西白井

にししろい

Nishi-Shiroi

かつての車庫の面影残す留置線

所在地

千葉県白井市

1日平均乗車人員

北総鉄道(2018年)約6,430人

Train line

北総線

上り
新鎌ヶ谷・東松戸・
京成上野・押上方面

下り
印旛日本医大・
成田空港方面

特急

普通

どんな駅?

北総鉄道

 

2022年3月25日より副駅名「梨も騎手も育つ街」を導入。当駅付近に国内唯一のJRA競馬学校があり「白井市で子ども達が名産の梨や騎手のようにたくましく育ってほしい」という意味が込められている。

 

駅周辺

 

千葉ニュータウン最西端の駅。当駅が開業した1979年と同時に駅周辺の街びらきが行われ、千葉ニュータウンで一番最初に入居が始まった。

北総鉄道
 

路線

北総線

京成高砂起点
15.8km

 

 

駅構造 地上駅(橋上駅)

 

ホーム 1面2線

 

開業日 1979年(昭和54年)3月9日

 

Tracks map

北総線

1番線を挟んで保線用の留置線を備える。印西牧の原駅に隣接する北総鉄道の印旛車両基地が2000年に共用開始されるまでは、当駅の留置線を車両基地として使用していた。西白井駅の手狭な敷地を用いた暫定車庫のため2線しかなく、車両を留め置くのが精一杯だったようだ。

 

出典「配線略図.net」https://www.haisenryakuzu.net/

Gallery

駅名標。この後副駅名の導入、ウマ娘の装飾が入るとは誰が予想しただろうか

副駅名導入駅名標。梨と競走馬の装飾がされている。隣の白井駅も同時期に装飾がなされた

駅名標、ウマ娘のサクラローレル。明るく前向きで、どんなことにもへこたれない不屈のポジティブウマ娘

駅名標、ウマ娘のサクラバクシンオー。猪突猛進な学級委員長。思い込んだら一直線に行動し、周りを助けたり迷惑をかけたりしながら気にせずバクシンする

駅名標、ウマ娘のサクラチヨノオー。素直で良い子で普通なウマ娘。 マルゼンスキーに憧れており、彼女に挑戦できる自分になるため、ひたむきに努力を重ねている

縦型駅名標。後に駅名の下にデフォルメされたウマ娘のシールで装飾される

縦型駅名標にウマ娘のキャラクターのシールが貼られた。小さくてかわいい

ウマ娘のヤマニンゼファー。自然に親しみ、風を愛するふんわりウマ娘だがひとたびレースとなると、疾風のごとき走りで周囲を圧倒する一面も持つ

ホーム。千葉ニュータウン地区に多い島式。隣の新鎌ヶ谷駅まで約3kmとこの辺りでは長めで、運賃も1駅なのに280円(2024年現在)と高額

ウマ娘×北総鉄道×白井市コラボ。白井市の当駅付近にはJRA競馬学校(日本中央競馬会競馬学校)が立地するため、馬と関わりの深い繋がりからコラボ。その一環として2024年10月17日より西白井駅がウマ娘で装飾された

2021年12月7日にオープンした待合室。白井駅も同時期にオープン。後にウマ娘コラボによる装飾がなされる

待合室内。千葉ニュータウンの地形をイメージした個性的なベンチがある。台風によって倒木し北総線の運行に支障をきたす可能性のある木を沿線地権者の協力の元伐採し、伐採した木で内装を製作した

白井市マスコットキャラクター「なし坊」。梨の収穫量全国1位は千葉県、県内で収穫量トップクラスを誇るのが白井市なため、梨モチーフのキャラクター

なし坊ファミリー。なし防から反時計回りにかおり、たか、さち、ゆたか、ちょうじゅうろう。それぞれ梨の品種名モチーフ

ウマ娘で装飾された待合室。たくさんのウマ娘たちが待合室を彩る。というか思った以上に貼られた

西白井保守基地に保存されていた北総線開業当時の車両「7000形」が2022年5月10日〜31日まで新鎌ヶ谷寄りに移動し、公開された

ライトアップも実施。2022年5月31日までの公開だったが、好評によりライトアップが12月25日まで延長。そして2023年2月20日にシートが掛けられ一般公開が終了した。しばしの眠りについた

