両国駅

Spot・Gourmet

両国国技館

りょうごくこくぎかん

両国駅から約200m


墨田区にある大相撲の興行のための施設。大相撲のほかプロレスやボクシングといった格闘技、音楽のライブ会場としても使用される。約11000人収容可能。大相撲グッズを販売する売店があり、大相撲本場所開催以外の期間でも利用できる。因みに「両国国技館」と呼ぶのが一般的だが、日本相撲協会が呼ぶ正式な呼称は「国技館」である。

巨大のぼり

国技館名物「国技館焼き鳥」。実は両国国技館の地下には日本最大級の焼き鳥工場がある。なぜ国技館で焼き鳥なのか、それは鳥が2本足で立ち、地に手をつかない事から相撲界では縁起が良い。因みに付属の相撲みやげはお手拭きである

焼き鳥はつくねも入っている。味はタレ。JR上野駅や東京駅などの弁当屋で買うことができる 

江戸東京博物館

えどとうきょうはくぶつかん

両国駅から約350m


江戸の歴史と文化についての展示がされた博物館。通称「江戸博」。ユニークな外見の建物は高床式の倉をイメージ。展示室は大きく「江戸ゾーン」と「東京ゾーン」に分かれており展示物を通じてそれぞれの時代の暮らしや文化を詳しく知ることができる。2022年4月より施設老朽化に伴う改修工事の為、2025年まで休館となっている。

