延方
のぶかた
Nobukata
海の上を渡るかのような北浦橋梁
有効長6両の1面2線ホーム。隣の潮来駅と同様1・2番線は上下線の発着に対応し、非常時には当駅で折り返すことができる。上下線の行き違いが可能だが当駅で行き違いをする定期列車は設定されていない。
潮来市に位置する駅。潮来市は霞ケ浦や利根川といった水辺に囲まれた地形を持ち、米の栽培やウォータースポーツが盛んである。
当駅と鹿島神宮駅の間は霞ケ浦の一部である北浦を通る。その際に渡る北浦橋梁は全長1236mと長く鹿島線を代表する撮影地として有名。鹿島線は比較的新しく、昔より建設技術も進歩していたことから香取と鹿嶋を極力最短距離で結ぶためにこのような橋梁が誕生した。
路線
鹿島線
香取起点
10.4km
駅構造 高架駅
ホーム 1面1線
開業日 1970年(昭和45年)8月20日
運営形態 無人駅
駅名標
縦型駅名標
ホーム。1面2線。ホームにベンチがない。後に2番線は廃止され1面1線の棒線駅となる
ホームと地上を結ぶ階段は二つあるが、ひとつは封鎖されている
ホームから見る景色
ホームから見る景色2
地上とホームを結ぶ階段。無人駅で券売機なし。駅事務室の建物はそのまま
2020年からICカード乗車券に対応し、簡易Suica改札機が設置された
延方駅をご利用頂きありがとうございます
国道51号線に近い南口。道の駅いたこまで徒歩約25分
水郷潮来観光マップ。だいぶ古いもののようで所々文字がかすれている
北浦に近い北口。徒歩10分もあれば行けてしまう
カンの投げ捨て人の恥ひろう心は街の美化。イタコ町の一人一人はあきカンのポイすてをしていません
トイレ。古く清潔感がないが、ないよりマシ
待合室。高架橋の下にあり、冷暖房はない
駅の看板。空を飛ぶ水鳥をデザイン
道の駅いたこ
みちのえきいたこ
延方駅から約1.5km
県道101号、潮来インターチェンジ付近にある道の駅。新鮮市場・レストラン・グラウンドゴルフ場などを備える潮来市の情報発信拠点。館内に併設された「虹工房」では地元の食材を使って特製ジェラートやヨーグルトなどを製造している。
物産館のうるおい館
菓子工房の虹工房で製造されたヨーグルト。地元産の牛乳を使用
東国三社巡りサブレ、潮来にしくらの手焼せんべい
菰樽(こもだる)
虹工房のジェラート
レストラン「おふくろ亭」。カフェテリア方式のレストランで家庭的な料理が多い
イカリング、エビフライ、キャベツメンチ
いばらきガパオ。茨城県の観光目的となる新たな名物料理。当店のみならず県内の多くの飲食店で提供されている。レンコン、ピーマン、鶏肉、納豆など県産品をニンニクで炒め、アクセントとして茶葉のような芳醇な香り漂う潮来市特産のマコモのパウダーを使用
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鹿島線「延方」〜「鹿島神宮」間には北浦と呼ばれる霞ケ浦の一部を通る。この北浦に架かる北浦橋梁は全長1236mと長い。この長さは日本の鉄道橋として有数の長さを誇るという。
車窓から見えるのは広大な北浦、まるで海の上を走っているかのよう。ガタンゴトンと大きな音を立てながら北浦を駆ける様はまさしく鹿島線を象徴するともいえよう。
その景観から湖畔は鉄道写真撮影スポットとして有名。電車が広大な北浦を走る姿を撮影できる。ただ鹿島線は本数がかなり少ないローカル線なため綺麗に撮るには多少の練習が必要かもしれない。ちなみにここは貨物列車も走る。
しかし鹿島線はなぜこのような北浦を渡るルートをとったのだろうか。北浦は霞ケ浦の一部といえど36平方キロメートルもある。こんな広い湖の上に電車を走らせる理由とはなんなのか。
鹿島線の歴史は比較的浅く、鹿島線は1960年代から建設が始まる。昔に比べると建設技術も進歩しており、建設の制約が少なくなっていたため香取と鹿島をできるだけ最短距離で結ぼうと考えていた。その結果北浦上を通るルートがとられ、北浦橋梁が建設されたのだ。そして1970年には鹿島線が開業した。
もしも鹿島線が昭和初期や明治に建設されていたら北浦の幅が狭くなる箇所を選ぶルートになっていたかもしれない。
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