JRA競馬学校インフォメーション。当駅から徒歩約20分の場所に日本中央競馬会競馬学校があるため

ウマ娘コラボによる装飾、ホームへの階段

ウマ娘コラボによる装飾、ホームへの階段2

競馬学校に関する展示コーナー。競馬学校の生徒が騎乗訓練等で使用した馬装具が展示されている

北総開発鉄道7000形電車ラッピングの自動販売機

ウマ娘「サクラバクシンオー」「サクラチヨノオー」「サクラローレル」の等身大パネル

ウマ娘コラボによる垂れ幕。西白井駅もずいぶん賑やかになった

改札。利用客は白井市中心部の白井駅よりも多い

ウマ娘コラボによる装飾、駅窓口

展示コーナー改札外。騎乗用のブーツや鞍。白井市はJRA競馬学校があるだけでなく、江戸時代に幕府が設置した馬牧や、馬が逃げ出さないための野馬除土手などの馬に関する歴史的遺構がある

TVアニメ「群青のファンファーレ」の「風波 駿(かざなみ しゅん)」。騎手を目指す少年達の物語で、第1話に西白井駅が登場する

駅の出入口。堀割の中に駅舎があり、掘割の両側から駅に橋が伸びている構造

北口。商店街「西白井駅前サンロード」。周辺は千葉ニュータウン中央の西端

南口。駅周辺は千葉ニュータウンで一番最初に入居が始まった地域。南西方向に鎌ケ谷市との市境、また日本中央競馬会競馬学校まで徒歩約25分

西白井駅の文字。北総線は白井市唯一の鉄道路線なのだが、2駅ともほぼ普通電車しか止まらない

副駅名を導入した駅の看板

駅の看板、ウマ娘のニシノフラワー

駅の看板、ウマ娘のセイウンスカイ

 

←NEXT→

Column

ゲンコツ電車

 

西白井駅ホームに隣接する保線用基地。そこには北総線開業当時の車両が保存されている。

 

 

その名も7000形。1979年の北総線第1期線「北初富」〜「小室」間開業と同時に運行を開始。6両編成3本が導入された。

 

7000形はなんといっても運転席部分が特徴的である。中心部がくぼんでいる独特な形状をしており、横からみると拳のゲンコツ、ギリシャ文字のΣ(シグマ)のように見えるだろう。

 

この形状から7000形は「ゲンコツ電車」「Σカット」と呼ばれているのだ。なぜこんな形状なのか、もちろん意味があってこういう形をしている。

 

この形はフランスの鉄道で制作されたものを当車両に採用したもので運転席からの下を見やすくする、雪やごみの付着を防ぐ、運転台計器類などの映り込みを少なくするといった効果がある。つまり視界確保のためということだ。これは空港の管制塔の窓でも採用されているものらしい。

 

北総線開業当時は新京成線と直通運転を行っており、新京成線内での踏切事故予防に効果を発揮した。

 

このように視界確保しやすいというメリットがあったが、この車両が製造されて以降この形状が採用されることはなかった。

 

独特な形状故に高精度な折り曲げや溶接加工が要求されるために製造が難しかったのだ。そのため日本における最初で最後のゲンコツ電車である。

 

1979年に運行を開始してから30年後の2007年まで活躍し、全編成が運用を終え廃車された・・・と思っていた。

 

 

運用終了から15年後の2022年。北総鉄道は1編成の先頭車両だけ西白井駅に保存していたことを明らかにし、北総鉄道第1期区間開業50周年を記念して一般公開を行った。

 

7000形は西白井駅の保線基地にシートをかけられて保存されていた。長らく正体不明の謎の物体として見られていたが、15年ぶりにシートを外され正体が明らかになったのだった。

 

 

 

←NEXT→