大多喜
おおたき
Otaki
房総の小江戸広がる、いすみ鉄道の本拠地
いすみ鉄道で唯一の有人駅。駅舎はいすみ鉄道の本社にもなっており、全ての車両は当駅を中心に運転される。いすみ鉄道線において当駅以外に夜間停泊する駅は設定されていない。2面2線ホームで駅舎側1番線が下り(上総中野方面)ホーム、構内踏切を渡った先2番線が上り(大原方面)ホーム。上下線とも当駅止まりの列車が一部ある。
土休日に運行される急行列車は「大多喜」〜「大原」間で急行運転を行う。この急行運転区間に限り通常の運賃に加え急行券300円が必要。なおいすみ鉄道の1日フリー乗車券を持っていると急行券不要で乗車できる。
命名権により「デンタルサポート」の名を持つ、デンタルサポートとは千葉県千葉市の幕張新都心に本社を構える、訪問歯科診療サービスを提供する会社の事である。
2023年9月8日に房総半島を襲った台風により「大多喜」〜「上総中野」間で土砂の流入などが発生。「西畑」〜「上総中野」間はレールと枕木が浮くほどの深刻な被害を受けた。9月13日に「大原」〜「大多喜」間が復旧、12月25日には全線が復旧し運転を再開した。
ムーミン一家。いすみ鉄道は2009年から里山が広がる沿線風景とマッチするムーミンキャラクター採用し、列車にもラッピングを行っていた。しかし経営環境が厳しく著作権利用の許諾更新を4月で取り止めるとして2019年3月31日にムーミン列車の運行を終了した。
関東の駅百選認定。選定理由は「城をイメージした駅舎でガス採掘発祥の地の記念ガス灯のある駅」。城とは当駅最寄りの観光地である大多喜城の事。大多喜町の地下には南関東ガス田があることから1891年に日本初のガス井が掘削され、古くから天然ガスの開発が行われてきた。
関東の駅百選。スタンプの状態が悪い。
駅名標。ネーミングライツの「デンタルサポート」入り
駅名標2。千葉県夷隅郡大多喜町大多喜264と詳細な所在地がある
駅名標3
縦型駅名標
縦型駅名標2
ホーム。車庫を持ついすみ鉄道の拠点。当駅発着がある
大原方面のりば
本多忠勝公 十万石 大多喜城
いすみ200形の撮影パネル。大多喜駅来訪記念
大多喜城の初代城主「本多忠勝(ほんだただかつ)」の像。発泡スチロール製でテレビ東京系番組の企画により製作された
俳優の「篠山輝信(しのやまあきのぶ)」さんが座ったとされるアッキーベンチ。いすみ鉄道の1日社員として車両の清掃や募金活動などを行った模様
お笑いコンビ「ぺこぱ」の顔出しパネル。ひかりTV・dTVチャンネル「特命ぺこぱ」〜ぺこぱ貸します〜で「いすみ鉄道の魅力を広めてほしい」という特命を受け、「ぺこぱのローカル鉄道寄り道旅2 いすみ・小湊鉄道で房総横断」が2022年にテレビ東京で放送された
ハートを描く竹
車庫を眺める
駅舎の中。券売機あり。いすみ鉄道本社併設の有人駅に見えるが、窓口対応を行う社員は駅員ではないため無人駅扱い。2019年1月31日まで土産物屋があったが閉店した。
キハ52 10周年ヘッドマーク。2021年11月7日までキハ52に取り付けて運転されていた
乗り場案内
駅前。大多喜町の中心市街地。駅前に大多喜町ガス記念館、土産物を販売する大多喜町観光本陣があり、大手通りの坂を下った先にセブンイレブン。大多喜城まで徒歩約17分、城見ヶ丘駅まで徒歩約22分
駅舎併設のいすみ鉄道本社
駅舎の横にトイレ。房総の小江戸らしい外観。駅舎の外から利用可能
駅の看板
房総の小江戸 大多喜絵図。大多喜城、夷隅神社、渡辺家住宅、釜屋、商い資料館
房総中央鉄道館
ぼうそうちゅうおうてつどうかん
大多喜駅から約150m
鉄道模型や昭和初期から運行した国鉄木原線や外房線などの駅名標といった鉄道資料の展示、さらに鉄道の部品や模型の販売も行う民間の資料館。常設展示の資料は約1000点あり、鉄道模型の線路は距離1kmを超えるスケール。
鉄道模型ジオラマ
豊富な鉄道資料の数々
大多喜城
おおたきじょう
大多喜駅から約650m
上総大多喜藩初代藩主「本多忠勝」の城。かつて戦国〜江戸時代にかけて存在していた城で、初めは小田喜城(おだきじょう)と呼ばれていた。現在の大多喜城は鉄筋コンクリート造りの再建されたものであり、中は資料館となっている。大多喜町桜の名所でもある。
桜なし
桜と大多喜城
桜と大多喜城2
2022年4月2日時点の桜。桜の見頃は3月下旬〜4月上旬
大多喜城から見る景色
研修館。2022年現在展示室になっている
刀剣
左から本多忠勝、徳川家康、武田信玄の鎧
初代大多喜城藩主「本多忠勝」。徳川四天王の一人として、家康が関東に移るに合わせ、大多喜藩10万石を与えられ初代藩主となる
粘土を低い温度で焼成した素焼きの杯「かわらけ」。戦国時代に城内や豪族の屋敷で行われた宴会などに用いられる。宴会が終わると短期間で廃棄されていた
五輪塔。宇宙を構成する地・水・火・風・空の5つの要素を下から方形・球形・三角形・半球形・宝珠形に仮託したもの
大多喜城の塀。板塀と土塀の2種類があるが板塀は火災や鉄砲に対して弱いため大半が土塀だった
大多喜城の下にあるのは大多喜高校。通り抜けできる
大多喜城築城の際につくられた「本丸附大井戸」。周囲約17m、深さ20mで日本で最も大きな井戸の一つに挙げられ、水が尽きることなく湧き出ることから「底知らずの井戸」とも呼ばれる
大多喜城の「薬師門」。現在の大多喜城唯一の現存物で千葉県有形指定文化財
いすみ鉄道 | ||
---|---|---|
駅構造 | 地上駅 | |
ホーム |
2面2線 |
|
開業日 |
1930年(昭和5年) 4月1日 |
|
運営形態 | 無人駅 | |
路線 | ||
いすみ鉄道線 | ||
キロ程 |
15.8km |
|
城見ヶ丘 |
小谷松 |
|
年度別1日平均乗車人員 | ||
1988年 JR木原線を引き継ぎいすみ鉄道線開業 | ||
2007年 | 430 | |
2010年 | 340 | |
2015年 | 250 | |
2018年 | 250 | |
2019年 | 230 | |
2020年 | 170 |
※2021年7月現在の配線図です。
番線 | 路線 | 行き先 | 有効長 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | いすみ鉄道線 | 上総中野方面 | - | |
2 | いすみ鉄道線 | 大原方面 | - |
いすみ鉄道線
土休日 2020年12月現在
土休日 2020年12月現在
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