所在地
千葉県習志野市
1日平均乗車人員
JR東日本(2021年)約79,800人
徒歩約5分で新京成線「新津田沼駅」に行ける習志野市の中心市街地
習志野市の代表駅。日中の三鷹方面からの中央・総武線の半数は当駅で折り返す。北口は繁華街になっているが、駅近くに習志野市と船橋市の市境があるため商業施設のほとんどは船橋市に属している。またその市境は当駅のホームを貫いており、ホーム東船橋寄りに市境を示すポイントが刻まれていて津田沼駅のちょっとした見所になっている。
3面6線ホーム。1・2・3番線は快速線、4・5・6番線は緩行線。快速線は稲毛寄りに幕張車両センターの入出庫線、緩行線は東船橋寄りに留置線(習志野運輸区)を持つ。5番線は緩行線折り返し専用であり、東西線直通列車も全て5番線に発着する。快速線の当駅止まりは主に2番線に発着する。
2022年3月11日のダイヤ改正まで平日のみ運行されていた総武線通勤快速は当駅を通過していた。ダイヤ改正で通勤快速は快速に格下げされ、当駅を通過するのは特急のみとなった。
新京成線「新津田沼駅」まで約400m。乗り換え駅に指定されているが連絡通路がなければ屋根もないため乗り換え駅としては不便な部類。京成線「京成津田沼駅」は1km弱離れていて徒歩移動には適さない。
SPOT・GOURMET
総武線快速
(上り) |
(下り) |
中央・総武線
(西行) |
(東行) |
各駅停車 | |
東西線 | |
約400m
設置場所 | 改札窓口 |
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津田沼駅 1895年9月21日開業。背景にあるパイプオルガンは津田沼駅南口にあるモニュメントで習志野市が毎年全国コンクールで優秀な成績を収める、多数の音楽団体が活動する「音楽のまち」であること。アジサイは市の花、バラは京成線「谷津駅」にある「谷津バラ園」に因む。
総武線快速駅名標
総武線快速縦型駅名標
1・2番線ホーム東船橋寄りにある船橋市と習志野市の市境
3・4番線ホーム東船橋寄りにある船橋市と習志野市の市境
改札の外
津田沼駅公式キャラクターの「ヌマンティーノ」「ツヌリーナ」
北口は「津田沼パルコ」など多くの商業施設が並ぶ。新京成線「新津田沼駅」に近い
津田沼パルコは2023年2月28日をもって閉店した
待ち合わせの目印に良さそうなモニュメント
ようこそ津田沼へ
駅の看板
習志野ソーセージ
ならしのソーセージ
習志野市名物
第一次世界大戦中が繰り広げられていた頃、現在の習志野市には日本の捕虜となったドイツ兵が収容されていた「習志野捕虜収容所」があった。ドイツでソーセージ職人だったカール・ヤーン氏ら5人はそこに収容され、農商務省畜産試験場の飯田吉英(いいだよしふさ)技師の求めに応じてソーセージに製造法を伝承する。
これを機にソーセージ製造技術が日本国内に広がる。すなわち習志野市はソーセージ発祥の地となる。
地下食品売り場で習志野ソーセージを販売する「イトーヨーカドー津田沼店」。新京成線「新津田沼駅」と併設
「Lyon Miel」の習志野ソーセージドッグ
「Lyon Miel(リヨン ミエル)」。京成線「京成大久保駅」から約350m。習志野ソーセージドッグを販売しているが午後12時時点で売り切れていた
JR東日本 | ||
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駅構造 | 地上駅・橋上駅 | |
ホーム |
3面6線 |
|
開業日 |
1895年(明治28年) |
|
運営形態 | 直営駅 | |
路線 | ||
総武線快速 |
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駅番号 | JO26 | |
キロ程 |
26.7km |
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船橋 |
稲毛 |
|
中央・総武線 |
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駅番号 | JB33 | |
キロ程 |
26.7km |
|
東船橋 |
幕張本郷 |
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年度別1日平均乗車人員 | ||
