柴又

しばまた

Shibamata

金町線唯一の中間駅は寅さんの聖地

所在地

東京都葛飾区

1日平均乗車人員

京成電鉄(2021年)約3,450人

Train line

京成金町線

上り
京成高砂方面

下り
京成金町方面

どんな駅?

テレビドラマおよび劇映画シリーズ「男はつらいよ」の舞台となった地域で、柴又帝釈天や寅さん記念館などが立地する葛飾区の観光名所として知られている。金町線はほぼ終日当駅で列車交換を行う。

 

京成高砂寄りは単線並列構造で1線が京成高砂駅の高架ホーム、1線が高砂検車区に通じる。京成金町側は完全な単線。高砂検車区から先は京成本線に繋がっていて青砥方面と直通運転が可能であり、2022年1月1日の終夜運転で「京成金町」〜「押上」間の臨時列車が運行された。

京成電鉄
 

路線

金町線

京成高砂起点
1km

 

 

駅構造 地上駅

 

ホーム 2面2線

 

開業日 1899年(明治32年)12月17日

 

Track wiring

柴又

※2021年7月現在の配線図です。

Stamp

設置場所 改札外

駅舎とフーテンの寅像。柴又は映画「男はつらいよ」の舞台ということで駅前には「フーテンの寅像」と「見送るさくら像」がある。フーテン(瘋癲)とは放浪生活をする人という意味。木枯らしが吹く中、失恋したフーテンの寅が柴又駅から旅立とうとする際にさくらが見送る。

Gallery

駅名標。柴又駅特別装飾「寅さんのいる柴又」。映画「男はつらいよ」公開50周年記念して2020年12月より装飾。楽しげな寅さん、見守る妹さくらのシルエット。ベージュの市松模様は近づくと寅さんの格子柄が見える

リニューアル前の駅名標

古いタイプの駅名標

縦型駅名標。寅さんのシルエット

リニューアル前の縦型駅名標

ホーム。改札は京成高砂方面ホームの金町寄り。互いのホームは構内踏切で連絡。金町線は当駅で列車交換する

「男はつらいよ」のパネル。「おい、しっかりしろ。これからいいこといっぱい待ってるよ、な。」ホームの計11本の柱(京成金町方面5本、京成高砂方面6本)を使って寅さんの名セリフや名シーンなどを紹介する

ホーム上のトイレ。京成高砂方面ホームにある

寅さん路線図。シリーズ50作品を路線図のように並べ、一筆書きで寅さんを描く。50作という膨大な情報をわかりやすく伝えるため路線図のデザイン手法を用いました。路線図を用いた理由の一つとして、寅さんがいつも鉄道で旅していた事

京成金町方面ホームにある臨時の有人改札は、初詣や花火大会などの多客時に使用されることがある

柴又駅周辺ご案内。京成の駅で少ないながらも確認できる看板。古録天(ころくてん)神社、信立寺(しんりゅうじ)、金町公園など

葛飾柴又寅さん記念館の情報。当駅から徒歩約7分

2022年12月22日より駅構内の装飾がリニューアルし、より寅さんの世界を感じられるものになった

1番線京成高砂方面ホーム

1番線京成高砂方面ホーム2

2番線京成金町方面ホーム

2番線京成金町方面ホーム2

2番線京成金町方面ホーム3

トイレ、改札口。トイレは男性が寅さんになっている(帽子をかぶっている)

改札口

改札

関東の駅百選認定駅。選定理由は「ご存知寅さんの『男はつらいよ』の雰囲気を考慮した瓦葺き風の駅舎」

葛飾柴又の文化的景観。重要な構成要素「柴又駅前広場」「柴又駅(駅舎及びプラットホーム)」。柴又の近代化を物語る玄関口

JR常磐線・千代田線ご利用のお客様は金町までお求めください

駅前。駅周辺はテレビドラマ・映画「男はつらいよ」の舞台となった地域。柴又帝釈天の参道でもある観光地。柴又帝釈天まで徒歩約4分、矢切の渡しまで徒歩約11分。駅前の商業施設は2021年6月に完成したが、重要文化的景観の景色を損ねるという声から規模を縮小したとのこと

柴又駅前商業施設完成前。駅舎から見て左側のは先行開業した

かつての駅前。現在、古い建物は老巧化により取り壊され、再開発の商業施設に入ることになる。商業施設開業後は解放感が失われたという声が挙がっている

商業施設開業前の広場から見る駅舎

「フーテンの寅像」と「見送るさくら像」。旅に出る寅さんが、妹のさくらの方を振り返ったシーンがモチーフ。1999年に地元商店会と観光客の募金により設置。さくらの像は2017年に、振り返る寅さんの視線の先に見送るさくらさんがいてほしい、という声により設置

柴又駅前で振り返る寅さん

駅の看板。ここだけ「柴又」の「又」が「叉」。因みに、柴又駅前店舗により参道から駅舎を見た際、駅の看板が店舗により遮られてしまうという懸念の声があったため看板を1.5m右にずらしたとか

移動した跡が残る

Spot

柴又帝釈天

しばまたたいしゃくてん

柴又駅から約250m


正式には「経栄山題経寺(きょうえいざん だいきょうじ)」。18世紀末に当寺の帝釈天が信仰を集めるようになり、「柴又帝釈天」として知られその名で呼ばれるようになった。多くの文芸作品に登場し、「男はつらいよ」の主人公寅さんゆかりの寺とされる。

多くの老舗が軒を連ねる柴又帝釈天参道

二天門

本堂

浄行菩薩(じょうぎょうぼさつ)

御神水

釈迦堂

南大門

葛飾柴又寅さん記念館

かつしかしばまた

とらさんきねんかん

柴又駅から約500m


映画「男はつらいよ」のロケで実際に使用されていたセットや小道具などを展示する記念館。数々の資料に触れることにより「男はつらいよ」の世界にくまなく触れることができる。

柴又帝釈天の参道を再現したジオラマ

実際に撮影に使用したセット「くるまや」

タコ社長の朝日印刷所

朝日印刷所内

昭和30年代の帝釈天参道の町並み

なつかしの駅舎

今は無き谷津遊園のポスター

京成金町線のルーツである帝釈人車鉄道の客車を再現したもの。人が車両を押して軌道を走行する

歴代のポスター

寅さん記念館併設の山田洋次ミュージアム。映画づくりに使用された機材の展示などを行う

山田洋次監督像。「男はつらいよ」の原案・脚本を担当した人物で寅さん記念館の名誉館長

矢切の渡し

やぎりのわたし

柴又駅から約800m


江戸時代初期に江戸川を跨ぐ移動手段として、徳川幕府が設けた利根川水系河川15ヶ所の渡し場のうちのひとつ。明治時代になると鉄道や橋が次々に建設され渡し舟は次第に廃れていった。現在はこの「矢切の渡し」を残すのみとなっている。東京都葛飾区の柴又駅(東京)側からは近いが、千葉県松戸市の矢切駅(松戸)側からは遠い。

京成金町線「柴又駅」から約800mの東京側

北総線「矢切駅」から約2kmの松戸側

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