所在地
東京都江戸川区
1日平均乗車人員
東京メトロ(2019年)約52,100人
快速通過駅。駅周辺は日本一のインド人街。来日するインド人の多くは金融系ITエンジニアなため大手町・日本橋・茅場町といったビジネス街に乗り換えなしでアクセスできる西葛西が人気を集めている。また西を流れる荒川が故郷インドのガンジス川と重なるものがあるらしい。
「西葛西」〜「南砂町」間は荒川河口付近にある荒川中川橋梁を渡る。全長約1.2kmと長大であり、地下鉄とは思えぬ景色が車窓に映る。この橋梁を渡ることもあって「西葛西」〜「南砂町」間は2.7kmと東京メトロ最長区間である。
東京メトロ東西線
(上り) |
(下り) |
通勤快速※ | |
各駅停車 | |
※上りのみ運行
江戸川区球場。QRコードを読み取り取得するデジタルスタンプ。当駅から徒歩約5分の本格的野球場。グラウンドは両翼90m、中央118m、外野は天然芝。夜間照明や電光スコアボードも備える。収容人員は約4000人。夏の高校野球東東京大会、東京都東部の高校野球各種大会などの会場としてよく使用されている。
駅名標2
2022年4月16日よりホームドア供用開始
ホームドア設置前
北口。駅周辺は商業施設とマンション、住宅団地
南口。周辺には専門学校も多く、学生街の顔を持つ
西葛西駅の文字
行船公園・宇喜田公園
ぎょうせんこうえん・うきたこうえん
西葛西駅から約1km
2つの公園は名前が異なるが隣接しているため実質一つの公園として機能する。南の行船公園は自然動物園・平成庭園・水生池などがあり、北の宇喜田公園にはスポーツ広場・少年野球広場・遊具広場などで構成される。
無料で入れる江戸川区自然動物園
フンボルトペンギン
ブラウンケナガクモザル
オグロプレーリードッグ
オオアリクイ。日本でわずか6園、15頭しかいない
オタリア
江戸川区は愛知県弥富市、奈良県大和郡山市と並ぶ金魚の産地。日本トップの品質を誇る
水生池
竹林
主池と源心案
カルガモ
宇喜田公園
東京メトロ | ||
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駅構造 | 高架駅 | |
ホーム |
2面2線 |
|
開業日 |
1979年(昭和54年) |
|
路線 | ||
東京メトロ東西線 | ||
駅番号 | T16 | |
キロ程 |
19.7km |
|
南砂町 |
葛西 |
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年度別1日平均乗車人員 | ||
1990年 | 41,300 | |
1995年 | 48,700 | |
2000年 | 48,600 | |
2004年 営団地下鉄民営化に伴い東京メトロの駅となる | ||
2005年 | 48,100 | |
2010年 | 48,400 | |
2015年 | 50,900 | |
2018年 | 52,700 | |
2019年 | 52,100 |
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東京メトロ東西線は地下鉄路線でありながら全線の半分弱が地上区間になっている路線だ。約31km中14kmも地上に顔を出している。しかも起点となる中野駅と終点にある西船橋駅も地上にある。
地下鉄が地上を走るのは珍しい話ではないがここまで地上区間が多い地下鉄は東京メトロ東西線しかないと言われている。なぜこのようになったのだろうか。
地下鉄というのは地上における都市部の用地取得の問題など土地の制約を避けるために採用される。当然だが地下鉄を通すには地下空間が必要となるため建設費用がかさむ。
しかし郊外ではその制約が小さくなる。地上に線路を敷けるのにわざわざコストの高い地下に線路を敷くメリットは薄い。この理由から安上がりな地上区間が建設されるのだ。
さらに地上は高速運転を重視して線路を直線に敷くのが容易だという。東京メトロ東西線の地下区間は最高速度80kmなのに対し、地上は100kmで走ることができるのだ。
東西線の地上区間は大半は高架で構成される。東西線の建設当初、当時は周辺に田畑が広がっており高架でなくとも地上に線路を敷くことができたが将来の市街地化を見据えて高架を採用した。現在の地上区間における沿線は予想通り東京都心のベッドタウンとして急成長したため高架を選択したのは正解である。
まとめると地下鉄は用地取得の問題を避けるために採用されるものであるが、コストがかかる。本来ならコストの小さい地上に線路を敷きたいのだが都市部ではやはり土地の制約が大きい。できるだけコストを抑えるため、地上を走れるならば地下鉄を地上に走らせる。東京メトロ東西線はその性質が強く出たと言えよう。
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