所在地
千葉県鴨川市
1日平均乗車人員
JR東日本(2021年)約110人
国の特別天然記念物、摩訶不思議な「鯛の浦タイ生息地」
2面3線ホーム。特急わかしお停車駅であり、全ての特急わかしおが当駅に停車する。駅舎側1番線が下り(安房鴨川方面)、2番線が上り(千葉方面)、3番線が上下兼用。3番線は早朝の当駅始発普通安房鴨川行き、安房鴨川駅に着いた新宿わかしおの留置に使用。当駅始発普通安房鴨川行きは前夜に安房鴨川駅から回送されてくる。これら2本は安房鴨川駅の留置場所が限界で、場所がないため当駅の3番線を使用していると言われている。
当駅周辺は鯛の浦遊覧船、誕生寺といった日蓮ゆかりの地、ホテルや土産物屋が集約する観光地が形成されており、当駅はそれらのアクセス手段としての顔がある。
かつては内房と房総内陸部を結ぶ小湊鉄道が当駅まで延びる予定だったが1936年にお蔵入りとなった。なお小湊鉄道の社名は当駅からとられている。
SPOT・GOURMET
外房線
(上り) |
(下り) |
日蓮誕生の地・鯛の浦・内浦山県民の森。日蓮誕生の地とは安房小湊駅から約1.5kmの「誕生寺」、鯛の浦は誕生寺に隣接する、鯛の浦タイ生息地を周遊する「鯛の浦遊覧船」、内浦山県民の森は山奥にあるキャンプ場のこと。
日蓮誕生地・大鯛群れる鯛の浦の駅。日蓮誕生地の誕生寺の隣にある鯛の浦は日蓮誕生の際、海面に大小の鯛の群れが集まってきたという不思議な言い伝えがある。深海に住む鯛が近海に生息し、餌をまくと水面に現れるのは世界的に見てもここ鯛の浦しかないと言われている。
縦型駅名標
ホーム。島式ホームの3番線は安房鴨川駅の留置線の補完のような使われ方をしており、普通列車を夜間留置したり新宿わかしおを留置したりする
待合所
トイレ
駅舎の中。簡易Suica改札機、券売機のある有人駅。みどりの窓口があったようだが2017年12月12日に閉鎖した
誕生寺の天井画をモチーフにしたウォールアート。鴨川をアートで盛り上げるプロジェクト「KamogawArt Project」の一環として制作された
小湊鉄道線沿線案内図。実現しなかった「上総中野」〜「安房小湊」間が書かれている
駅前。坂を下った先に国道128号線、そして内浦湾が広がる。誕生寺、鯛の浦遊覧船まで約1.5km。セブンイレブンも坂の下にあり近い
駅前にある「鯛のまちふるさと公園」
鯛の浦最寄り駅ということでタイがあしらわれている
鯛せんべい
たいせんべい
鯛の浦名物
鯛の浦のタイが輝く日の出の水鏡に跳躍する姿をかたどった甘いお煎餅。歴史は深く大正時代から作られている。原材料に砂糖・小麦粉・鶏卵・けしの実を使用し、手では割りづらいほどの硬さが特徴。バターやチョコレートなど色々なフレーバーがある。鯛の浦に関わらず千葉県の土産物屋や道の駅でも販売している。
フレーバーはシナモン・バター・チョコレート・桜葉風味・抹茶みるく・プレーン
一口サイズの鯛せんべいぷち
鯛せんべいを販売する亀屋本店。安房小湊駅から徒歩約5分
石渡の鯛せんべい
内浦海水浴場
うちうらかいすいよくじょう
安房小湊駅から約200m
内浦湾の奥に位置し、約500mに渡って続く海水浴場。安房小湊駅から徒歩約1〜2分とアクセスは良好。波が比較的穏やかな為、家族連れに最適であり海水浴シーズンになると多くの海水浴客が訪れる。堤防で釣りをする人も多く見られる。
宇宙飛行士来町記念碑。1989年7月8、アメリカ・ロシア・ブルガリアの宇宙飛行士3人が天津小湊町(現鴨川市)にやって来た
鴨川ホテル三日月
鯛の浦遊覧船
たいのうらゆうらんせん
安房小湊駅から約1.5km
国の特別天然記念物である「鯛の浦タイ生息地」を遊覧船に乗って約25分ほどで回り、船員が餌をまくとマダイの群れが海面に群がる様が見られる。マダイは深い海に生息し群れを成すことは少ないが、ここ鯛の浦では水深が浅いにも関わらずマダイが群れを成して生息している。これは世界的に見ても珍しく科学的にも解明されていない。
