所在地
福島県いわき市
1日平均乗車人員
JR東日本(2021年)約640人
難読駅として有名であり、勿来関を思わせる白壁造りの駅舎から東北の駅百選に選定されている。特急ひたち停車駅でありそれなりの本数が停車する。2番線の外側に複数の留置線らしきものがあり、現在は不要と判断されたのか本線と寸断され放置されたままになっている。
「勿来」とは「蝦夷(えみし)よ来る勿(なか)れ」という意味で設置された勿来関という関所が由来。「蝦夷」とは関東より北に住む人の事で、蝦夷は勿来関を越えてはいけなかった。簡単に言うと勿来は「来るな」という意味。
常磐線
(上り) |
(下り) |
八幡太郎のおもかげ残す関跡の駅。これは当駅から約2kmの場所にある勿来の関公園を指している。八幡太郎とは源義家の通称。後三年の役で戦いを終えここ勿来の関を通りかかった源義家は「吹く風を なこその関と 思へども 道もせに散る 山桜かな」と詠んでいる。
駅名標2
名所案内
「勿来の関跡」とは当駅周辺にある名所
待合室
改札
東北の駅百選選定駅
駅前に「源義家(みなもとのよしいえ)」の像。勿来関にちなんだもの
駅前の銅像
いわき市勿来観光めぐり
駅前のトイレ
草に覆われた線路
勿来の関公園
なこそのせきこうえん
勿来駅から約2km
桜の名所として親しまれる公園。ここには奈良時代、北方の人々「蝦夷(えみし)」の南下を防ぐため関所が設けられていたという。多くの歌人が勿来関の和歌を詠んでいることから文学上の関としても知られている。
源義家像。勿来関で義家が和歌を詠んだことに因む
詩歌の古道。詩碑がたくさんある
源義家の和歌。「ふくかぜをなこそのせきとおもへども みちもせにちるやまさくらかな」
吹風殿
勿来の関に関わる和歌を紹介する勿来関文学歴史館
展示室
をしめともとまりもあへす行く春を 名こその山の関もとめなん
よひよひにかよふこころもかひそなき なこその関のつらきへだては
なこそせになこその関は行きかふと 人もかとめす名のみなりけり
江戸時代の宿場を再現した「不思議タウンなこそ」。当時の旅事情について学ぶ
人を乗せて運ぶ町駕籠。これは比較的裕福な商家や中層の侍などが用いていたとされる
江戸時代の明かりは庶民の家では贅沢なこと。ロウソクは高級品でイワシやクジラなどからとれる油を使うこともあった
勿来擬人化キャラクター「勿来 櫻慈(なこそ おうじ)」。勿来は「来るな」という意味があるのでやんわり断る常套句、クールなイメージ
JR東日本 | ||
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駅構造 | 地上駅 | |
ホーム |
2面2線 |
|
開業日 |
1897年(明治30年) |
|
運営形態 | 業務委託駅 | |
路線 | ||
常磐線 | ||
キロ程 |
183.2km |
|
大津港 |
植田 |
|
年度別1日平均乗車人員 | ||
2000年 | 1,200 | |
2005年 | 1,020 | |
2010年 | 770 | |
2015年 | 900 | |
2019年 | 830 | |
2020年 | 630 | |
2021年 | 640 |
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