月崎
つきざき
TSUKIZAKI
地球史上最後の地場の逆転地層「チバニアン」最寄り駅
1面1線の棒線駅。地球磁場逆転期の地層「チバニアン」の最寄り駅。チバニアンが発見されてからは里山トロッコの停車駅になるだけでなく、土休日のみの有人駅に昇格した。
駅前にあるヤマザキショップは小湊鉄道線の普通乗車券と月崎駅の入場券を販売する簡易委託を行っている。ただし往復割引乗車券・回数乗車券・定期券・JR線への連絡乗車券は取り扱わない。
当駅の駅舎とホームは国の登録有形文化財に登録されている。
2023年9月8日に房総半島を襲った台風により「里見」〜「上総中野」間で土砂の流入などが発生。「里見」〜「月崎」間が復旧すると9月16日からの下り列車は当駅で折り返し運転を行った。11月23日には仮復旧を終え、観光需要が見込まれる土休日のみ全線で運転を再開。平日の下り列車は月崎止まりとし、代行バスを運行した。
路線
小湊鉄道線
五井起点
29.8km
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業日 1926年(大正15年)9月1日
運営形態 有人駅
駅名標
縦型駅名標
ホーム。1面1線。正面に使われていない1面2線島式ホームがある。あちらは上総大久保側から入線する
桜と菜の花咲くホーム、2024年4月6日現在
あじさい咲くホーム
かかし
アルミ缶風車。アルミに光が反射するため、オブジェとしてだけでなく鳥よけの効果がある
ホーム上にある古めかしいトイレ。当駅はこれとは別に綺麗なトイレがある
駅舎の中。有人駅チバニアンへの観光客、トロッコ停車駅であるためそちらの利用客を考慮して土休日のみ有人駅
サインが飾られている。鉄道写真家中井精也さん、日本テレビアナウンサー藤田大介アナ、鉄道好き芸人鈴川絢子さん
マッコウクジラの化石
駅事務室の中を見る
祝 チバニアン決定。2018年に「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」の名称で国の天然記念物に指定された
あじさい。月崎駅と上総大久保駅の間はあじさいが綺麗
松ぼっくり。自然からの贈り物をカラフルにデコレーション
駅前。乗車券類の簡易委託発売を行っているヤマザキショップがある。チバニアンまで徒歩約33分
駅の看板
ログハウス風のトイレ
桜咲く駅前、2024年4月6日現在。里見駅、月崎駅、上総大久保駅と3駅連続で桜が綺麗
千葉県誕生150周年記念事業の一環として実施された「百年後芸術祭」の作品の一つ。題名は「タイトルなし」。1本の桜の若木の成長する範囲を切り欠いたトイレ
養老渓谷ハイキングコースと房総ふれあいのみち。いちはらクオードの森への道順、駅前の道路を左に進み、200m先のモニュメントを右折する
国登録有形文化財 月崎駅本屋及びプラットホーム・月崎駅旧下り線プラットホーム。駅舎は大正15年の第2期開業時の駅舎、笠石にコンクリートブロックを用いた延長76mのプラットホームとともに当初からの鉄道景観をよく伝えている。延長77mの旧下り線プラットホームは昭和42年に月崎駅を無人化し単線とするにあたり、使用停止
いちはらアート×ミックスの作品のひとつ「森ラジオステーション」。月崎駅の詰所小屋を利用している。小屋を山に見立てて約60種以上の山野草と苔で覆っている。不定期公開される中にはラジオがあり、近隣の森の中に設置されたマイクからライブでさまざまな動物の営みを聞くことができる
森ラジオステーションの看板。詰所小屋を利用しているだけあって駅名標モチーフ。森と人の時間をつなぐ場所
倒木のベンチ。森の中の倒木に座るようなイメージ。2014年の大雪で倒れたいちはらクオードの森の倒木を活用している。次第に傷むため数年ごとに交換を行っている
百年後芸術祭開催に伴い森ラジオステーション内部が有料で公開。300円
森ラジオステーション内部。森の音、すなわち生き物の鳴き声や水のせせらぎ、葉が揺れる音などがリアルタイムでスピーカーから聞こえてくる。時には小湊鉄道や車などの人の生活音も混じり、人と森が織りなす里山ならではの音を聞くことができる