常設展示室への出入口

浅草寺観音堂大棟鬼瓦。関東大震災による修復の際、この鬼瓦は様式に合わないということから取り外された

日本で最初に作られた西洋式溶鉱炉の一部

仙台藩船着場の石垣

東京市電(都電)4000形電車の台車「D-11」。4000形が廃車になった後に東京都交通局の研修所の教材として残されていた

実際に渡れる復元された日本橋。架けられたのは1603年と言われている

日本橋の下

江戸ゾーン、江戸時代の暮らしについて知る。こちらの建物は芝居小屋・中村座。江戸時代における代表的な歌舞伎の芝居小屋

寛永(かんえい)の町人地。江戸初期、日本橋北詰付近の町人地

1657年の明暦の大火以前の江戸の情景を描いた江戸図屏風

江戸町火消「す組」の纏。江戸の町火消は1718年に町人の消防組織として設けられ、各組は「い」「ろ」「は」などの文字で組み分けされた

一つの棟を数戸に区切った住居、棟割長屋

江戸指物。板材を組み合わせて作る木工のこと

江戸時代の寿司。現在のものに比べると1貫が大きく、赤酢を使用しているのでシャリが赤っぽい

神田祭りの山車、神田明神山車を原寸大で再現

神田明神行列を300体の人形で再現

両国橋西詰。見世物小屋、髪結床、水茶屋などがいくつも立地、食べ物の屋台、大道芸人などが多く集まり、夏の間は花火を見物する屋形船などが行き交った

江戸歌舞伎の代表的な演目「助六」。助六のその恋人の揚巻、揚巻に横恋慕する意休が源家の重宝である友切丸の行方を巡る


東京ゾーン、近代の日本についての展示がある。こちらの建物は朝野新聞社

屋外で最初に設置された公衆電話ボックス。1900年10月、京橋に設置された

1877年頃輸入された自転車をもとに日本で制作したダルマ自転車(オーディナリー型自転車)。前輪が大きいのは早く進むため

現在の西東京市に建設された集合住宅地「ひばりが丘団地」

任天堂初の携帯型ゲーム機「ゲーム&ウオッチ」

1983年7月15日に発売された家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」

1960年代の学校給食。揚げパン・脱脂粉乳・おでん

2000年代の学校給食。食育の幅が広がったため、メニューを通じた異文化理解に配慮した献立

昭和30年頃、急速に拡大した家庭電化ブームを象徴する洗濯機・冷蔵庫・テレビ。通称「三種の神器」

軽自動車スバル360。日本の自動車産業史の中で初の量産化を実現した

フォードA型 4ドアセダン。昭和初期の街でよく見かけたタクシー

ハンドル操作によって「進メ」「止マレ」の看板を操作するバタン式交通信号機

江戸東京博物館改修工事中。期間は2022年4月1日〜2025年とかなりの長期間

ちゃんこ鍋

ちゃんこなべ

両国駅周辺に数店舗立地


相撲部屋において力士が身体をつくるために食す鍋。鍋に野菜や魚介、肉などをぶつ切りにし煮込んで食べる栄養バランスに優れた料理。具材や出汁には鶏肉が主に用いられるがこれは、相撲界では「手をつく=負ける」というイメージがあるため、四足歩行の豚や牛の肉は避けられている。

一人でも食べられる「ちゃんこ小鍋定食」。ランチメニューなので昼の時間帯しか食べられない

ちゃんこ小鍋定食を提供する「ちゃんこ道場 両国駅前店」。その名の通りJR両国駅前

「ちゃんこ霧島」の昼御膳-西-

昼御膳-西-のちゃんこ

「ちゃんこ霧島 両国 江戸NOREN店」。JR両国西口「両国 江戸NOREN」内

「ちゃんこ江戸沢 両国総本店別館」の肉ちゃんこ鍋定食

肉ちゃんこ鍋定食のちゃんこ

煮込み完了

「ちゃんこ江戸沢 両国総本店別館」。JR両国駅前

「安美(あみ) 両国総本店」の肉ちゃんこ鍋定食

肉ちゃんこ鍋定食のちゃんこ鍋

「安美 両国総本店」。JR両国駅前

すみだ北斎美術館

すみだほくさいびじゅつかん

両国駅から約400m


江戸時代後期の浮世絵師「葛飾北斎(かつしかほくさい)」が描いた作品を展示する美術館で、特徴的な外観をしている。葛飾北斎はその生涯のほとんどを現在の東京都墨田区亀沢で過ごし、多くの作品を残したことから地域振興の一環としてこの地に開館した。

正月を迎える風習を描く「新年風俗図(初夢・朝化粧)」。自室で気兼ねなく過ごす女性の何気ない一瞬

4階の常設展示室。一部作品は撮影できない

北斎の代表画「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」。現在の東京湾上から見た景色を描き、房総や伊豆から江戸に魚を運ぶ押送船が大波に揺られている

赤富士の名で知られる「富嶽三十六景 凱風快晴」。夏から秋にかけての早朝に富士山が朝日を浴びて赤く見える現象を描いている

北斎のアトリエ。北斎は娘の阿栄(おえい)とともに暮らし、こたつに入りながら熱心に絵を描いていたという

ミュージアムショップでクリアファイル・マグネット・缶バッジ等が買える

刀剣博物館

とうけんはくぶつかん

両国駅から約500m


日本美術刀剣保存協会が運営し、刀剣・刀装・刀装具の保存や展示を行う日本刀専門の博物館。日本刀を専門に扱う博物館は全国的に見ても数少ないとされる。元々は渋谷区代々木にあったが2018年に旧安田庭園の両国公会堂跡地に移転した。

日本刀の魅力は追及された機能と、一切の無駄がない姿

兵庫鎖太刀の拵(こしらえ)。太刀を納めるもので豪華な装飾が施される

日本刀は玉鋼から作られ、様々な工程を経て刀となる

日本刀の美を引き出す研磨は大きく2つの「下地研ぎ」と「仕上げ研ぎ」に分かれ、研ぎ台を用いて刀を完成させる

ミュージアムショップの玉鋼ビスコッティ、日本の刀剣ストラップ

刀剣博物館に隣接する旧安田庭園は無料で開放されている

吉良邸跡

きらていあと

両国駅から約550m


江戸時代前期の高家、吉良義央(きらよしひさ)の住んでいた屋敷があった場所。吉良義央は高家を引退した後この場所に移住する。移住先の屋敷は広大で約8400平方メートルと推定されている。跡地は年を経て住宅が建設され、現在はわずかな土地を残し「本所松坂町公園」として整備されている。