1960年 | 19,200 | |
1969年 東西線乗り入れ開始 | ||
1970年 | 71,700 | |
1980年 | 109,000 | |
1987年 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる | ||
1990年 | 102,000 | |
2000年 | 105,000 | |
2010年 | 101,000 | |
2019年 | 103,000 | |
2020年 | 76,900 | |
2021年 | 79,800 |
※2021年7月現在の配線図です。
番線 | 路線 | 行き先 | 有効長 | 備考 |
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1 | 総武快速線 | 千葉・成田空港方面 | - | 一部2番線 |
2 | 総武快速線 | 船橋・東京・横浜方面 | - | 一部1番線 |
3 | 総武快速線 | 船橋・東京・横浜方面 | - | 一部1番線 |
4 | 中央・総武線 | 幕張本郷・千葉方面 | - | |
5 | 中央・総武線 | 西船橋・錦糸町・秋葉原方面 | - | 当駅始発。東西線始発 |
6 | 中央・総武線 | 西船橋・錦糸町・秋葉原方面 | - |
中央・総武線
土休日 2020年12月現在
土休日 〜2020年3月
早朝深夜時間帯は大半が御茶ノ水行きとなる。三鷹以西に乗り入れる列車も存在した。
土休日 2020年12月現在
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中央・総武線は東京都三鷹市の「三鷹駅」と千葉県千葉市の「千葉駅」を東西に結ぶ路線だ。黄色いカラーでおなじみの通勤路線として活躍している。
この路線を語るうえで外せないのが「津田沼行き」の存在。千葉方面の列車は約半分が津田沼行きに設定されているのだ。そのため津田沼以東ユーザーにとって非常に嫌われている行き先である。ネットで津田沼行きと調べると「うざい」「無能」「いらない」と出てきて嫌われっぷりが画面越しに伝わってくる。
そんな嫌われ者の津田沼行き。なぜ約半数も津田沼行きなのか?もう少しぐらい千葉行きを増やしてもいいのではないか?と思うが設定しなければならない理由がある。
津田沼駅には中央・総武線の車庫である習志野運輸区があり、朝夕の通勤ラッシュで増やした車両を減らすため車庫に入庫するため津田沼止まりにする。利用客の減る日中に多くの車両を動かしても輸送力が過剰になってしまうからだ。習志野運輸区より先に中央・総武線の車庫はなく、車両を置いておく場所がない。だから津田沼行きにせざるを得ないのだ。
津田沼(中野)で折り返すことにより、利用客の多い東京都心寄りの区間の本数を確保する。これにより「中野」〜「津田沼」間はおよそ5分に1本電車が来る。そのかわり「津田沼」〜「千葉」間は10分に1本。中野行きのある「三鷹」〜「中野」間も10分に1本となっているが、この区間は東京メトロ東西線が乗り入れているため中野以東の行き先は違えど5分に1本の本数を確保できているのだ。
もしも津田沼行きを減らして千葉行きを増やしたら?都心部の本数を減らしてしまったら?中央・総武線は新宿や御茶ノ水、秋葉原や西船橋といった主要駅が多くある。運転間隔を広げてしまったら日中でもぎゅうぎゅうになってしまうに違いない。津田沼以東のユーザーには申し訳ないが都心部で安定した本数を確保するには津田沼行きと中野行きは必要不可欠だ。
逆に千葉に近づくとそれほど需要が少なくなるのかもしれない。需要の少ない区間で必要以上に電車を動かしても利益が出ない。JR側から見ると「津田沼」〜「千葉」の利用状況を見てこれで需要に見合った本数と判断し、車庫に入出庫できる津田沼で折り返しているのだろう。
多くの人に憎まれ嫌われている津田沼行き。ちなみに並走する総武線快速にも津田沼行きがあり、東京メトロ東西線の乗り入れ区間も津田沼まで。少し離れた「京成津田沼駅」にも京成津田沼行きがある。
・・・・・津田沼行きバリエーション豊かすぎない?
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