森の記憶「飾棚」。作者が森で拾った生き物の骨や角、鳥の巣などが展示されており、出会ったものの痕跡から想像を膨らませるのも森での楽しみ方の一つ
受話器やヘッドホン
たくさん置かれたラジオ
ラジオのチューニングを合わせると森の時間とつながります
保線員の道具。この小屋は元々保線員の詰所だったため使いこまれた道具がいくつも眠っていた。列車の安全運行を支えた道具や場所は森ラジオステーションとして人を森へ導く場として役目を変えた
駅前のイルミネーション。小湊鉄道線の11・12月の恒例イベント。「上総牛久」〜「養老渓谷」間のレトロな駅舎や風景を活用している
駅名標とイルミネーション。近くの市原クオードの森も必見である。こことスケールが違いすぎる
桜咲く月崎駅。2022年4月9日現在
桜咲く月崎駅。2024年4月6日現在
駅横の菜の花と桜。2024年4月6日現在
チバニアン
月崎駅から約2.5km
国指定天然記念物「養老川流域田淵の地磁気逆転地層」。ラテン語で「千葉時代」という。市原市の養老川で発見された約77万年前の地球磁場逆転地層。地球の磁場が最後に逆転したことを証明する地層・・・・・というかなりマニアックな場所だ。訪問の際は長靴があったほうがいいかもしれない。また、雨などで川が増水すると見学できない。
出入口。日本(田淵)とイギリス(モンテルバノ・イオニカとヴァレ・デ・マンチェ)との両国旗が立つ
チバニアンビジターセンター。地層に行く前に立ち寄るとチバニアンの魅力が理解できる展示施設
ビジターセンターから地層へ
養老川へ下りるために急な坂を下る。帰りは上ることになる
地球の声を聴くベンチ。チェンーソーカービングでS極からN極への地磁気の逆転を表現する
夏場は人の血を吸うヤマビルが出没することがある、が発生源となる落ち葉が取り払われているので心配は少なそう
道中にある田淵不動滝。近づくことはできない
田淵不動滝を流れ落ちる水は、菩薩の素掘りのぞき穴を通って養老川に注ぐ
令和5年9月8日台風13号による養老川の最高水位。ここは養老川の上なのに、自分の身長より高い場所であった
養老川
養老川沿いにあるので足元や急な増水に注意したい。川が増水すると見学できない
階段の上に上ると地層を間近で見られる
養老川流域田淵の地磁気逆転地層
一番上の緑の杭が現在と同じ地場の地層、中間の黄色い杭が地場がふらふらしていた時代の地層、一番下の赤色の杭が地場が逆転していた時代の地層を示す
2022年5月21日に地層に設置された「ゴールデンスパイク」。GSSP(国際標準模式層断面及び地点)となったポイントにはモニュメント等が設置されることが慣例となっている模様
チバニアンビジターセンターのカプセルトイコーナーにあったゴールデンスパイクの缶バッジ
チバニアンビジターセンターで販売されていたチバニアンモチーフのお菓子。ゴールデンスパイクモチーフの黒糖ガレットなど
市原クオードの森
いちはらクオードのもり
月崎駅から約1km
散策コースを中心にキャンプ場が整備されている場所。元々の名は「市原市民の森」だったが平成27年1月にネーミングライツが決定、愛称が「市原クオードの森」になった。秋から冬にかけて開催されるイルミネーションは毎年恒例のものであり、約30万個の電飾で森の中を幻想的に彩る。
電飾で「いちはらクオードの森」
駐車場付近
案内所のイルミネーション
富士山
綺麗だ
幻想的な空間
トンネル
モニュメントのイルミネーション
モニュメント
こいのぼり
案内所
小吹池
ハイキングコース
つばきコース・健脚コースにある展望台
展望台でご飯を食べたら美味しそうだ
展望台から見る景色
浦白川のドンドン
うらしらかわのドンドン
月崎駅から約900m
「川廻し(かわまわし)」と呼ばれる工法で、川の流路を近道する目的で人工的に掘られたトンネル。千葉県上総地方においてよく見られるもの。「ドンドン」という名称は川が増水した時の水の音から名付けられた説などがある。近年は里山のパワースポットとして注目されているようだ。
100m先に出口があるらしいが・・・
トンネルから流れる川
このいかふぇ(自家製カレーセット・自家製はちみつレモンソーダ)
←NEXT→