所在地
千葉県白井市
1日平均乗車人員
北総鉄道(2018年)約6,430人
千葉ニュータウン最西端の駅。当駅が開業した1979年と同時に駅周辺の街びらきが行われ、千葉ニュータウンで一番最初に入居が始まった。
1番線を挟んで保線用の留置線を備える。印西牧の原駅に隣接する北総鉄道の印旛車両基地が2000年に共用開始されるまでは、当駅の留置線を車両基地として使用していた。西白井駅の手狭な敷地を用いた暫定車庫のため2線しかなく、車両を留め置くのが精一杯だったようだ。
2022年3月25日より副駅名「梨も騎手も育つ街」を導入。当駅付近に国内唯一のJRA競馬学校があり「白井市で子ども達が名産の梨や騎手のようにたくましく育ってほしい」という意味が込められている。
北総線
(上り) |
(下り) |
特急 | |
普通 | |
副駅名導入駅名標。梨と競走馬の装飾がされている
縦型駅名標
ホーム
待合室内。千葉ニュータウンの地形をイメージした個性的なベンチがある
白井市マスコットキャラクター「なし坊」
なし坊ファミリー
西白井保守基地に保存されていた北総線開業当時の車両「7000形」が2022年5月10日〜31日まで新鎌ヶ谷寄りに移動し、公開された
ライトアップも実施
JRA競馬学校インフォメーション。当駅から徒歩約20分の場所に日本中央競馬会競馬学校があるため
競馬学校に関する展示コーナー。競馬学校の生徒が騎乗訓練等で使用した馬装具が展示されている
改札
展示コーナー改札外。騎乗用のブーツや鞍
TVアニメ「群青のファンファーレ」の「風波 駿(かざなみ しゅん)」。騎手を目指す少年達の物語で、第1話に西白井駅が登場する
北口。商店街「西白井駅前サンロード」
西白井駅の文字
副駅名を導入した駅の看板
北総鉄道 | ||
---|---|---|
駅構造 | 地上駅・橋上駅 | |
ホーム |
1面2線 |
|
開業日 |
1979年(昭和54年) |
|
路線 | ||
北総線 | ||
駅番号 | HS09 | |
キロ程 |
15.8km |
|
新鎌ヶ谷 |
白井 |
|
年度別1日平均乗車人員 | ||
2010年 | 6,240 | |
2012年 | 6,150 | |
2014年 | 6,080 | |
2016年 | 6,270 | |
2018年 | 6,430 |
※2023年7月現在の配線図です。
番線 | 路線 | 行き先 | 有効長 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 北総線 | 新鎌ヶ谷・京成上野・押上・ 都営浅草線・京急線方面 |
- | |
2 | 北総線 | 印旛日本医大・成田空港方面 | - |
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西白井駅ホームに隣接する保線用基地。そこには北総線開業当時の車両が保存されている。
その名も7000形。1979年の北総線第1期線「北初富」〜「小室」間開業と同時に運行を開始。6両編成3本が導入された。
7000形はなんといっても運転席部分が特徴的である。中心部がくぼんでいる独特な形状をしており、横からみると拳のゲンコツ、ギリシャ文字のΣ(シグマ)のように見えるだろう。
この形状から7000形は「ゲンコツ電車」「Σカット」と呼ばれているのだ。なぜこんな形状なのか、もちろん意味があってこういう形をしている。
この形はフランスの鉄道で制作されたものを当車両に採用したもので運転席からの下を見やすくする、雪やごみの付着を防ぐ、運転台計器類などの映り込みを少なくするといった効果がある。つまり視界確保のためということだ。これは空港の管制塔の窓でも採用されているものらしい。
北総線開業当時は新京成線と直通運転を行っており、新京成線内での踏切事故予防に効果を発揮した。
このように視界確保しやすいというメリットがあったが、この車両が製造されて以降この形状が採用されることはなかった。
独特な形状故に高精度な折り曲げや溶接加工が要求されるために製造が難しかったのだ。そのため日本における最初で最後のゲンコツ電車である。
1979年に運行を開始してから30年後の2007年まで活躍し、全編成が運用を終え廃車された・・・と思っていた。
運用終了から15年後の2022年。北総鉄道は1編成の先頭車両だけ西白井駅に保存していたことを明らかにし、北総鉄道第1期区間開業50周年を記念して一般公開を行った。
7000形は西白井駅の保線基地にシートをかけられて保存されていた。長らく正体不明の謎の物体として見られていたが、15年ぶりにシートを外され正体が明らかになったのだった。
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