所在地
千葉県木更津市
1日平均乗車人員
JR東日本(2021年)約1,460人
普通列車と京葉線直通列車が停車する。内房線で唯一総武線快速が止まらない駅となっているが、これは当駅のホーム有効長が10両分しかないため。最低でも11両の総武線快速が停車できずに通過する。快速停車駅にしてほしいと周辺住民からの要望があるが実現の時はやってくるのだろうか。
東京方面からの総武線快速の停車駅はもともと千葉・蘇我・八幡宿・五井・姉ケ崎・木更津・君津だったが沿線のベッドタウン化や自治体からの要望により年々停車駅が増え、最後に巌根駅だけ取り残されてしまった。
2015年3月14日のダイヤ改正より京葉線直通列車の停車を開始し、当駅から乗り換えなしで東京都心まで行けるようになった。京葉線車両は10両なので当駅のホーム有効長10両に対応し停車ができる。ただし京葉線が内房線に乗り入れるのは朝と夜だけで、日中は1本も来ない。
駅舎側1番線は上り(千葉方面)ホーム、跨線橋を渡った先が2番線下り(安房鴨川方面)ホーム。
内房線
(上り) |
(下り) |
京葉線通勤快速 | |
京葉線快速 | |
京葉線各駅停車 | |
普通 | |
駅名標2
ホーム
駅前ロータリー。駅の反対側に行くには跨線橋を渡る必要がある
みんなで内房線を利用し巌根駅を活性化させよう!巌根駅への快速停車早期実現を願う!
江川海岸
えがわかいがん
巌根駅から約4km
潮干狩り場であり、海に向かって伸びる海中電柱の景色が人気の撮影スポット。潮が満ちると電柱が海の中に浸かりウユニ塩湖のような景色が広がるとして話題となった。対岸の工場夜景も美しい。
人気の撮影スポットだったが電柱は老巧化により2019年9月に撤去されてしまった。だが工場夜景の美しさは失われていない。
JR東日本 | ||
---|---|---|
駅構造 | 地上駅 | |
ホーム |
2面2線 |
|
開業日 |
1941年(昭和16年) 11月20日 |
|
運営形態 | 業務委託駅 | |
路線 | ||
内房線 | ||
キロ程 |
27.5km |
|
袖ケ浦 |
木更津 |
|
年度別1日平均乗車人員 | ||
1990年 | 3,070 | |
1995年 | 3,080 | |
2000年 | 2,500 | |
2005年 | 2,190 | |
2010年 | 1,940 | |
2015年 | 1,820 | |
2019年 | 1,720 | |
2020年 | 1,380 | |
2021年 | 1,460 |
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内房線と直通運転を行う総武線快速。内房線の千葉寄りは東京のベッドタウンとしての性質が強いため、乗り換えなしで東京都心に行ける総武線快速は内房線ユーザーの大切な足だ。
しかしこの総武線快速、内房線内の通過駅は「巌根駅」の一駅しかない。一駅しか通過しないのは快速と言えるのか。もはや内房線内各駅停車だ。巌根駅は住民からの快速停車要望が強く、駅前には「巌根駅に快速を!」と書かれた看板があるぐらいだ。
なぜ巌根駅だけ通過となってしまったのか?それは様々な理由があるからだ。
以前は千葉、蘇我、八幡宿、五井、姉ケ崎、木更津、君津と停車駅が少なかったのだが沿線がベッドタウンとしての発展を続けた結果、自治体による快速停車の陳情により徐々に停車駅が増えていった。ホームは15両編成の総武線快速が停車するのに足りなかった(短かった)が、市町村が費用を負担することによりホームが15両分まで延伸工事された。
停車駅が増え続け、ついに巌根駅だけが残ってしまった。巌根駅は利用客が周辺の駅に比べて少ないだけでなく、主要な施設がない。ホームも有効長が10両分しかなく、15両の総武線快速が停車するのには延伸工事が必要である。
木更津市がホーム延伸のための費用は出したが、2011年に東日本大震災が発生したためJRは設備投資の計画を変更。復興が最優先と判断し、巌根駅ホーム延伸工事は後回しになってしまったのだ。
何かと不遇な巌根駅ではあるが、2015年3月14日のダイヤ改正からは申し訳程度に京葉線直通列車が当駅に停まるようになった。京葉線は10両編成なのでホームを延伸しなくとも巌根駅に停車できるのだ。しかし京葉線が内房線に乗り入れるのは朝と夜だけ…。これでもまだ不便なのは否めない。
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