野辺山

のべやま

Nobeyama

日本の普通鉄道で最高標高の駅

所在地

長野県南佐久郡南牧村

1日平均乗車人員

JR東日本(2022年)約110人

Train line

小海線

上り
小淵沢方面

下り
小海・中込方面

どんな駅?

JR東日本


小海線(小淵沢起点)23.4km


開業日 1935年(昭和10年)11月29日

 

当駅の位置する場所は標高1,345.67mとJRグループの駅及び日本の普通鉄道の駅としては日本一高い地点。また当駅と清里駅の間にはJRグループの最高標高地点(1,375m)がある。そこには石碑が建っていて名所として扱われているようだ。当駅から徒歩約30分。

 

2面2線ホーム。駅舎側1番線が下り(小諸方面)、2番線が上り(小淵沢方面)となっている。小淵沢方面は朝に1本当駅始発が設定され、下り列車は昼に1本だけ当駅折り返しがある。観光シーズンには「小淵沢」〜「野辺山」間を結ぶ臨時列車「八ヶ岳高原列車」が運行される。

 

小海線はICカード乗車券非対応路線だが、小淵沢駅(中央本線)・清里駅・野辺山駅は例外としてICカード乗車券と使うことが可能。Suicaは首都圏エリアに含まれる。

Stamp

設置場所 改札外

JR最高駅野辺山。昭和10年11月29日開業 標高1,345.67mと書かれている。その内容通り当駅はJRグループ及び日本の普通鉄道で最高標高の駅。普通鉄道以外を含めると立山トンネルトロリーバスの室堂駅(2,450m)、ロープウェイを含めると駒ヶ岳ロープウェイの千畳敷駅(2,611.5 m)となる。

設置場所 WEBアプリ「TRAIN TRIP」で入手

標高1375m、野辺山駅駅舎、国立天文台の45m電波望遠鏡、小海線の観光列車HIGH RAIL 1375。国立天文台野辺山は当駅から徒歩約30分。日本の電波天文学の聖地と呼ばれる場所。1982年に完成した45m電波望遠鏡は、銀河の中心に巨大ブラックホールが存在することを初めて確認した。

Gallery

駅名標。背景は八ヶ岳と星空。このデザインは2017年6月4日、小海線の観光列車「HIGH RAIL 1375」運転開始に向けて変更されたもの

縦型駅名標。野辺山というのは延(のぶ)と山が転じた呼び方。なだらかに延びた八ヶ岳を表した地名

JR線最高駅野辺山 標高一、三四五米六七(1,345.67m)。因みに世界最高標高の鉄道駅は中国チベット自治区の「タングラ駅」で、その標高は5,068.63m。やはり世界は広かった

ホーム。小淵沢方面から当駅折り返しがあり、観光シーズンは八ケ岳高原列車と称した臨時の普通列車が小淵沢駅から当駅まで運行されている

ホーム2。さすがは日本最高標高の鉄道駅といったところか、空が近い気がする

ホームと駅舎を結ぶ構内踏切。小淵沢方面は駅舎から構内踏切を渡った先

2番線の外側に留置線。使われていない、もしくは滅多に使わない

2番線ホームの待合室。かなり綺麗。内壁と構造材にLVL(木材加工製品)を採用し、その特性を活かし地組みしたもの

待合室の中。当駅は環境保全技術を駅に導入した「エコステ」。太陽光発電や集熱換気装置など自然エネルギーを活用した駅

HIGH RAIL 1375乗車口。読み方はハイレール イチサンナナゴ。JR東日本の「のってたのしい列車」の一つで基本的に金土日祝の運行。HIGHは標高の高い場所に駅を有する小海線、RAILは線路、1375は日本の普通鉄道最高地点の1375m。夜間に運転されるものは「HIGH RAIL 星空」になる

撮影パネル。HIGH RAIL 1375はキハ100系列をジョイフルトレインとして改造したもの

駅舎の中。当駅所在地の南牧村が業務を委託する有人駅。当駅はSuica首都圏エリアに編入されているが、当駅より先の小諸方面はICカード乗車券が使用不可

ようこそ小海線へ。日本一海から遠い駅(海瀬駅)があるぐらい海とは無縁な路線。なのに海がつくのは八ヶ岳の火山活動で崩れた土砂により千曲川がせき止められ、いくつかの湖ができて人々はこれを「海」と名付けた事。水が引いた後も地名がそのまま残ったと言われている

改札前の天井をフラッシュをたいて撮影すると星座が浮かびあがるとのこと(自身でお確かめください)

指定席券売機、チャージ機。チャージ機は千円札のみ対応の簡易的なタイプ。当駅の指定席券売機で小淵沢駅で特急あずさ、佐久平駅で新幹線の特急券を予め買うのに便利。しかし指定席券売機は2025年3月26日に撤去された模様

八ヶ岳高原線レールマップ。各駅の標高が書かれている。1位は1345.7mの野辺山駅、2位は1274.7mの清里駅、3位は1158.2mの甲斐大泉駅

駅舎の待合室

待合室の中

夜の野辺山駅に停車するHIGH RAIL 星空。当列車は野辺山駅に約40分の停車時間を設けて、星空案内人による星空観察会を開催する。野辺山は星空が綺麗に見える場所として知られ、日本三大星空の一つに選ばれている

塚本和也が愛した風景。鉄道研究家・フォトグラファーの人物。2018年に死去している

さわって のぞいて まわしてみよう

これは万華鏡だ。手のマークの部分に当てると手のひらと金属プレートの温度差で発電され、万華鏡内にあるLED電球が光る

おひさまの強さと電力量の1日の変化。当駅のホームの屋根上には太陽光パネルが設置されている

「エコステ」小海線野辺山駅。当駅は様々な環境保全技術を導入している。蓄熱シート材、集熱換気装置、太陽光発電etc・・・

昼の野辺山駅に停車するHIGH RAIL 1375。八ヶ岳をバックにどこまでも広がる空と高原

駅前。八ヶ岳が良く見える。8月に訪問したが風が涼しく、まさしく避暑地と呼べる場所。鉄道最高地点の碑まで徒歩約33分、国立天文台野辺山宇宙電波観測所まで徒歩約28分

ウサギのモニュメント

公衆トイレ

駅の看板

駅の看板2

駅の横にある喜峯ヶ丘公園。東日本鉄道最高駅野辺山の字がある

園内。駅前の空き地を公園として解放しているような場所で、さほど広くはない

野辺山観光案内所。レンタサイクル、立ち食いそば屋あり

信州みなみまきむら。南牧村農畜産物直売所、国立天文台野辺山宇宙電波観測所、南牧村農村文化情報交流館ベジタホール・ウィズなど

土産物店「ホワイトラビット」

八ヶ岳中信高原国定公園 国鉄最高地点野辺山駅