東葉勝田台

とうようかつただい

Toyo-katsutadai

京成線に乗り換えられる、東葉高速線の終着駅

所在地

千葉県八千代市

1日平均乗車人員

東葉高速鉄道(2019年)約16,200人

Train line

東葉高速線

上り
西船橋・
大手町・中野方面

 

 

Connect station

どんな駅?

京成線に乗り換えできる東葉高速線の終着駅。東葉高速線は運賃が高いがその理由は、工事費3000億円の返済をするためその分を運賃に転換しているからである。工事時期がバブル真っ盛りだったので経費が膨れ上がってしまったようだ。

 

京成線との乗り換え駅だが連絡改札はない。また京成線に近い改札が1号車側のためどうしても1号車が混雑する。日中の東葉高速線は東西線から快速のみの乗り入れとなるため、毎時運行本数が4本と控えめである。東西線の各駅停車は全て西船橋で折り返す。

東葉高速鉄道
 

路線

東葉高速線

西船橋起点
16.2km

 

 

駅構造 地下駅

 

ホーム 1面2線

 

開業日 1996年(平成8年)4月27日

 

Track wiring

東葉勝田台

※2021年7月現在の配線図です。

Gallery

駅名標。京成線のりかえ、成田空港の空港コードのNRTの表記あり。勝田台駅から空港第2ビル駅まで35分ぐらい

縦型駅名標

縦型駅名標2

ホーム。勝田台駅に近い改札は1号車寄りなため、そちらが混みそう

中央改札。京成線「勝田台駅」が目の前。改札横の通路の先には北改札

勝田台駅へ。南口側に出るには勝田台駅を経由する。Aのつく出入口は全て京成電鉄管轄

東葉高速線の開通を記念して寄贈された時計。平成8年と書いてある

中央改札と北改札を結ぶ通路。北改札側は利用客が少ない事もあって、人通りは少なめ

東葉高速線2000系デザインの自動販売機

 

ホーム村上寄りにある北改札。利用客は少なめで自動改札機の数も少ない

T1出入口周辺。ここから出入りする人は少なそうだ。隣の村上駅まで1km

T2出入口周辺

T2出入口。みずほ銀行勝田台支店と併設。そのためみずほ銀行口とも呼ばれているらしい

T3出入口方面、土器が展示されている

チーバくんの形

T3出入口は駐輪場と直結している関係上、深夜だと閉鎖される

T3出入口前。出入口後ろに栄町公園。京成電鉄の勝田台駅から最も遠い出入口

T3出入口。栄町公園地下自転車駐輪場。ここに東葉勝田台駅の文字はない

東葉勝田台駅の文字

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Column

東葉高額鉄道

 

 

「西船橋」〜「東葉勝田台」間の約16kmを結ぶ東葉高速線は終日に渡って東京メトロ東西線と直通運転を行う第3セクター鉄道路線である。東京都心のベッドタウンとなる沿線から東西線に直通することによって利用客を乗り換えさせることなく東京都心まで運んでいる。東京メトロ東西線の延長区間のような路線である。

 

なかなか利便性は良いが、運賃が高いことで有名。同じ千葉県を走る北総線と肩を並べるほど高い。初乗りはなんと210円と北総線の一番安い区間と同じである。210円で一番安いのもどうかしているが。

 

東葉高速線を全線通して乗ると640円となる。16km走っただけなのにかなり高い。

 

他の路線とも比較してみよう。1km走った時の運賃はJRの東京電車特定区間で140円、北総線は200円。同じく運賃が高めのつくばエクスプレスは170円、東葉高速線は210円。

 

次に15km走った時の運賃。JRの東京電車特定区間は220円、北総線は650円、つくばエクスプレスは410円、東葉高速線は640円である。15km走っただけでこんなにも差が開いてしまうのだ。JRと比較すると420円もの差が出てしまう。

 

距離

JR

北総線

つくば
エクス
プレス

東葉
高速線

1km 140 210 170 210
5km 160 310 250 300
10km 180 520 330 520
15km 220 650 420 640

 

ちなみに西船橋駅から東西線に直通すると東西線の運賃が別途加算されるため、運賃はさらに高くなる。

 

なぜこんな高い運賃になっているのか、それは用地取得と建設の事故や遅れにより発生した財務超過が原因となっている。

 

東葉高速線はもともと営団地下鉄(現東京メトロ)の東西線の延伸区間、京成本線の混雑緩和のバイパスとして、営団勝田台線として建設される予定だった。しかし西船橋と勝田台では営団地下鉄の担当区域から大きく離れすぎている(東京から遠すぎる)として建設をしなかった。営団地下鉄はあくまでも東京都の地下鉄を充実させることが目的なため西船橋以東は東京から遠すぎるということだろう。

 

 

営団地下鉄が建設を取り止めた後も地元では建設を望む声があったため、結果的に第3セクター鉄道として建設することで実現させることになる。これによって1981年に東葉高速鉄道株式会社が設立した。設立後は運輸省に鉄道建設を申請し、1982年に免許を取得する。1993年の完成を目指して計画が始まったのだった。

 

1985年、用地買収のために多くの交渉を行ったが全員の承諾を得るのは難しく、9年を要した。1990年には手抜き工事によるトンネル陥没事故が発生し、バブルによる土地の価格高騰が相まって建設費は莫大な金額になった。

 

その結果、約3000億円の借金を抱えたまま1996年4月に東葉高速線は開業したのだった。当然だが借金は返済しなければならないため、東葉高速鉄道は借金返済のために運賃を高く設定した。

 

 

高いながらもやはり都心に直結していたため東葉高速線沿線は不動産開発が進行した。年々利用者は増え収入は上がり、経営は黒字になっている。しかし借金が重くのしかかっているため黒字経営なのに運賃を高くせざるをえない状況に陥っている。JRや他の私鉄とは違って収入源が鉄道しかないのも原因である。

 

1996年の開業時から借金を返済し続けてはいるがやはり3000億円というのは莫大だ。このまま返済を続けても終わるのは2061年度とも言われている。

 

40年後には初乗り170円ぐらいにはならないかな・・・。

 

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