敷かれているのだ。実際に見てみよう。
コチラである。草に覆われているが線路がある。昔、ここを本当に列車が走っていたのだ。
60年程昔の廃線を整備して復活させるとは小湊鉄道も物好きというか、マニアックというか・・・廃線にした路線が皆の記憶から忘れることがないように、後世に伝わるように大切にしていきたいということなのだろう。
こちらの廃線跡の行き方だが、里見駅を出て北に進み平野踏切を越える。踏切を越えたら後は南西に向かって道なりに歩くだけである。里見駅から徒歩5分程で行ける距離だ。
廃線跡の近くには20km制限の標識があるのでこちら目印にするとよい。ここに再敷設された線路がある。
里見駅方面を眺める。線路は敷きなおされたものだが、昔懐かしさを感じさせる。
万田野方面を眺める。ここからさきは草木が生い茂っていて廃線跡を特定するのは難しい。
里見駅寄りに移動する。
里見駅方面を眺める。なんとなくだが、線路の跡が見えなくもない。
万田野方面を眺める。なんかこう、ビニールハウスの横のくぼんでいる感じが廃線跡だな・・・って感じがする。するよね?
と、このような感じで里見駅から徒歩5分もかからない場所で廃線探索を楽しむことができた。里見駅に降り立った際は是非。
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