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峠
とうげ
Toge
シェルターに覆われた秘境駅
JR東日本
奥羽本線(福島起点)24.5km
開業日 1899年(明治32年)8月1日
駅名の由来は「板谷峠」。奥羽山脈を超えるため福島県と山形県の県境近くにある峠。日本屈指の豪雪地帯に加えて険しい地形が特徴。鉄道においては信越本線の碓氷峠区間が廃止されてからはJRの幹線で最も急勾配の38パーミル、連続33.3パーミル区間が存在する奥羽本線の難所である。
急勾配と豪雪による難所の板谷峠を越えるためスイッチバック用の駅として開業した駅。それらに必要なポイント等の設備を雪から守るためにシェルターで覆われている。奥羽本線に山形新幹線を直通させるために改軌工事と電化が行われるとスイッチバックは廃止され、ホームも本線上に移設され現在の形になったという。
奥羽本線最高地点となる標高622mに当駅はあり、当駅を境にそれぞれの方向が下り坂となる。高低差を克服するためのスイッチバックのための施設は使われなくなった現在でも遺構として残されており、経済産業省の近代化産業遺産に認定されている。
シェルターに覆われていて独特な駅構内の雰囲気に加え、駅前には片手で数えられるほどの建物だけしかない秘境駅としての側面も持つ。また当駅は山形新幹線の経路上にあり、多くの人を乗せた新幹線が颯爽と通過していく。
普通列車が停車すると駅前にある「峠の茶屋 力餅」によって峠の力餅という名物商品の立ち売りが行われる。奥羽本線「福島」〜「米沢」間が開業して間もない1901年から始まり、100年以上たった今も健在である。停車時間約30秒の中売り子の声が静寂な峠駅に響き渡る。
奥羽本線でICカード乗車券の使えない駅の一つ。乗降の際は注意。
駅周辺
駅周辺は山の中でわずかな建物しかない。当駅と隣の板谷駅の間には熊の出没が確認されており、この区間を歩いていくのは危険だとの注意書きがある。当駅周辺でJR東日本の作業員が作業中に熊に襲われたという事例がある。
駅名標。板谷駅は冬季期間中通過するわ、大沢駅は2024年12月以降全列車が通過するわ・・・
縦型駅名標。「峠」というシンプルな駅名
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ホームから板谷寄りを眺める。この先はトンネルだ
ホーム大沢寄りを眺める。駅の出入口はこっちだ
ホーム上にある待合室。電光掲示板に情報が流れている
待合室の中。窓に駅ノートが置かれている
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米沢・山形方面。奥羽本線下り普通列車はこの辺りだと全て米沢止まり
福島方面。福島駅からの下り普通列車は庭坂折り返しが設定されている
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8個入りで値段は2025年現在1000円。一人で食べるとなかなかのボリューム
奥羽本線下り(米沢)方面
構内踏切
踏切付近から眺めるホーム。車両基地の中にでもいるみたい
ホームから見える、壁に取り付けられた「峠駅」の看板
ここは、新幹線が通過する駅です。ご注意ください。
汲み取り式のトイレ。臭いがするが、こんな駅でもあるのは助かる
JR峠駅からのご案内。タクシー会社への連絡先。米沢駅まで車で50分
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先日、峠駅付近で作業中の社員が熊に襲われる事象が発生いたしました。また、猪にもご注意ください。
この周辺には、害獣が近寄らないための薬剤を散布しております。
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小さな旅モデルコース。滑川温泉コース、姥湯温泉コース、五色温泉コース
まずは左の出入口に行ってみよう
山奥の駅だが駅前はしっかり雪かきされている。後からハイキング客が山から降りてきて駅の中に入っていった
駅の出入口
駅の看板
再び駅の中へ
雪がなければこの外に出られるのか?
外から光が差し込んでいる
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ポイント切り替え設備の何か?
所々に残る何かが、昔の峠駅を思わせる
シェルターの出口までもう少し
通ってきた場所を振り返る。屋根の骨組みがなんかすごい
架線柱がそのまま残っている駅前。雪かきされた道の先には一体何が?
残された信号機。点灯部分に近づくぐらい雪が積もっている
民家が雪で見えなくなっている
駅前にある「峠の茶屋 力餅」。昔から峠駅で峠の力餅の立ち売りを行っている場所。食事処として営業するのは降雪期(11月中旬〜4月中旬)以外の時
峠の力餅 旅情ただようおいしさ。電車のお供に、露天風呂のお供に。ほんもの杵つき餅の決定版
「峠」〜「板谷」間は熊が出没するという危険地帯。この先行くのはやめておこう・・・
