姨捨
おばすて
Obasute
後ろ向きで出入りする絶景駅
当駅は標高551mの山の中腹に位置しており、ホームから見渡す長野盆地(善光寺平)の景色が絶景として知られている。その景観は日本三大車窓の一つに選ばれ、水を張った棚田一つ一つに月が映りこむ国指定の名勝「田毎(たごと)の月」も見られる。
ホームが本線から外れた引き上げ線上にあり、全国的に見ても珍しい駅。当駅に停車する列車は進行方向とは逆向きに進むスイッチバックを駆使して駅に入線する。当駅を通過する特急しなのなどの列車はスイッチバックすることなく颯爽と本線を通過していく。
路線
篠ノ井線
篠ノ井起点
12.5km
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業日 1900年(明治33年)11月1日
運営形態 無人駅
JR篠ノ井線
スイッチバックを駆使してホームに入線する珍しい駅。その手順を松本方面の電車は赤、長野方面は青の矢印で示してみた。
出典「配線略図.net」https://www.haisenryakuzu.net/
設置場所 | 駅舎内 |
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備考 | スマートフォンアプリ「エキタグ」のNFCタグを読み取り取得 |
おばすてくつろぎの駅、棚田
設置場所 | WEBアプリ「TRAIN TRIP」で入手 |
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長野盆地
駅名標。スイッチバックで出入りする駅のため、緑の矢印が見たことのない形になっている
縦型駅名標。当駅には2種類存在しており、1種類は木製
縦型駅名標2
ホーム。松本方面側に絶景が広がっている
松本方面ホームに展望台が設けられている
突き出た展望台から見えるのは・・・
ホームから眺める長野盆地(善光寺平)の景色。まさに絶景
長野盆地は長野市を中心とした千曲川中流地域の平野
山にある階段状の小さい田んぼ、姨捨の棚田。国指定の名勝「田毎(たごと)の月」が見られる場所
いつまでも見ていられる景色。ベンチも長野盆地側に向いており、景色鑑賞用として設置されている
雪だらけのベンチ
駅名標と長野盆地
白く染まった山
駅舎側が1番線長野方面、跨線橋を渡った先が2番線松本方面ホーム。屋根も一部分だけある
ホームから本線側を眺める。画像一番左の単線が本線、右の2線が姨捨駅への線路
ホームから姨捨駅の線路末端部を眺める。列車は奥の方まではいかない
本線を走る列車。松本方面ホーム外側の線路は長野方面に通じている
スイッチバックで姨捨駅に入線した列車。車の車庫入れみたいな感じで駅に入る
本線を走る特急しなの。当駅に特急は停車しないのでスイッチバックでせずそのまま通過する
松本方面ホームにある待合室
長野方面ホーム後ろ
俳句投句箱と松尾芭蕉の句碑。碑には「おもかげや姨ひとりなく月の夜」
駅事務室を利用した「おばすてくつろぎの駅」。4〜11月の土日祝に地元ボランティアが温かくおもてなし
ホームから駅舎へ入る場所に絵が飾られている
駅舎の中。無人駅だがゴミ一つ落ちていない綺麗な駅
姨捨駅関連の音声ガイド、栞(しおり)の故郷千曲市。本に挟む「しおり」の語源は枝折りにあり、老人が貧しさゆえの口減らしの制度によって山に捨てられる運命にあってもなお、子の身を案じる姨捨伝説だという。わが子が帰り道、道に迷わないよう目印として枝を折っていた
テレビ朝日系列3時間スペシャル番組「鉄道ファンがガチ投稿!駅総選挙」において本当に行ってよかった日本の駅はどこですか?という質問を全国の鉄道ファン2000人にアンケートしたところ、姨捨駅が第5位に輝いた
駅前。周辺には姨捨の棚田、姨捨公園、千曲川展望公園など
「更級の月」という夜景バーラウンジ。四季島の停車駅に選ばれたのに合わせ設営したという。無論、そちらの乗車客専用
更級の月にある姨捨伝説の説明版。姨捨山と呼ばれる冠着山(かむりきやま)に伝わる伝説
千曲市ご案内。名月の里・棚田、田毎観音、さらしなの里古代体験パークなど
駅前のトイレ
駅の看板