小幌

こぼろ

Koboro

日本一の秘境駅

所在地

北海道虻田郡豊浦町

1日平均乗車人員

JR北海道(-年) 不明

Train line

室蘭本線

上り
長万部方面

下り
東室蘭方面

どんな駅?

JR北海道


室蘭本線(長万部起点)17.5km


開業日 1943年(昭和18年)9月25日

 

礼文華山トンネルと新辺加牛トンネルの間に駅があり、周辺は山に囲まれ傾斜地の先は海とあまりにも外界から隔てられた場所にある。外へ通じる道はなく一般人がここへ来る方法は鉄道のみ。しかし唯一のアクセス手段でもある鉄道も停車本数が少なく訪問が難しい。来る者を拒むその立地と訪問難易度から日本一の秘境駅と呼ばれている。

 

当時の室蘭本線は単線で、列車交換を行うために信号場として設置されたのが始まり。この辺りは勾配が激しい事に加えトンネルが連続し、石炭を燃やす蒸気機関車をトンネル内で止めると酸欠や一酸化炭素中毒といった危険が伴うため、勾配が緩くトンネルの外である当地はうってつけだった。その後旅客駅化され現在に至る。旅客扱いを始めた当時は海岸沿いに民家、キャンプ場、海水浴場があったようだ。

 

駅周辺に民家は一件もないため利用客はほぼ観光客。海岸に釣りに来る人もいるとか。また保線作業員にとっては重要な駅らしい。

 

上記のような惨状のためJR北海道は2015年に当駅所在地の豊浦町に廃止の意向を示したが、豊浦町が小幌駅の維持や管理などの支援を行う方向で存続となっている。豊浦町は小幌駅を観光資源と位置付けている。

 

駅周辺

 

民家が一件もない山の中で外界へ通じる道はない。急斜面を下った先で海岸に出ることができ絶景。熊やヘビの出没地帯なため散策の際は気を付けよう。

 

当駅へのアクセス

 

普通列車のみの停車だが当駅を通過する普通列車もあるため、停車本数が上下合わせて1日10本にも満たない。しかも下り(東室蘭方面)は1日2本しか停車しない(2026年現在)。おまけに普通列車は「長万部」〜「東室蘭」間のみの運転。長万部駅と東室蘭駅には特急北斗が停車するため、そちらからの乗り換えも駆使したい。

Gallery

駅名標。小さなカレイが連れた場合はリリースするよう促す注意書き

駅名標2。当駅に乗り場の番号はない

縦型駅名標は東室蘭方面ホームに1枚だけある

トンネルと山に囲まれたホーム。本当に何もなさそう

噂には聞いていたが、凄そうなところだ

貨物列車や特急北斗が通過していく

東室蘭方面時刻表(2026年現在)。1日2本しか停車しない。降りたのは自分一人だけで、先に小幌駅にいた集団と警備員らしき人たちが東室蘭行きの列車に乗って駅を去っていった

長万部方面時刻表(2026年現在)。15時46分着の東室蘭行きで下車し、17時39分発の長万部行きで戻るプランを立てた

熊出没注意。今ここにいるのは自分一人だけ。心細いが勇気を出して探索

申し訳程度にスマホで鳴らす熊鈴アプリをダウンロード。本当に効果があるのかわからないが気持ちは少し楽になった

東室蘭方面ホームにある函館電気所機器室

ホーム間の移動は踏切。列車が接近すると遮断機は閉まるし、アナウンスも流れる

踏切を渡って長万部方面ホーム側へ。上下線から切り離された線路がある

先に道が続いているが、これは駅前と呼んでいいのだろうか?

函館保線所倉庫と詰所。入れない

どこにでもヒクマがいる、それが北海道。また当駅周辺はヘビやハチにも注意

ホームの下に川が流れ、辺りにせせらぎが響き渡っている

上下線の間に塞がれたトンネルがある。これは複線化により廃止された礼文華山トンネルだそう

駅ノートと周辺案内。せっかくだから覗いてみよう

箱をオープン。駅ノートは15冊目と、かなりの人が訪れていることがわかる

小幌駅と周辺を遊び倒すためのガイドブック。小幌駅に関する内容などが59ページも書かれている。しかもかなりの長文で。裏面を見るとこの本を持ち去る者に災いあれ「風邪ひけ!2〜3千円なくせ、2日連続で!ベッドに汁物こぼせ!とんこつとか!傷だらけのDVDレンタルしろ!そして延滞しろ!」と、思わず笑ってしまった

東方キャラの薄い本。さっと見てみたが内容は北海道観光に関するもので、同人誌らしく多少のお色気シーンがあった

バイオトイレと物置。おがくずに自生する微生物によって排泄物を分解する、水を使わないトイレ。ちゃんと開いているので用を足せる

駅の先に続く道へ進んでいく。この先には一体何が・・・

脇にある上り坂を進むと駅を見下ろせる高台に出られる

高台から小幌駅を見下ろした図

駅前の道を進むと道が二手に分かれる

案内板には文太郎浜(ぶんたろうはま)、岩屋観音(いわやかんのん)。まずは文太郎浜の方へ

文太郎浜に続く道はずっと下り坂。結構急なため足元には注意

5分進むとやがて景色が開ける

長旅の末、鬱蒼とした山を抜けた先に海の絶景が待っていた

小幌駅から徒歩約5分、文太郎浜。文太郎というアイヌ民族とその家族が漁を営み暮らしていたという。他にも何軒かあったとか

海の先に駒ヶ岳が見える。大噴火によって独特の鋭い山容が形成された渡島半島のシンボル。気象庁が24時間の常時観測対象としている活火山である

波は結構強い。綺麗だからと言って近づきすぎるのは危険

密漁禁止の看板

次は岩屋観音へ。こちらは上り坂の方へ進む

倒木を越えたりアップダウンの道がしばらく続く。文太郎浜よりかなり遠く小幌駅から徒歩約20分かかる。戻る時間も考慮しないと列車に乗り遅れてただ事では済まなくってしまう。もう時間がないので今回は途中で引き返した