沼久保
ぬまくぼ
Numakubo
沼久保の竹伐る頃を富士に雪
身延線閑散区間の駅。簡素な無人駅だが、ホームから富士山が綺麗に見える駅としてひそかに人気を集めている模様。とある紀行作家は西富士宮駅から沼久保駅の間の富士山は「車窓の富士でいちばんよい」と記すほどである。駅周辺に目立った場所がないことから秘境駅として扱われることもあるらしい。
路線
身延線
富士起点
16.9km
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業日 1929年(昭和4年)3月10日
運営形態 無人駅
設置場所 | WEBアプリ「TRAIN TRIP」で入手 |
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ぬま久保で降りる子連れ花の姥。身延線の閑散区間にあり秘境駅とも言える程ひなびた当駅だが、富士山の眺望が美しい場所として知られている。俳人の高浜虚子は山梨県身延町の下部温泉に行く途中、沼久保駅に降り立ちこの句を詠んだ。
駅名標
縦型駅名標
ホーム。閑散区間で本数が少ないので富士山の景色を思う存分楽しめる。特急ふじかわの通過には注意
ホームから見える富士山。日本を代表する景観である
ホーム正面の景色。駅周辺は山ばかり・・・
待合所
ホームから駅の外へ。構内踏切を渡る
2つ踏切があり、駅の出入口は右。左の踏切の先は鬱蒼とした山に繋がっている
踏切の前にある沼久保駅の句碑。昭和32年、俳人の高浜虚子(たかはまきよし)が身延線で下部へ向かう途中披露した句を、富士宮裸子会が句碑としたもの。市内の俳人で虚子の弟子、堤俳一佳(つつみはいいっか)の句碑もある
「とある停車場富士の裾野で竹の秋」「ぬま久保で降りる子連れ花の姥」高浜虚子。「沼久保の竹伐る頃を富士に雪」堤俳一佳
駅と道路の間にはJR東海の職員によって椿の木が植えられており、「沼久保椿寿園」と名付けられている
富士山を眺めながら歩きたくなる駅前。県道25号「富士宮芝川線」。町の外れにあるような駅で、近くには何も見当たらない
駅の出入口。看板も駅舎もないので、車だとそのまま通り過ぎてしまいそうだ