所在地
福島県双葉郡富岡町
1日平均乗車人員
JR東日本(2018年)約230人
富岡町に位置する駅で、東日本大震災により発生した津波の影響で駅舎及び駅周辺の建物は流失してしまった。その後は駅舎が新しく建て替えられたり、ホテルや商業施設が建設されるなど徐々に復興の兆しを見せた。
2面3線ホーム。特急ひたち停車駅。現在の駅舎は2017年10月に供用開始したもの。また前の富岡駅があった場所から100m北に移動し津波対策が施された。ホームは全壊前同様2面3線が維持されたが、特急通過待ちや上下線の行き違いはなさそうだ。
常磐線
(上り) |
(下り) |
常磐線全線開通前の駅名標
消失した駅舎やホームは新しく建て直された
待合室
ホーム上のトイレ
新しい駅舎の中
常磐線全線開通前、Jヴィレッジ駅開業前の路線図
空間線量率を示す装置
駅舎に併設された「さくらステーションKINONE(きのね)」。売店と飲食店を兼ね備える
駅前のトイレの壁に富岡町のシンボルマークとサクラ
東京電力廃炉資料館
とうきょうでんりょくはいろしりょうかん
富岡駅から約1km
2011年の東日本大震災により発生した福島第一原子力発電所の事故内容、廃炉事業等について理解を深めてもらうために開館した東京電力の広報施設。入館料は無料。2022年現在コロナウイルスの影響で時間の定められた1時間程のツアー形式になっているので余裕を持って訪問した方が良い。
とみおかアーカイブ・ミュージアム
富岡駅から約2.5km
富岡町の成り立ち、東日本大震災により被災した富岡町の震災遺産を主に展示する。入館料は無料。津波により亡くなった2人の警察官が乗っていたパトカー、津波で全壊した富岡駅や建て替えを余儀なくされた夜ノ森駅かつての姿などを見ることができる。
震災前の富岡駅の写真
震災前の富岡駅模型。郡山市で避難生活を送っていた富岡町の町民が、ふるさとの風景を思い出してほしいという思いで制作した
割れた縦型の駅名標
津波で被災した富岡駅の改札
津波被害を受けた富岡駅前。津波は駅と駅前商店街の風景を大きく変えてしまった
震災当日の富岡駅入場券。神奈川県のビジネスマンが仕事で富岡町に来ていた時のもの。仙台行きの電車に乗っていた時に発災し、ビジネスマンは避難所を転々としながら数日かけて帰宅したという
旧夜ノ森駅の模型
旧夜ノ森駅の駅名標とベンチ。2019年に旧駅舎が解体され駅の品々をJRから譲り受けた
花と緑の駅コンクール内閣総理大臣賞盾。ツツジの花の季節には特急列車が徐行運転するなど、夜ノ森駅は花の駅として親しまれた
かつての夜ノ森駅時刻表
子ども用切符
止まった時計。電気で動いていたこの時計は14時47分で止まっており、これは富岡地区が地震直後に電源を喪失したことを意味する
津波に流されたパトカー。町民の非難にあたっていた2人の警察官が乗っていたもので、沿岸部の住民を助ける際に津波に巻き込まれたと見られる
防護服(タイベックスーツ)。放射性物質の付着を防ぐ目的で作られた。夏場は熱中症対策が重要とのこと
町民の協力で保存された地域資料を収蔵保存するエリア。約5万点の資料が収められている
JR東日本 | ||
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駅構造 | 地上駅 | |
ホーム |
2面3線 |
|
開業日 |
1898年(明治31年) |
|
運営形態 | 無人駅 | |
路線 | ||
常磐線 | ||
キロ程 |
247.8km |
|
竜田 |
夜ノ森 |
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年度別1日平均乗車人員 | ||
2000年 | 650 | |
2005年 | 560 | |
2010年 | 470 | |
2011年3月〜2017年10月 東日本大震災により「竜田」〜「富岡」間が休止 | ||
2017年 | 90 | |
2018年 | 230 | 2011年3月〜2020年3月 東日本大震災により「富岡」〜「浪江」間が休止 |
常磐線
土休日 2020年12月現在
土休日 2017年10月〜2020年3月
常磐線全線開通前のダイヤ。東日本大震災の影響で「富岡」〜「浪江」間が不通となっていた。
土休日 2020年12月現在
土休日 2017年10月〜2020年3月
常磐線全線開通前のダイヤ。東日本大震災の影響で「富岡」〜「浪江」間が不通となっていたため、バスによる代行輸送が行われていた。
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