鯛の浦遊覧船・展示館
妙の浦恵比寿尊
特別天然記念物鯛の浦タイ生息地。昭和天皇・皇后御覧
鯛の生息地で餌をまくとマダイの群れが海面に群がってくる。マダイの他クロダイやイスズミといった魚が混じる
展示館を見て回る。出航前の時間つぶしにちょうどいい
タイは一般的にマダイの事を指すが、体形がタイに似ている事からタイの名がつく魚が100種類以上いる
各界の著名な方々が多く訪れている。「どぶろっく」「ジャガー横田」「いとうまい子」「大場久美子」etc…
提灯
鯛みこし。天津小湊町(現鴨川市)は特別天然記念物「鯛の浦」を有することから「鯛のまち」と称し、ふるさと創成事業として町のシンボル鯛みこしを平成3年3月16日に完成させました
半纏(はんてん)
染色
平成20年1月観光記念キャンペーンでSLを「館山」〜「勝浦」間に走行させた事などの記念として、JR高崎運輸区の指導担当者から本場高崎のダルマが送られた
昭和初期の半纏
左が昭和初期の半纏、右が70年ぶりに復活した半纏
昭和29年から昭和32年まで使用された曳船
昭和33年から昭和51年まで使用された鉄鋼船
3階休憩室
3階休憩室からの眺め
誕生寺
たんじょうじ
安房小湊駅から約1.5km
鯛の浦遊覧船のちょうど向かい側に立地する寺院。日蓮宗の大本山であり、鎌倉時代の仏教の僧「日蓮」の誕生を記念して出身地の天津小湊に建立された。日蓮が誕生した際の言い伝えの一つとして、海面近くにマダイが群をなして現れたというものがある。これが鯛の浦の始まりとされる。
誕生堂
水仙
仁王門
鐘楼
日蓮聖人御幼像
宝物館。入館料を払って常設展示・特別展示室を見られる。中の撮影は不可
鯛塚。毎月6日に鯛の精霊の供養が行われている
太田堂。坂を上った高台にある
太田堂の彫刻。竜の裏面には魚が彫られており、寺社の彫物に魚がモチーフにされることはあまり例がないという
本殿
鯛の浦遊歩道
たいのうらゆうほどう
安房小湊駅から約2km
小湊漁港付近から妙の浦まで伸びる約610mの遊歩道。風光明媚な鴨川の海を眺めながらウォーキングを楽しむことができる。この辺り一帯の砂浜は「五色の砂」と呼ばれ、日蓮が誕生した際の言い伝えの一つとして砂浜が五色に輝いたというものがある。
遊歩道
遊歩道広場
昭和天皇・皇后両陛下行幸啓碑。「波の間に 姿を見せつつ 鯛のむれ ふなべにあつまり あまたよりくる」
小弁天島
大弁天島
大弁天島と小弁天島
曇り空
勝浦ダム
かつうらダム
安房小湊駅から約6km
勝浦市の古新田川(こんたがわ)に建設された灌漑用のアースダム。勝浦市のほぼ全域の水田に灌漑用水を供給する役割がある。堤高は29mあり、堤体の上は車が通れる幅の道路が整備されている。市民の憩いの場でもあるようだ。
導流部
堤体の上
堤体からの景色
堤体
JR東日本 | ||
---|---|---|
駅構造 | 地上駅 | |
ホーム |
2面3線 |
|
開業日 |
1929年(昭和4年) 4月15日 |
|
運営形態 | 業務委託駅 | |
路線 | ||
外房線 | ||
キロ程 |
84.3km |
|
行川 |
安房天津 |
|
年度別1日平均乗車人員 | ||
1990年 | 530 | |
1995年 | 450 | |
2000年 | 330 | |
2005年 | 300 | |
2010年 | 220 | |
2015年 | 210 | |
2019年 | 170 | |
2020年 | 110 | |
2021年 | 110 |
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