敷地内

吉良上野介義央公座像

松坂稲荷大明神

みしるし洗いの井戸。吉良義央の首を洗った井戸とされている

両国花火資料館

りょうごくはなびしりょうかん

両国駅から約200m


住友不動産両国ビル1階の脇に併設されている、こぢんまりとした資料館。展示内容は隅田川花火大会の歴史や花火玉の現物、現在の花火の製造方法など。入館料は無料。2023年現在、木〜日曜日の開館だが7・8月は毎日開館している。

展示室

花火玉。下から順に3・4・5・7・10号玉。玉が大きいほど火薬をたくさん使った大きな花火になる

打ち上げ筒。底に打ち上げ用の発射火薬を入れ、花火玉を筒の底に収める。続けてマッチのような落とし火を筒の中に落とすと、発車火薬の爆発と生み出されるガス圧で花火玉は空高く放出される

30号玉。空に打ち上げられた花火玉は、導火線からの火が割り薬に伝わって爆発し玉皮を壊す。そして小さな火薬の塊(星)が空に飛び出して光る

スターマイン打ち上げ筒(5号玉)。打ち上げる玉数に応じて一緒にセットし、連続して打ち上げる方法をスターマインという

横網町公園

よこあみちょうこうえん

大江戸線両国駅から約100m


関東大震災及び東京大空襲により亡くなった身元不明の遺骨を納める「東京都慰霊堂」と、その戦災関係資料を保存・展示を行う「復興記念館」がある公園。他にも平和を祈念する碑などがあることからメモリアルパークとしての性質が強い。慰霊堂と記念館は無料で入れる。

東京都慰霊堂の中。関東大震災で被災した避難場所としてこの地に4万人近い群衆が集まったが、発生した火災旋風で3万8000人程度が亡くなる。その後死亡者を慰霊し、このような災害の起こらないことを祈念するため建てられた

堂内に向かって右側上方に岡山の画家「徳永柳洲(りゅうしゅう)」が描いた震災の風景がある。柳洲は震災後1か月以内に3人の門人とともに24枚の連作を描き上げている

第二次世界大戦当時の戦災写真もいくつか展示されている

震災遭難児童弔魂像。関東大震災により東京市(現東京都)の小学校児童約5千人が亡くなった

公園からスカイツリーが良く見える

東京空襲犠牲者を追倬し平和を祈念する碑。斜面を覆う花は生命を象徴し、碑の内部には東京空襲で犠牲になった方々の名前が記録された名簿が納められている

日本庭園

溶解した鉄柱。関東大震災の猛火と熱風で溶解した丸善ビルの鉄柱

関東大震災と東京大空襲の戦災関係資料を保存・展示する復興記念館

1階は関東大震災の被災遺物などに展示。こちらは写真機

溶けたネジや釘など。純粋な鉄の融点は1538℃だが、実際のネジや釘は混合物なためもう少し低い温度で溶ける

洋菓子の焼焦品

タイプライター

自転車

猛火と風で吹き飛ばされて壊された樹木と巻きついたトタン

2階は大型絵画等の美術品、東京大空襲に関する展示

大震災の印象を部分的に描写せるものなり

東京都慰霊堂にあった鬼瓦堂版。取り外されてから2年以上、修復されることなく慰霊堂の片隅に放置されていた

死亡時刻で止まった時計。3月10日大空襲焼死者のもの。身元確認しようもなく時計だけが残った。時計の針が焼死時と思われる時刻で止まっている

焼夷弾(しょういだん)。六角柱の中には粘着性の高い油脂が入っており、着弾すると先端の信管が破裂し、火のついた油脂が周囲に飛散し家を燃やす

震災による被災品を屋外展示するギャラリー

釘の溶解。倉庫に保管されていた鉄釘2万樽が、猛火による高熱のため溶解して、一つの塊となったもの

自動車の焼骸。自動車のボディが焼失し、シャシーだけが残ったもの

←NEXT→