所在地
千葉県船橋市
1日平均乗車人員
北総鉄道(2020年)約1,590人
北総線唯一の船橋市の駅で、市内では最北端の駅。千葉ニュータウンとしても唯一の船橋市である。白井市・印西市・八千代市との境目に近い。
2面3線ホーム。3番線は下り専用の待避線であり、下り列車のみ待避可能な構造。上下線間の渡り線は設置されていない。3番線は朝夕の一部に使われ普通列車がスカイライナーの通過待ちを行う。以前はダイヤ乱れの時でしか使われなかった模様。
1979年に第一期線として開業した北総線は当駅が終点だった。1984年に住宅・都市整備公団による千葉ニュータウン線「小室」〜「千葉ニュータウン中央」が開業し接続駅に、1988年には運行形態の変更に伴って北総・公団線と名乗っていた経歴がある。
3番線の待避線は2010年に開業した成田スカイアクセス線によって増設されたものであり、かつての北総線と千葉ニュータウン線との接続駅だったからではない。
北総線
(上り) |
(下り) |
特急 | |
普通 | |
駅名標2
ホーム
駅前は千葉ニュータウンで唯一の船橋市。西側に行くと白井市、東側に行くと八千代市
小室駅の文字
北総鉄道 | ||
---|---|---|
駅構造 | 地上駅・橋上駅 | |
ホーム |
2面3線 |
|
開業日 |
1979年(昭和54年) |
|
路線 | ||
北総線 | ||
駅番号 | HS11 | |
キロ程 |
19.8km |
|
白井 |
千葉ニュー |
|
年度別1日平均乗車人員 | ||
2010年 | 2,090 | |
2012年 | 1,970 | |
2014年 | 1,830 | |
2016年 | 1,900 | |
2018年 | 1,990 | |
2019年 | 2,010 | |
2020年 | 1,590 |
※2023年7月現在の配線図です。
番線 | 路線 | 行き先 | 有効長 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 北総線 | 新鎌ヶ谷・京成上野・押上・ 都営浅草線・京急線方面 |
- | |
2 | 北総線 | 印旛日本医大・成田空港方面 | - | |
3 | 北総線 | 印旛日本医大・成田空港方面 | - | スカイライナー通過待ち |
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北総線はかつて「北総・公団線」と名乗っていた時代があった。まるで2つの路線からなっているような路線だが、間違いではない。
北総線は千葉ニュータウンへの都心直結ルートを確保するために建設された路線である。まずは千葉ニュータウン内の交通整備を優先するため「北初富」〜「小室」間を第一期として、北総線として1979年に開業した。
1984年、住宅・都市整備公団が鉄道の敷設免許を獲得し「小室」〜「千葉ニュータウン中央」間の千葉ニュータウン線を開業。住宅・都市整備公団とは1999年に解散し、現在は都市再生機構へ移管した特殊法人のことである。1995年には印西牧の原駅で、2000年に印旛日本医大駅まで延伸した。一方北総線側は1991年に「京成高砂」〜「新鎌ヶ谷」間が開業し、京成線との直通運転を開始する。
千葉ニュータウン線は列車の運行や施設の保守などを北総開発鉄道(現北総鉄道)に委託する形で運行されていた。しかし地方鉄道法の廃止、鉄道事業法の施行により住宅・都市整備公団が線路・駅などを保有する第3種鉄道事業者、北総開発鉄道は施設を借りて運行と管理を行う第2種鉄道事業者となる。これに伴い路線名が北総・公団線に変わる。
2004年になると北総開発鉄道は社名を北総鉄道に変更。同時に住宅・都市整備公団(UR都市機構)が都市再生機構に改組する。同時に千葉ニュータウン線が予想を下回る輸送人員で厳しい経営状態となっていたことから、千葉ニュータウン線を他の事業主に譲渡し鉄道事業から撤退することを決めた。
これにより公団が保有していた全ての鉄道施設は、北総鉄道の親会社である京成電鉄が全額出費により設立した「千葉ニュータウン鉄道株式会社」に移管された。そして千葉ニュータウン線が公団のものではなくなったことから北総・公団線から北総線に改名した。
こうして「京成高砂」〜「印旛日本医大」間を結ぶ現在の北総線となったのだった。
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